アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

オバマ政権の閣僚に「シンセキ」が!

2009年03月21日 | Weblog
ハンバーグライスも

 オバマ大統領、AIGの賞与に関わる記者会見で、ムセた。すかさず、「怒りのあまり、ムセました」と笑いをとった。ユーモアもOK!それにしても、AIGの賞与、1億円以上もらった人が73人!最高額は、6億3千万円。公的支援を受けていながらですから、オバマはムセますよ。AIGという会社、公的支援を受けていなかったときから、このような高額な賞与を出していたのでしょうねえ!感心してしまいます。

 ユーモアOKのオバマさん、「食品医薬品局」の局長にマーガレット・ハンバーグを起用しました!アメリカでは、ピーナツが原因と見られる食中毒が発生し、食の安全管理が課題となっています。スヌーピーは関わっていないと思います。アメリカだけに、「食の安全」を担うポストは、「ハンバーグ」。適材適所!名前は、ハンバーグだが本当に適材なのかって?クリントン政権時代に目立った働きをした、生物テロ対策の専門家です。

 オバマ大統領の閣僚、ほかに適材適所は…
国防長官のロバート・ゲーツ。国防ですから、「門(ゲート)」が大切。しかも複数形!適材適所です。ビル・ゲイツとの関係は…日本での表記は、「ゲーツ」と「ゲイツ」ですが、スペリングは同じ。親類かも知れません。

 司法長官もいいですねえ。ホルダーですから。
 内務長官は、サラザール。ポルトガルの首相だったサラザールとの関係は…そんなこと「知らざーる」。
住宅都市開発長官は、ドノバンですよ。私にとってのドノバンは、「メロー・イエロー」ですねえ。清涼飲料水のメローイエローではありません。歌です。

 労働長官は、ソリス。1人でやるのかねえ。それはソリストってかぁ。
 退役軍人長官は、シンセキですよ。冗談だろうって?ホントに本当!「エリック・シンセキ」元陸軍参謀総長、66歳です。おじいさんが、広島県からハワイへ移住したのだそう。シンセキは漢字で書くと、「新関」。「親戚」ではありませんでした。日系人としては、2人目の閣僚。1人目は、前運輸長官のミネタ(漢字は、峰田)でした。やっぱり、日系人は優秀です。なお、ミネタは、お酒は飲まない人のようですよ。ファーストネイムが「ノーマン(飲ーまん)」ですから。

 国連大使は、御存知ライス。米国だけに、ライスは欠かせません。
 国家経済会議委員長は、サマーズ。日本にも「さまーず」がおります。2人組なんですけど…。
 教育長官は、ダンカン。タケシ軍団を辞めたのかな?
 経済回復顧問委員会委員長は、ボルカー。経済回復だけに、「ボルかー?ボラれるかー?」どうやらボラれそうですねえ。「ボル」は、日本語です。語源は、「(暴利を)むさぼる」の、うしろ2つをとって、「ボル」。

 国土安全保障長官は、食品医薬品局局長でも良かったかも知れません。ハンバーグに対抗できる人、その名も、「ナポリターノ」!!

 「人の名前で遊ぶな!」というツッコミ、入れてくれたかな?

遵法と心情とのはざま

2009年03月20日 | Weblog
  叡智を結集すれば策がでる

 不法入国、不法滞在していたフィリピン人一家(埼玉県蕨市)に、強制退去処分が確定。一家は、家族で日本にとどまることを求めていた…法務省(東京入国管理局)は、13歳の長女には期間1年の在留特別許可を出した。一家は、両親への強制退去処分を受け入れ、長女のみが蕨市内にとどまることにした。両親は、長女が中学2年生に進級する4月8日の始業式を見届けてから帰国する。

 なんか変だなあ?本来強制送還じゃないのかなあ?不法入国しておきながら、在留させろというのが分からない。強制退去を受け入れる?そういう問題じゃない。始業式を見届ける?蕨市の中学校って、始業式に保護者が参列する習慣があるのか?それはないでしょう?よしんばあったとしても、「見届けさせてから退去させる」そこまで厚遇しなければならないのか?不思議です。
 感情的には、一家で暮らさせてあげたいけど、ここで特例を認めると前例となり、あとは、なし崩しです。

 地元の皆さんの思いは・・・「子供がいるんだから日本に置いてあげたらいい」「長くいたんだから、もう在留を認めてもいい」「両親に過失はあるが、強制退去は人道的におかしい。在留を認める代わりに地域貢献を義務付けるような対応があってもいいのでは」…。はっきりしているのは、子供には何の罪もなく、この度の犠牲者であるということ。

 不法滞在外国人は、現在約13万人。この5年間で半減させた(法務省入国管理局)という。まだ、13万人もいる!早く、全員捕まえて強制送還してくれなければ、この度のフィリピン人一家に、割り切れないものが残ってしまいます。

