アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

♪おいでイスタンブゥルゥ♪ …今は行かないよっ!

2013年06月25日 | Weblog
 イスタンブールの反政権デモ…簡単に収まるだろうとタカをくくっておりましたが、なかなかどうして…。
 オリンピック招致を目指している都市にとっては、追い風かも。イスタンブールは最有力と目されておりましたからね。「催涙ガス・放水vs大型花火・発煙筒」…これじゃあ、オリンピックは無理。まだ先のこととは言え、イメージが悪すぎます。
 東京は、「イスタンブールのデモで、東京へオリンピックを招致する可能性は50%に上がった」と、ほくそ笑んでいることでしょう。

 全然ほくそ笑むことが出来ないのが私。トルコへ投資しているのです。現状では大損。証券会社の担当者も、「今、売ってしまいましょう。回復はぁ、まだまだ先になりますよ」と。彼女ら(私の担当は女性)は、何も腹が痛くない。顧客に売買させると、自分のクレジットになるわけで…。

 しかしぃ、どうしてこのタイミングにイスタンブールでデモするのか?デモは、トルコ全土に広がっている。
 タイミングの問題ではないようで…「レジェップ・タイイップ・エルドアン首相」に対する国民の不信感が積りに積もった結果。

 トルコでは、世俗主義が法律で明確になっています。世俗主義とは、言わずと知れた政教分離のこと。こうなると、「世俗主義派vs宗教的保守派」…この確執が起こる。
 トルコ国民は、イスラム教が多い。イスラム教を信仰すると同時に、西欧的な自由を楽しんでいる。で、エルドアン首相は宗教的保守派。こうゆうのって、やっかいなのです。国民は、宗教的保守派のエルドアン首相の政策に危機感を抱いてしまっている。これが、反政府デモの根底に流れているのは確かでしょう。

 イスタンブール中心部タクシム広場にあるゲジ公園の再開発が原因だろうって?デモのきっかけは、報道にあるようにゲジ公園の再開発。再開発で金銭的に潤うのは富裕層。その富裕層のほとんどが、エルドアン首相の一族郎党だという。

 イスラム教は、利益追求(射利)を推奨する宗教。しかし、BUT!「富む者は富まざる者に利益を分配しなければならない」ことになっている。
 日本だって、いつも潤うのは富裕層。トルコ国民もそんなことぐらい容認すればいいんじゃないかって?そのことにつきまして、にこやかにお答えしましょう。
 トルコはイスラム教徒が多いのですが、「お酒」はバンバン飲みます。私も、トルコでは体調を崩す程飲ませていただきました。食前には、「ラク」。透明な酒ですが、水をくわえたり、氷を入れたりすると白濁します。アルコール度数50%ですから、なかなか強い。旨い酒だと思います。
 か、閑話休題…
 宗教的保守派のエルドアン首相…夜間の酒の小売り販売を禁止した。
 これは国民が怒りますよ!富裕層がウンヌンではなかった。反政府デモの本当の原因は、「酒」だった!

 トルコへの投資は…。酒の販売を規制する国に明日はぁ…ない。