アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ライトヴァース

2016年03月02日 | Weblog
静岡から、満開の桜の下で微笑む孫の写真が送られてきました。封筒に、「写真在中」と朱書きして送られて来たのかって?あのね!私だって携帯電話ぐらい持っていますから。いわゆる「写メ」ですよ。郵便じゃない。
 静岡県では、もう満開なんですねえ!種類は、カンザンジザクラ、ヒナザクラ、カワヅザクラなどの早咲き桜でしょう。
 温暖地はいいですよねえ…私など、まだ平野部の積雪1.5m、道路の両脇は4~5mの切り立った雪の壁の中で暮らしています。桜ですか?夏までには咲くかとは思いますがね。早く温暖なところへ移住したいです。

 温暖なところへ移住…私の場合、「寒冷地に住んでいるから、温暖なところに移住したい(ロシアだって不凍港がほしかった)」。単純な理由。有名人だから単純なのに単純な移住ではなかったらしい人に、俵万智さんがおられる。
 俵万智さんの「サラダ記念日」には衝撃を受けました30年以上も前のことですがね。大学を出て間もない女の子が、このような短歌を詠むのか!ってね。
 たまたまその頃、私に山梨県の大学(都留文科大学、今もあります)から講演依頼があり行ってきました。自分で言うのもなんですが、講演は好評でした。一般科目の教授会主催で、学生も多数入っておりました。講演のあと、その大学の教授に、その夜の宿泊先まで車で送っていただきました。相模原市緑区橋本のあたりを通っているとき、教授さんが、「どこか観たいところがありますか?」と言ってくれたので、「(神奈川県立)橋本高等学校が観たいです」と。
 俵万智さんが国語教師として勤務していた高等学校が、相模原市緑区橋本にある橋本高等学校だったのです。私のミーハー…30年以上も前からなんです。橋本高等学校…俵万智先生がノコノコ歩いているはずもなく、外観を観ただけでした。ライトヴァースも特に感じませんでした。当たり前ですね。
 ライトヴァースとは、古典的な文学性よりも、娯楽的、軽妙な形式を重んじること。当時の私の目からは、分厚いソーサーのようなウロコがボロボロと落ちましたよ。
 短歌なのに、どうして英語でライトヴァース(light verse)というんだって?日本の詩歌だけの風潮ではなく、世界的なものだったからですねぇ。ヴァースは、韻文のこと。娯楽的で軽妙な形式の詩というのは、パロディやナンセンス…。私が書く駄文も、ライトヴァースを意識したもの。

 その俵万智さんの南下政策ぅ…西下政策?
 ~子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え~
 東日本大震災のとき、息子さんと住んでいた仙台から沖縄の石垣島に避難したのです。
 ~ダンボールから衣装ケースに移すとき「定住」という言葉を思う~
 俵万智さんは、そのまま島に住んでいるんだって。少しだけうらやましい。
 
 ~寒冷地サイフの中身も寒冷で南下なんぞは夢のまた夢~
 私の短歌です。下手だって?娯楽的で軽妙でしょうがぁ!カタカナも使っているし、ライトヴァースですよ。