アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

川でトラフグ釣れるかなあ…

2011年06月14日 | Weblog
 海までの片道が70kmもある山の中に、イカの塩辛を製造販売している店があった。なかなかの人気商品で、わざわざ出かけても「本日の分は売り切れ」ということもあった。
 かと思えば、峠の茶屋の名物が、「イカポッポ」。早い話が、イカの姿焼き。「山で、イカが獲れるのか!」と、ツッコミを入れたくなります。山には、海産物の名物はあるが、なぜか、海岸の町の名物が、「内陸のモノ」というケースにお目にかかったことはない。これはどういうことか。

 僻地の小学校に、おもしろい校長先生がおられた。休みの日は、草刈り機をもって山へ入る。夏休みなどは、数週間も山で過ごす。何をしているかというと、「白水岳」という山に、個人的に登山道を造っていた。
 犬を拾ってきたら、「学校犬」として、学校で飼った。犬につけられた名前が、「ヌータロウ」。一体どういう意味じゃ!?
 で、この校長、空き教室に巨大水槽を持ち込み、海水の循環装置等をつけて、「マスの養殖」をはじめた。校舎内でマスを養殖する!この発想は、個人的な登山道を造ったり、学校犬ヌータロウを飼ったりする人ならではの発想。
 海のない栃木県で、トラフグの養殖が行われているというニュースで、かの校長を思い出しました。

 栃木のトラフグですが、閉校した学校のプールへ温泉を引き込んで飼育している。現在元気に泳ぐトラフグは約1万匹。7月から、「温泉トラフグ」の商標で県内の料亭や旅館へ本格出荷する。発案者が、かの校長かと思いましたが、全く違う人でした。

 「マムシランド」で、マムシを養殖して町おこしという試みもありました。こちらのほうは、仕入れたマムシが次々と死んでしまい、膨大な赤字と無用の長物と化したマムシランドの建物だけが残りました。この一件、今では町内の子でも知らない。すっかり風化してしまいました。発想がおもしろくても、成功するのは難しいということですね。

 温泉利用で、「ティラピア」の養殖がさかんに行われた時期がありました。最近とんとその話題を耳にしなくなりました。ティラピアは、血管関連障害を持つ人の危険を増幅させる(アメリカ栄養士協会の月報)のだそうで…。そんなお墨付きをいただいては、ティラピアを食べる人などいなくなります。実は、私は結構ティラピア食べた時期がありました。心臓が弱いのはそのせいかなあ?

 養殖施設の閉鎖で逃げ出したティラピアが、自然に繁殖しているそうです。トラフグも栃木県の施設から逃げ出して、「那珂川トラフグ釣り大会」なんて催しが出来ると楽しいのですが。
 川で釣ったトラフグを自分で調理して食べると、血管関連障害じゃあ済まないって?そ、そうですね。自動車運転免許はもっていても、フグ調理の免許を持つ人って少ないから…。その前に、川ではフグは釣れないってかぁ!