アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

俺は大和撫子だ!?

2016年03月08日 | Weblog
 「そんなローカルなぁ…」と、言われるかとは思いますが、今はすでに廃校となっておりますが、私の小学校の校歌なんですがね…
 「♪清き流れの十津川の吉野桜の…夕べに澄める豊富川 大和撫子美しや」
 小学校を卒業したのは56年前、つまり、校歌って、56年経っても忘れないモノなのですねえ!昨日食べたものさえ忘れるのに…。

 それがどうしたって?すぐに忘れるってことではなく、「大和撫子」なんですがね。校歌の歌詞…「大和撫子」は、「男子児童、女子児童の両方を指しています」。
 女子小学校だったんじゃないのかって?56年前に女子小学校がありましたかっ!私だって、一応男子でしたからっ!
 言いたいことは、「大和撫子」は、日本の女性のみを指す言葉ではなかったということです。日本の男性・女性の両方を指していたってことです。
 「なぬぅ?そんな奇をてらったいい加減なことを書くな」って?ハイハイ、実は私は小学生の時分から、校歌の歌詞解釈で、「大和撫子は男女両方を指す言葉」と、思っていたのですが、皆さん、「嘘だぁ」と、おっしゃるでしょう。嘘つき呼ばわりされたくないので、言わないようにしていました。

 パンパかパーン!「大和撫子は男女両方を指す言葉」で正解であることが判明いたしました!本は、読むべきですねえ!
 「昭和が生んだ日本語」(遠藤織枝:大修館書店)…「明治大正期には、女性に限らず、日本の男性を指すこともあった」と!久々に、「痛快」な気分を味わいました。私が卒業した小学校の校歌作詞者は、明治生まれの人でしたから、児童全体を褒め称える言葉として、「大和撫子」を使った…!

 琴奨菊に対して、「よっ!大和撫子!」と、言っても大いに結構!日本男子の素晴らしさを称える言葉ですから。えっ?56年前ならいざ知らず、今は、「大和撫子=日本女性の美称でしょう!男に対してはぁ…」って?よ、世論はそうかも知れませんが…復権ってことで…。

 「なでしこジャパン」4大会連続の五輪出場はなりませんでした。「昭和が生んだ日本語」には、「なでしこは、花の可憐さ・清楚さだけでなく、荒れ地にも咲くたくましさがある」と。
そこまで考えて、「なでしこジャパン」という愛称が考えられたかどうかは知りませんが、「荒れ地にも咲くたくましさ」…いいですねえ。