アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

専門家に言われれば安心するのが庶民

2013年06月15日 | Weblog
 「専門家の予測はサルにも劣る」こうゆうことを言われても、困るんですよ。「サルにも劣るのに、どうして『専門家』なんですかぁ?」と、ツッコミを入れたいです。
 もっとも、「専門家」の国家試験などあるはずもなく、誰が、「専門家を名乗ってもOK」なのですがね。つまり、「専門家の予測はサルにも劣る」は、典型的な正解ということですかねぇ。
 「気象予報士」など、国家試験を通っての専門家。専門家中の専門家ということになるか…。

 誰が、「専門家の予測はサルにも劣る」と、言ったかって?ガードナーなんですがね。どこのガードナーかって?
 クリス・ガードナーでも、ネクロ・ガードナーでも、ガードナー・デンバーでも、エヴァ・ガードナーでも、ジャンク・ガードナーでもない。ダン・ガードナーなんですけどね。

 私にとってガードナーは、「イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館」ですね。会議、パーティー、鑑賞で何度が訪れました。アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボストンにある美術館です。アメリカの素晴らしいところ…会議やパーティーなどを、閉館時間後の美術館で行うところです。ヨーロッパ、アジア、アメリカの絵画、彫刻、タペストリー、装飾品など、世界的に価値あるものに囲まれてのパーティー…!料理は素朴でも、豪華なパーティーですよ。

 閑話休題。1か月後の天気を自信満々に言う気象予報士はぁ…いない。だけど、今後(つまり未来)の経済や社会となると、したり顔で予測する専門家(!)は大勢いる。そしてそうした予測のほとんどは外れているにもかかわらず、信じる人は後を絶たない。
 L・サロー(経済学者)・・・「21世紀の経済を支配するのは日本」
 P・ケネディ(歴史家)・・・「21世紀初めに日本の経済力はより一層強くなる」 G・ヴィダル(小説家)・・・「日本の経済力に対抗するには米ソが手を取り合うべき(注:当時はソヴィエト連邦でした…)」
 彼ら…今の日本を見て、どう言うのでしょうかね。
 おっと、これも閑話休題でしたぁ!

 安倍首相、成長戦略で、「一人当たりの国民総所得(GNI)は、十年後には百五十万円以上増やすことができる」と。
 …年金も、十年後には百五十万円以上増えるんですかねえ…。 そもそも十年後に百五十万円増というこの数字、「いっさいの根拠なし」…。あれあれ…専門家出てこーい!百五十万円の根拠を示せーっ!
 えっ!根拠が出るはずないだろうって?…「専門家の予測はサルにも劣る」と、言われても、専門家には、「国民にとって都合がいいことを言ってほしい」んですよ…。

 だけど…ソクラテスも言ってました。「専門家はその分野で賢者であっても専門外は衆愚の一人、従って知や徳を積み魂を磨け」。だからぁ…百五十万円の根拠を、華道の専門家に問うているわけじゃないんですけどね。