夕方のプールの更衣室…プール教室を終えた子供達が、隅っこでクモを殺すか生かすかで激論を戦わしていた。子供達の視線の先には、「どっちへ逃げようか?」と思案顔のクモが。
「生き物を殺しちゃだめなんだよ」
「イイベ!クモぐらい殺したって」
そこへ私の登場。ティッシュペーパーで包むように捕獲したあと、ウンチク…。
「あのね、クモは殺していい時と、悪いときがあるんだよ」
(子供達)「・・・?」
「朝出てくるクモは生かして逃がすのがいいが、夜出てくるクモは殺してもいいんだよ。もう夕方だから、このクモは殺してもいいんだよ」
「えーっ!どうして夜のクモは殺してもいいの?」
「よくも来やがったな。夜クモ来たな!」というわけ。
小学校低学年には、「よくも」と「夜クモ」をかけているのが分からなかった様子。「よくも来たこと」と、「殺してもいいこと」の関係についての質問はなかったのでよかったです。(夜のクモは、泥棒の露払いなので縁起が悪いという説があります)
朝のクモはなぜ生かすのかって?
そ、そりゃあ…あ、朝のクモは、害虫退治に出かけるところだから、殺してしまっては我々人間にも間接的に被害が降りかかる…ということで…。
これが、フランスでは逆で、ことわざに、「朝のクモは悲しみ、夜のクモは希望」というのがあります。これ、良く解ります。朝、畑のパトロールへ出るとき、いきなり顔面をクモの巣に捕らえられることがあります。ホント、悲しいです。朝のクモは悲しみ…。
マイマイガはその後元気かって?巣を見つけては片っ端から焼いてるのですが、御近所の巣については焼けない。よって、御近所で育った連中が我が家へ遠征してくる。そんなわけで、日々戦いは続いています。
昼間はどこかに隠れている「しゃくとり虫」も、夕方には活動を開始する。夜行性です。なぜ夜行性になったかですが、肉食だからかと…。肉食ですから、農作物を食い荒らすことはありません。Ω(オーム)の字の形になって、一尺二尺と計るような動きで進みます。だから、「尺取虫(しゃくとりむし)」と呼ぶ。謙遜して、「寸取虫(すんとりむし)」と呼ぶ地方もある。この呼び名のほうが、虫のサイズからすると正確かも。
文化のおもしろさですが、大昔の英語民族もしゃくとり虫の動きを、「一尺二尺と計るような動きで進む」と見たらしい。その証拠に、しゃくとり虫は、英語で「measuring worm (メジャーリング ワーム 直訳すると計測虫!)」という。
「生き物を殺しちゃだめなんだよ」
「イイベ!クモぐらい殺したって」
そこへ私の登場。ティッシュペーパーで包むように捕獲したあと、ウンチク…。
「あのね、クモは殺していい時と、悪いときがあるんだよ」
(子供達)「・・・?」
「朝出てくるクモは生かして逃がすのがいいが、夜出てくるクモは殺してもいいんだよ。もう夕方だから、このクモは殺してもいいんだよ」
「えーっ!どうして夜のクモは殺してもいいの?」
「よくも来やがったな。夜クモ来たな!」というわけ。
小学校低学年には、「よくも」と「夜クモ」をかけているのが分からなかった様子。「よくも来たこと」と、「殺してもいいこと」の関係についての質問はなかったのでよかったです。(夜のクモは、泥棒の露払いなので縁起が悪いという説があります)
朝のクモはなぜ生かすのかって?
そ、そりゃあ…あ、朝のクモは、害虫退治に出かけるところだから、殺してしまっては我々人間にも間接的に被害が降りかかる…ということで…。
これが、フランスでは逆で、ことわざに、「朝のクモは悲しみ、夜のクモは希望」というのがあります。これ、良く解ります。朝、畑のパトロールへ出るとき、いきなり顔面をクモの巣に捕らえられることがあります。ホント、悲しいです。朝のクモは悲しみ…。
マイマイガはその後元気かって?巣を見つけては片っ端から焼いてるのですが、御近所の巣については焼けない。よって、御近所で育った連中が我が家へ遠征してくる。そんなわけで、日々戦いは続いています。
昼間はどこかに隠れている「しゃくとり虫」も、夕方には活動を開始する。夜行性です。なぜ夜行性になったかですが、肉食だからかと…。肉食ですから、農作物を食い荒らすことはありません。Ω(オーム)の字の形になって、一尺二尺と計るような動きで進みます。だから、「尺取虫(しゃくとりむし)」と呼ぶ。謙遜して、「寸取虫(すんとりむし)」と呼ぶ地方もある。この呼び名のほうが、虫のサイズからすると正確かも。
文化のおもしろさですが、大昔の英語民族もしゃくとり虫の動きを、「一尺二尺と計るような動きで進む」と見たらしい。その証拠に、しゃくとり虫は、英語で「measuring worm (メジャーリング ワーム 直訳すると計測虫!)」という。