アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

民度の低さから復活する…「犬税」

2012年07月11日 | Weblog
 我が家周辺の犬の糞害については、何度か書きました。憤慨しています!
 犬の散歩に糞を始末する用意(タモ網など)をしている人のほか、なーんにも用意していない人もいる。後者は、明らかに犬の糞の始末などする気がない。

 犬の糞害をなくす方策…
 1 日本から、「犬」というものを駆逐する。
 2 犬の糞を放置した飼い主は、糞の量にかかわらず禁固刑とする。
 などが考えられますが、実現は不可能。

 私が幼少のみぎりは、「犬税」が、ありました。
「シャウプ勧告」を受けて、地方自治体がそれぞれ自主財源を確保するよう模索した中から生まれたもの。今制定されようとしている「犬税」のように糞害対策ではなかった。

 「シャウプ勧告」を知る人は…かなり少ないでしょう。
 GHQの要請によって1949年に、「シャウプ使節団」が結成されて来日。「シャウプ使節団日本税制報告書」を、まとめた。これが通称「シャウプ勧告」。中身は膨大なので、触れようがないです。言えることは、「日本の戦後税制に大きな影響を与えたもの」ということ。
 この「犬税」、30年前に全ての地方自治体が、廃止しました。
 犬税は、一匹300円でした(記憶にある金額ですけどね)。自治体にとっては…ないよりはマシな収入でした。
問題は手間がかかること…
 1 個体(犬)の確認。
 2 犬の住民票(帳簿)の作成。
 これは、大変な作業ですよ。放し飼いが普通の時代でしたから、個体確認…1日に何匹の個体を確認出来ますかねえ?「犬税」が廃止されていったのは、「面倒くさすぎて、税収入に見合わない」ということだったからでしょう。
 あと、理由としては、「犬を飼う=富裕層」だったら、「ぜいたく税」を徴収してやろう。だったのが、戦後の復興が進み、一般家庭でも犬を飼うことができるようになった。そうなると、「ぜいたく税」は、時代にそぐわない。そんなわけで廃止されていった。

 この度「犬税」を復活させようとしているのは、大阪府泉佐野市。市の名称の命名権を売る…あの泉佐野市です。
「犬の糞害がなくならない。だったら、犬税を徴収し、清掃や巡回の費用に充てよう」と、いうもの。
 マナーが良い飼い主にも課税される。…と、いうことは…散歩させている最中の犬の脱糞は、放置しても良いということになるのかなあ?税金を払うんだから…。
 「犬税を徴収しますよ。糞害?そのために税金をいただいているんです。気にしない、気にしない。バンバンそこらじゅうで脱糞させてね」
 このぐらいの覚悟がなければ、「犬税」を制定しない方がいいと思いますよ。

 犬を飼う人が、責任をもって糞を始末すればいいだけの話なのですが…犬税…。