アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

いじめられる学校へは行くな!先生に相談するな!

2012年07月18日 | Weblog
野田佳彦首相が、フジテレビのニュース番組で、いじめられている生徒に向かって、ときおり声を詰まらせながら語りかけました。

 1 「あなたは一人ではありません。あなたを守ろうという人は必ずいます」
 ・・・これは、いいです。野田さんよく言ってくれました。

 2 「それ(一人ではないこと)を信じて、だれでもいいから相談してください」
 ・・・折角、一人じゃないと安心させて、「だれでもいいから相談しろ」…これはないでしょう!「だれでもいい」…これほどいい加減な言葉もない。街中をアイスを食べながら歩いているオッサンに相談するのか?ワイルドだぜ、野田さん!

 3 (大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題について)「大変尊く、若い命が失われた。事実の究明をしっかりすることが大事だ」
 ・・・当たり前のことなので、評価のしようがない。

 4 「いじめはどの学校でも、どの子でも遭遇する可能性がある」
 ・・・おいおい野田さん!いつから、尾木直樹になったんだ?評論家みたいなことを言わなくてもいい。

 5 「その行為はとても恥ずかしく、卑劣なことだ」
 ・・・言い古されたフレーズですが、首相が言ったところがいい。「恥」「卑劣」これは、徹底的に叩き込まなければならないこと。だから私は、「武士道精神を教える」ことの大切さを説いてきたのです。

 6 「問題を解決するのに一番大事なのは、周りにいる子たちが見て見ぬふりをしないことだ」
 ・・・あれあれ、矛先が、周囲の子たちに波及してきました。見て見ぬふりをしなければ、次のターゲットになるのですよ!そんな勇気がある子どもなら、はじめからいじめの中へ割って入っていますよ。首相にこう言われてしまって、見て見ぬふりしかできない子の気持ちはどうなるんですか?
 首相なんですから、せめて、「周りにいるみなさん、大変なことであることは承知していますが、いじめがあるというサインを信頼できる大人へ示していただきたい」これぐらいにしておいていただきたかった。

 7 「いじめが分かっていたなら、先生や両親に相談してほしい」
 ・・・この結びが最悪。大津市の中学生も、先生に相談しているんですよ。そうしたらどうだったんですか?先生が、薄ら笑いを浮かべ、いじめる側へ加担するような行為を見せた。先生が、いじめの後押しをして自殺へ追い込んだと言われてもしょうがない。首相なのですから、「先生には絶対に相談しないでください」と、言うべきです。
 「立派な先生だっているだろう!」って?
 いますよ!たくさんいます!立派な先生は、いじめの兆候などすぐに見破って対処します。ですから、立派な先生の学級にはいじめなどない。つまり、「いじめられているという相談」を受けることはありません。
 「両親に相談…」親にはいじめられて苦しいということは話しておかなければなりません。そこで親がどう出るか。親がいじめに介入したところ、「親を出してきた卑怯者」と、さらにひどいいじめにあったりもします。
 親が出るのは、大賛成ですが、親は、「いじめられるためにわざわざ学校へなど行かせない。義務教育違反で逮捕されてもいい。我が子を守るんだ!」という強い決心がなければなりません。

 野田首相の原稿、誰かがチェックしたのでしょうか?もし、チェックしたとしたら、いじめを知らない人がチェックしたのでしょう。
 では私ならどんな原稿にするか…

「あなたは一人ではありません。あなたを守ろうという人は必ずいます。いじめられる学校へは行かないでください。保護者には全て話してください。日本の義務教育は、年齢主義ですから、1年や2年休んだって卒業出来なくなるなどということはありません。首相が言うのですから間違いありません。学校を休んでいるうちに、様々な人達が状況を聴取に来ますから、イジメの実態を話してください。必ず道は開けます。
 自殺したい人へ。わざわざ自殺しなくても、あなたは必ず死にます。そんな面倒なことをしないで、家でゲームでもしていてください」

 首相がこれぐらい言うと、何万人、何十万人の子が「ほっ」と、することか。