 昨年9月、東北大学病院の医師が、別の病院へ応援診療に行っているときに、担当する入院患者の病状が悪化したとの連絡を受けた。自分の病院へ戻る途中、制限速度40kmを上回る96kmで乗用車を運転して捕まった。そして、1年間の免許取り消し処分になった。
 急患往診や傷病人搬送などやむを得ない事情があった場合、免許取り消し期間が1年から180日の免許停止に軽減される(警察庁通達)のだが、この医師には適用されなかった。

 入国管理法も道路交通法も、守らなければならないのは当然です。しかし、何の罪もない子に残酷な結果を突きつけたり、生死のはざまの人を救えなかったりしたのでは…

 強制退去で帰国すると、5年間は再入国できない。しかし、「人道上の観点から大臣が特別に許可した場合、1年で再入国できることもある」。正規に入国して定住すれば社会保障も受けられる。13歳の子には大変な試練だが、両親は正規に再入国すればよい。

 スピード違反医師に関わっては、「医師自家用車の緊急車両としての使用に係わる法律」を作ると良い。サイレンとか、点滅ライト(赤色灯ではなく、理容院のサインポールみたいなのがいいと思います。あのサインポール、その昔、医療もどきのことをしていた名残ですから)を装備させ、準緊急車両の扱いとする。地方など、過疎で高齢化の一方、医師も不足…医師には車で走り回っていただかなければなりません。早くこの法律を制定してあげなければならない思います。責任感の強い医師がバカをみたり、助かる命が助からなかったりしないように。草案は、私が作ってもいいです。作成代金は無料にしときます。

胡錦涛とプーチンが兄弟という説も…

2009年03月19日 | Weblog
  弾道ミサイルの頭上通過は認められません

 キャッチボールのボールが、自分の頭の上を通過するのって嫌なものです。それがボールではなく出刃庖丁だったら、嫌なんてもんじゃないです。手元が狂ったら頭に刺さるだろうがぁ!ってところです。

 飢餓大国が、「4月4日から8日までの間に、光明星2号(試験通信衛星)を銀河ロケットで打ち上げる」と、国際海事機関(IMO:イモ?)と国際民間航空機関(ICAO:イカを?)に事前通報した。
 「宇宙開発だぞ、コラ!。弾道ミサイルと違うんだぞ、コラ!その証拠に、必要な手続きをとっているんだぞ!」ってことらしい。「宇宙物体登録条約」にも加盟したという。加盟させなきゃ良かったのにね!

 そもそも、ロケットと弾道ミサイルの違いは何か?原理は全く同じ。人工衛星の代わりに核弾頭を載せれば核ミサイルとなる!
 何を言おうが、弾道ミサイルの試験発射であることは間違いありません。

 国連の特別報告者が、「北朝鮮の人権は、絶望的。約870万人に支援が必要」との報告書を出しました。半年前は、600万人が餓死の危機に直面しているという報告がありましたから、ますます悪化しているわけです。国民に与える食料などなくても、弾道ミサイルを発射するお金があるのです。今更、驚く気力もありませんがね。
 3月17日に、米国務省のウッド報道官代行は、「北朝鮮から、現段階で米国からの追加の食料支援を受け入れることは望まない」との通告があったと発表した。もう、破れかぶれだってこと?これは…。やる気かも知れません。

 けしからんのは、「日本上空を飛ばすからな、コラ!いいか、警告した期間に、警告した海域へ入るなよ。ケガしても知らんぞ!」飢餓大国は、1998年にも、長距離弾道ミサイル「テポドン」を発射しました。テポドンは、日本上空を通って三陸沖の太平洋に落下しました。そのときも、「ロケット(人工衛星)だ」と、発表してましたが。

 テポドンもノドンも、何度も打ち上げ失敗してます。今回だって、秋田沖へ落とす予定の部分が、北陸、東北、北海道へ落ちるかも知れないし、太平洋に落下する予定が、関東、東海に落ちることだってある。

 日本政府は(米国、韓国と)、「国連安全保障理事会の制裁決議に違反する」と、中止を求めている…。中止するはずがない。なぜなら、核弾頭をくっつけて飛ばすための実験だからです。核弾頭を保有しているのかって?2006年の核実験強行後、6か国協議で一部の核施設の「無能力化」には合意しましたが、合意したというだけ。核兵器開発は、進めていたでしょう。すでに、小型の核弾頭を保有していると考えても全く飛躍した話ではないのです。

 頭の上を弾道ミサイルを飛ばされて黙っている手はない。打ち落とさなければなりません。自衛隊法も、「ミサイル等が日本の領土・領海に落下する場合は破壊できる」と定めております。「ミサイル等」…この「等」が、いいですねえ。「ミサイル等」ですから、ロケットも含みます。

