アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

毛虫焼く

2011年06月22日 | Weblog
 今年も、マイマイガの大量発生で、我が家の庭木は食い荒らされております。立木ごと殺虫剤を散布するのは不可能なため、枝を切るなどして対処しているうちに、自慢のスモモの大木が枯れそうになっています。
 今年はどうやってマイマイガの幼虫と戦おうか…?昨年は、「市販の殺虫剤」「木酢液」「自作の唐辛子水」などで対抗しましたが…。思案している時に読んでいた本に俳句が…
 「毛虫焼く火のめらめらと美しき」(木下夕爾)
 「毛虫焼く」は春の季語。それまで気にもとめていませんでしたが・・・!「毛虫は焼けばいいのか!」頭に電球がパッと灯りました。

 創意工夫にかけては、自信があります。3mほどの棒をつくり(早い話がガムテープで継ぎ合わせただけですが)、先端にボロ布を縛り付け、灯油をたっぶりと染みこませて点火。柄の長い松明のできあがりです。

 マイマイガの巣は、糸を張って作った一辺が20cmほどのキャンプテント状のもの。その巣を焼く作戦。これが的中。木の枝も焼けてしまいますが、多少の犠牲はいたしかたありません。幼虫どもはパニックになっておりました。脱出を試みる輩もおりましたが、おおむね火に炙られると瞬時に気を失いました。
 この方法、巣に対しては非常に有効ですが、個人行動をしている幼虫どもには手も足も出ません。木を丸ごと燃やさなければならなくなってしまいます。結局は、また今年もマイマイガの幼虫の軍門に降りそうです。

 見つけたら地道に手で潰すしかありません。刺されると、野生児を自認している私でも、濃厚治療をしなければなりません。
 宇宙で暮らしている人がいる時代に、人類の一部は毛虫にやられている…。なんなんだーっ!