アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

小沢さんの「下地島案」急浮上か?

2011年06月29日 | Weblog
 6月23日の沖縄全戦没者追悼式のとき、仲井真知事のあとに、仲西中学校に2年生の、嘉味田朝香(カミダトモカ)さんの詩の朗読があった。ここまでは、厳かに進行した。その次が、菅首相のあいさつだった。護衛の人たちが一斉に緊張しているところを中継のテレビカメラが捉えていた。菅首相は顰めっ面を緊張させて立ち上がった。テレビの前の私も緊張した。暴漢が現れるか、狙撃されるか…!菅さんもかなりの覚悟はしていたと思う。
 その時、怒号がとんだ!
「靖国参拝!」
 怒号の主は、その後どうなったのか?警備員に鎮圧されたらしく会場は元の静寂が戻った。血を見ることはなかったので、とりあえずは良かった。怒号が、「靖国参拝!」というのには拍子抜けした。「沖縄県民を愚弄しやがって!とっとと帰れ!」ぐらいは言うのかなと。

 菅さんのあいさつは、「東日本大震災、原発事故の中で慰霊の日を迎えることは感慨を覚える。沖縄には基地が集中し、皆さんに負担をおかけしている。沖縄だけ負担軽減が遅れていることは慚愧に堪えない。今後、危険性の除去に最大限努力する」だった。
 菅さんお得意の修飾語作戦が出ましたね。「危険性の除去に努力する」でいいものを、「最大限」をくっつけて、「最大限努力する」。「最大限」と聞くと、だれでも、「命と引き代えの努力をしてくれるんだな」と思ってしまいます。

 「慚愧に堪えない!」だって!アチャーッ!「最低でも県外」のあの話はどうなったの?自分が慚愧に堪えない状況を作り出しておきながら、まるで第三者。
 大震災と、政争茶番劇に隠れて、普天間問題は「最低でも県外」には120%ならない状況のまま時間だけが過ぎている。

 日米安全保障協議委員会では審議の対象にはならなかったが、「嘉手納統合案」で結局は落ち着くのではないでしょうか。
 これは、米議会議員(マケイン上院議員さんたち)の提案ですが…「2014年までに米軍普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸部、つまり名護市辺野古に移す日米合意は、民主党政権がぶち壊したので実現困難。しょうがないから、普天間の機能を空軍嘉手納基地に統合してはどうか」というもの。

 この件のA級戦犯は、もちろん鳩山前首相。見通しもない、腹案もないのに、「最低でも県外の雰囲気」を大切にしてしまった。今は、「菅は嘘つき。いや大嘘つき」とほざいていおられる。自分が、沖縄県民の心をもてあそんだなどの意識は全くないのではないか?

 過去の人の悪口を書いてもしょうがない。これから日本はどうすべきか?
 まず、日米合意は見直しですね。固執すべきだって?有力な米議会議員さえ「実現困難」と言っているのです。「いや、見直さない。頑張る!」と、言ったところで、100年経っても実現などしない。
 移転先?沖縄の負担軽減のためには、県外か国外。しかし、これだって、100年待っても実現しない。案はあるのかって?「小沢一郎さんの下地島への移設案」がいいと思います。この案、出したときには一笑に付されておりましたが、今考えると、最善の策です。民間パイロットの訓練場である下地島空港がある。沖縄県に負担をかけるんじゃないかって?県内移設では、負担ゼロなど考えられない。下地島の場合、人口60数人ですから、何とかお願いして使わせていただく…。県の負担としては…「最大限以上の(!)努力をしてもらった」ことになるのではないでしょうか。