アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

審判員の名誉のためにビデオ判定の導入を

2009年07月29日 | Weblog
剣道の試合、対戦している剣士は、お互いに有効打突かどうか分かります。当たり前。ところが観客は、ぼんやり見ていると、速すぎてどちらが当たっているのか分からないことがあります。
 審判員3人が紅白の旗を持ち、有効打突を表示する。2人以上が有効打突の表示をした場合、一本となる。さすが審判、よく見ているものだと感心させられる。
 しかし、判定についてまだある…1人の審判員が有効打突を表示し、あとの2人が、判定の棄権を表示した場合、一本となる。判定の棄権って?つまり、「あやふやだから、判定しないよ」ということかな?
 また、審判員3人で「判定の合議」を行う場合もある…有効打突についての合議?多数決?審判員も人の子ということでしょうか…。

 その点、同じ剣を持って戦う競技でも、フェンシングは違います。審判員は、いるのですが(主審は必ずつくが、副審は選手から要求があった場合のみつく)、電気審判機が使われている。相手選手を突くことによってブザーが鳴り、突きが有効であったことを知らせる。これなら、人間審判がうっかり見逃す突きも見逃しません。
 剣道も、防具をメタルジャケットにして、竹刀は有線でつなぎ、有効打突はブザーで・・・無理ですね。フェンシングと違って、斬るほうが多いので技術的にやっかいそう。

 大相撲の場合、「物言い」がついたときは、ビデオで判定します。これは、誤審をなくすために、実によい方法です。
 夏場所の琴欧州の活躍は、「速さと腰の低さ」にその原因があります。今後、今場所の取り口を続けると、横綱は間違いないでしょう。白鵬は、組んでからすぐに攻めない取り口が有効でした。慌てなければ勝てる実力をもっている力士です。
 いつも朝青龍を批判している私ですが、今日はチョッピリ褒めます。千秋楽の朝青龍VS白鵬戦はよかったです。何がよかったか?「左四つ→もろ差しねらい→まきかえて右四つ…」この一連の組み手争い。これが、よかった。日本人力士で、この二人のような組み手争いを出来る力士はおりません。さすが蒙古相撲出身者だなあと思いましたね。朝青龍が、「やぐら投げ」で、日馬富士を投げたのもよかった。私にとって、相撲の醍醐味は、「押しよりも投げ」。柔よく豪を制すで、小兵が150kg超を土俵に叩きつける!気分爽快です。…モンゴル勢が投げ技を披露してくれると大相撲人気が高まると思います。
 
 閑話休題。野球ですが…ホームランについては、もうすぐ(8月から)ビデオ判定が導入されます。私はウエルカムです。ビデオ判定は、ホームランだけでなく、どんどん取り入れたらいいと思っています。
 テレビで野球を見ていますと、「アウト」の判定が、「ビデオでもう一度」を見ますと、完全に「セーフ」ということがままあります。テレビの前の野球ファンは、「あ!審判がまたミスジャッジ!」と、なります。

 そこで私の提案ですが…公式記録員の横に、試合を映像で見ている、「ビデオ審判員」をおく。ミスジャッジがあった場合、主審に告げる。主審は、タイムをかけジャッジを訂正する。そして、訂正経緯を場内に知らせる。

 「ビデオ導入は、審判員の権威が落ちる」だって?審判員の威厳を保つためにこそ、ビデオ判定の導入が必要でしょう!繰り返しになりますが、テレビを観ている側は、「ミスジャッジ」を知っているんですよ。知らないのは、審判員当事者だけ。こういうのを日本では、「知らぬが仏」と言います。審判員を仏にしてしまってはいけません。
 「審判員は、アウトを宣告しましたが、ビデオでは、ランナーの足が一瞬速く、セーフとします」このほうが、審判員の名誉を傷つけずに済みます。