アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

寿命延ばし作戦 動と静 

2009年07月20日 | Weblog
「カロリー摂取量を大幅に減らすと、ガン・心臓疾患・糖尿病など加齢に伴う病気の発症を抑えられる」20年間にわたり、アカゲザルを使った追跡調査で明らかになったのだという(サイエンス誌)。加齢に伴う病気の発症を抑えられる・・・これは、いわば「不老抑止」。大変な発見です。

 「よーし!カロリー摂取量を大量に減らすぞー!それくらいの強い意志は待ち合わせている」と、なるところですが、私の場合は無理。一般国民の皆さんにおかれましては、カロリー摂取量を大幅に減らし、成人病を抑えていただきたいものです。
 なぜ私が無理か…、インスリンは使っていませんが、「低血糖」を起こしてしまうのです。糖尿病の宣告を受け、1日1,800カロリーにしなければならないのですが、このカロリーでは低血糖を起こすのです。夕刻のアクアウオーキング中に、プール内で低血糖症状になったときなどかなり焦ります。そのため予防として200~300カロリーほど補給してからプールへ出かける。(1日の摂取カロリーは、2000を越えてしまう)
 糖尿病治療のためには、カロリーを減らさなければならない。しかし、カロリーを減らせば、恐ろしい「低血糖」になる。低血糖になると、意識が薄れていく(プールないで気を失いそうになったことも)、昏睡したままになる…目を覚ませばよいが…、脳の萎縮(認知症になるのがやたら早い)…などなど。カロリー問題は、トロッコ問題もびっくりのジレンマです。

 「ピカチュー」ならぬ、「シマチュー(島忠)」が、ミネラルウオーターを「糖尿病に効く」などと効能を表示し、無許可で販売した。薬事法違反で書類送検されましたが…。島忠は、家具・インテリア雑貨・日用品などの販売するホームセンター。東京証券取引所1部に上場しています。総資産 2,000億円を誇る島忠が…「糖尿病に効く」「血糖値が下がる」などと効能をうたい、水を売った!売るものを間違えたんじゃないかと思います。「糖尿病に効く」と謳えば儲かるってことなのですね。病人や健康志向の人をカモにしようといういかにもせこい商売人…。水を飲んでも、糖尿病は治りません!

 それにしても、日本人の3人に1人は、糖尿病あるいは糖尿病予備軍。遺伝によるものが多くを占めますから、予防は功を奏さないかも。いかに上手に付き合うかです。
 業界は、「カロリーオフ」「カロリーゼロ」商品の開発でしのぎを削っています。ガム、アメ、清涼飲料水、ビール、焼酎製品(チューハイ等)、最近では、カップ麺、カレーまで。市場規模は年1.5兆円。年間2割増というハイペースで拡大しているという。「糖尿特需」というところでしょうか。

 誰しもが、「健康第一」だと思っている。しかし、お題目だけで、身に染みて感じているわけではない。…嫌々ながらも「検診」を受ける。これが、「神経症」という説を唱える方もおられる。「検診の結果は、加齢と共に『要精密検査』の項目が増加する。痛い検査、苦しい検査、情けない検査(?)等を経て、結果が出るまでに数週間。その間の不安な状態は、正しく強迫神経症…加齢とともに検診頻度も高まる。そのたびに神経症にさいなまれる…」というわけ。なるほど!「今後、検診を受けないことにする!」かどうか…
 頭がまあまあしっかりしていて、自分で動けるなら1秒でも長く生きたい。

 (検診の)CTスキャン1回の放射線照射量は、広島原爆の爆心地から2~3km離れた場所の量に匹敵するのだそうで…。CTスキャンで原爆並の放射線を浴びせられたらたまりません。「今後、CTスキャンは受けないぞ!」と、するかどうか…

 生きているからには、必ず死ぬ。それは分かっています。心のどこかに、「自分の死を認めたくない。自分だけはいつまでも生きる…」そんな、思いがある。だからもがく…。御飯のようにサプリメントを摂取する人、入院中なのに養命酒を飲む人、赤ワインが身体によいと聞いて飲み過ぎて身体をこわした人…。
 みなさん、悪あがきをされておられる。そこへ台頭してきたのが、「強迫神経症」「放射線被曝」が怖いので自然に任せる方が長生きできるとする考え方。
 寿命のばし作戦が、岐路に立たされております・・・。