アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

武将も見ていたオリオン座

2009年10月26日 | Weblog
「オリオンの獲物を照らす流星群」オリオン座流星群を見ながら詠んだ句です。まあ、できとしては並ですかね。季語がないから俳句とはいえないだろうって?残念でした。「オリオン」が季語です。句歴35年。俳句復活を願ってきました。俳句の衰退が始まったのは、30年前頃から。「衰退=俳句を嗜む人が死んでいくのに新人が現れない」という構図。日本人が大切にしなければならない日本語。日本語を大切にするということは、17音で写生する「俳句」を日常のものにすること。嬉しいことに、近年俳句が復興してきております。なお、「俳人」と言う呼び方がありますが、音が、「廃人」と同じなのでちょっと複雑な気持ちですが…。私など、アマチュアながら俳句の達人なので(!?)、「俳人同様」ですが、「廃人同様」とは言われたくないもので。

 「オリオンの獲物」って何だ?オリオンの星座絵、オリオンが右手に棍棒を持ち、左手に獲物の鳥を持っているでしょう。「獲物はここだよー!」とばかりに、流星群がきらめいている…その情景をそのまま詠んだ。この時期限定俳句ですね。

 夜中に星空を眺めたのは随分久しぶり。月明かりはなかったが、街灯が邪魔でした。今の日本、街灯がないところへ行くのが大変であることを知りました。アンコールワットがいかに貴重かってことですね。街灯なし、家の明かりなし。夜は、漆黒の闇ですから。星を見るのは、アンコールワットが適地です。

 オリオン座は、北斗七星と並んで見つけやすい星座のひとつ。満天の星空にあっても、三つ星は大変目立ちます。オリオンは、ギリシャ神話に出てくる、大変に力のある猟師で乱暴者の巨人。親は、海の神ポセイドン。私が所有していた舟の名前も「ポセイドン」。「沈むんじゃないのー」と、よくからかわれましたが、ポセイドンが沈むのは映画(ポセイドン・アドベンチャー)の話。実際沈みそうになったのは、たった二度しかありません。
 一度目は、「ドドメ」という船底に溜まった水を抜く栓の閉め忘れ。気づいたのは、海へ出てから。船長である私自身は、案外落ち着いていましたが同乗の方々が結構パニックになっていました。二度目は、アンカーを下ろして釣りをし、場所を変えようとしましたがアンカーが岩にひっかかって人力では引き上げられなかった。やむなくエンジンをかけて進んだところ…(アンカーが外れなかったため)舟の半分に浸水。焦りました。

 オリオンと聞くと、還暦すぎ世代は、「オリオンズ」を思い浮かべます。現在は、千葉ロッテマリーンズとなっています。その変遷は、「毎日オリオンズ→毎日大映オリオンズ(通称、大毎オリオンズ)→東京オリオンズ→ロッテオリオンズ→千葉ロッテマリーンズ」です。

 英語では、「the Great Hunter 」狩人です。「狩人」という兄弟デュオがおりました。8時ちょうどの「あずさ2号」で旅立つと言ってました。…オリオンとは無関係の様子。
 オリオン座といえば、三つ星(英語では Tristar )。日本の武将で、オリオンの三つ星を家紋にした人がおりました。毛利氏の「一文字三ツ星(漢数字一の下に、○が三つ)」この○(マル)三個が、オリオン座の三つ星を表しているといわれています。武将たちもオリオン座を見上げていたのですねー。街灯がなかったので、よく見えたでしょう。その、同じオリオン座を私達も見ている。流れ星の正体は、3千年前に放出されたチリだというのですから…。3千年前の人類も見ていた!3千年後の人類は…流星群は燃え尽きたとしても、オリオン座は見るのでしょうねえ。

 夜中の場所さがしドライブの成果もあって、オリオン座流星群を観ることが出来ました。30分ほど星空を見上げて4個でした。流星は、たった4個でしたが、アンコールワット、ポセイドン、あずさ2号、毛利氏まで飛び出してきました。