アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「農薬ではない農薬」が、あるという不思議

2013年06月17日 | Weblog
 今年は雪解けが遅かったことと、雪解け後の寒波で畑作業が例年より1か月近く遅れています。

 「完全無農薬栽培」を頑なに守ってきました。これは、大変難しいとこです。「無農薬」を謳っている大手スーパーの野菜でも、「播種から収穫までの間に一切の農薬を使っていない野菜」は、皆無ではないかと…。なぜそんなイチャモンをつけるか?

 消費者が、「安心・安全の証」と、思っている、「無農薬栽培」…現状の無農薬表記は安全性を保証するものではないのです。「農薬を使っていない」ことを謳っているだけのこと。
 意味がよく分からないって?「農薬」は、安全性の厳しい検査を通ったもので、その使用法も厳しく規定されています。つまり、検査を通っていないものは、「農薬ではない」と、いうことになります。無農薬栽培で病気予防や虫除けに使われる資材のほとんどは、安全性、効果を公的機関が検査していません!検査していないから農薬ではないのです。「無農薬」…実情は詐欺みたいなものです。
 私の場合、「完全無農薬」…つまり、一切の化学的な資材を使いません…でした。

 浸透移行性殺虫剤として非常に有名な、「某」。「某は農薬ではありません」というコピーが目に入りました。単純な性格ですから、「そうかぁ!某を使用しても、無農薬でーす!と、言ってもいいのかあ!」と、小躍りして喜びました。
 早速使用。で、落ちついて、「某」を深く調べたら…農薬?「某は農薬ではありません」というコピーは、何だったんだぁ?!
 で、調べていくうちに、前述の、「検査していない物は、農薬ではない」にぶち当たった…!

 うーん、前置きが長かった。で、本論なのですが…(本論が短いっす!)

 害虫駆除剤などの成分が、ミジンコの細胞内で内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)として働き、生まれた子が雄ばかりになる。生まれた子が雄ばかりだと、水中の食物連鎖の仕組みが崩れる。そうなれば、ミジンコを餌にしている魚の成育に影響するし、めぐりめぐって人間の食生活にも影響を及ぼす。

 害虫駆除剤が、人間の食生活にも影響を及ぼす…直ちに影響が出なくても、農薬の悪影響について警告が出ていることは間違いない。
 あーあ!今年、「某」を使用してしまいました。人類の皆さん!ゴメンナサイ!