アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

アンティークマン説…アドラー並?

2016年03月13日 | Weblog
 「アドラー心理学」…えっ?「フロイトやユングは知っているが、アドラーは知らない」って?それほど有名じゃないから、知らなくてもどってことないです。フロイトやユングを知っているだけでも大したものですよ。アドラー自身は、「個人心理学」と、称しておりました。フロイトとは共同で研究していた時代もありました。

 2年ほど前に、出版された「嫌われる勇気(岸見一郎著)」という本で、アドラー心理学を解説しています。すでに、37万部も売れている…これは凄いですよ。
 私は、ウケねらいもあって、「心理学の大過…じゃなくてぇ退化でもなくて、大家(オオヤじゃなくてタイカですから!)」を自称しております。それだけに、アドラーも知っていますが…内容はよく分かりませんでした。難しすぎて手のつけようがなかったというのが正しいでしょうか。

 アドラー心理学をやさしく解説しているという、「嫌われる勇気」…
 アドラー心理学の理論的な枠組みは、5つの基本前提(5Basic Assumptions)からなっており…個人の主体性(Creativity)、目的論(Teleology)、全体論(Holism)、社会統合論(Social Embeddedness)、仮想論(Fictionalism)…などと、10秒で熟睡できるようなないようではありませんで…

 読んでいて、「ポン」と膝を叩きました。私が、「人権に関わる講演(授業、講話)」で話している内容を、アドラーが理論的に裏付けてくれていることが解ったのです。都合のいいように解釈しているんじゃないかって?いえいえ、そんな大それたことは。

 私が、小学生から高齢者までに、「人権を守るために(これ、社会で楽しく生きるって事なのですがね。共同体感覚と言ってもいい)」で、主張しているのは…
 自分が一番大切です。自分に価値があると思えるときに人は勇気を持てるのです。自分がしっかりしていなければ(知情意体)、他人との違いを「いいね」と認めることなどできないし、他人を助けることなどできません。
 いじめを例にとると、いじめをなくすには…「自分がいじめをしないこと(そのために他人を「いいね」と認めなければなりません)」。いじめの対極にあるのが、「助け合い」。助け合いだ大切なのですが、できますか?助け合いをするためには、知力・体力がなければなりません。まあ、ざっとこのようにまとめています。

 アドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」に…「共同体感覚」を身につけるにはどうすればよいのかについて3つの条件が書かれていまして…。
 「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」…あらら!いかがですか!私が説いている、「人権を守る手立て」と、似ています。
 アドラーの「自己受容」→アンティークマンの「自分が一番大切(価値がある)」
「他者信頼」→人との違いを、「いいね」と認める。
「他者貢献」→自分ができる範囲で人を助ける(助け合い)。

 アドラーの考えたような事を、アドラーが亡くなってから80年経った今、アンティークマンが考えている。「どうだぁ!」って感じですねえ。だ~れも感心しそうもないから、せいぜい自分で…個体内自慢…これって、嫌われる勇気?