発射されたら(米軍の力を借りなければなりませんが)イージス艦(海上自衛隊)に頑張ってもらって、SM3(スタンダード・ミサイル3)で破壊してもらう。
 ところが、SM3は、本当に当たるかどうか未知数です。バックアップが必要。そこで登場するのは、地対空誘導弾PAC3(パトリオット・ミサイル3、全国6か所に配備されている)が迎撃する。それで、大丈夫か?大丈夫ではないのです。迎撃可能な最高高度は、約300kmといわれています。それ以上高いところを飛ばれると、アウトです。
 そんなわけで、いささか頼りない。のんきに構えていられない状況です。

 飢餓大国は、「迎撃は戦争を意味する」との声明を発表しております。しかし、日本政府は、いつになくやる気を出しております。迎撃すると戦争になるかも知れません。それは回避しなければなりません。
 そのためには、発射前に、発射台ごと弾道ミサイルを破壊してしまうと良いと思うのですが…。世界の国々、実に寛大で困ります。中国とロシアは、静観というよりもむしろ支持。

 中国とロシア、仲良しの理由が判明しました。胡錦濤の発音は、「プーチンタオ」です。プーチン首相はそのまんま、「プーチン」。胡錦涛とプーチンは同じ名前でした!多分、兄弟でしょう。無理があるって?気にしない気にしない、偉大な発見ですよ。その発見を自慢したくて、迎撃ミサイルウンヌンを長々と書いたのかって?まあ、それもあります。

 ともあれ、日本は危ない!あと2週間で弾道ミサイルが飛んでくる。発射台を破壊できないのであれば、ハリウッドにお願いして、ランボーを平壌へ送り込んでいただかなければ!

カーネルおじさんの輪廻

2009年03月18日 | Weblog
バースの奥さん ニコチン界のカーネル

 カーネル・サンダースさん、生きていたら120歳。ケンタッキー・フライド・チキンの創始者。本名は、「ハーランド・デーヴィッド・サンダース」。「カーネル(大佐)」は?どこから引っ張り出してきたか?軍隊時代に「大佐」だったのか?これは、ケンタッキー州に貢献した人に与えられる名誉称号。そんなわけで、通称「カーネル・サンダース」。

 サンダースさんの、絵に描いたようなアメリカンドリーム物語。今でもワクワクする楽しいものです。
 6歳の時に弟と妹の面倒を見なければならなくなり、料理がうまくなった。これが成功への伏線になりました。逆風を追い風に変えるところが非凡。15歳から、車掌、軍人、消防士、保険の外交員、船員、タイヤのセールスマン…などなど職業を転々とし…40歳の時にケンタッキー州でガソリンスタンド経営。ガソリンスタンドの一角でレストランを始め…これが大ヒット!レストランを拡張。評判のメニューであったフライド・チキンで、全世界にフランチャイズ店を作った。

白いスーツ(タキシード?モーニングコート?)を着て老眼鏡を掛けた白髪のおじさん…人形になり、店の前に立たされておりました。

 昭和60年(1985年)に阪神タイガースがリーグ優勝。ファンは、大阪の道頓堀で大騒ぎ。真弓に似たファンを胴上げし、「1番真弓!」と、叫んで道頓堀川へ…投げ込んだのか、飛び込んだのか。続いて、2番吉竹に似たファンが、…ドボーン!4番掛布、5番岡田に似たファンは見つかった。しかし、3番バースに似たファンはいなかった。
 そこで、「カーネルサンダース人形」に白羽の矢が立ち、胴上げされて道頓堀川へ投げ込まれた。そして、24年が経過し、水辺整備事業を行っていた工事関係者により発見された。あのときのタイガース、真弓、バース、掛布、岡田が3割を打っていた。とりわけバースは3割4分6厘でした。岡田も3割4分5厘で続いていました。

 カンタベリー物語。また「七つの大罪」かって?それは、最後に出てくる牧師さんの話で、前半に、「バースの奥さんの話」という章があるのです。もちろん、元阪神のランディ・バースの奥さんとは何の関係もないのですが。
 バースの奥さん…反フェミニズム的価値観を論破してゆく…
 奥さんのセリフにこんなのがあるのです。
 「神様にお願いします。頑固で、けちな夫に、ペスト菌を送って、一日も早く、くたばるようにしていただきたく…」
 いやはや、奥さん怖い!「ペストなどという病気は、知らない!」と、いう人が多くなってきました。「黒死病とも呼ばれている」と、いうと、「聞いたことがある…」となるかな?14世紀のヨーロッパでは、ペストの大流行により、全人口の三割が命を落としています。ありがたいことに日本では、ほぼ根絶されていると思います。しかし油断はできないのです。なぜなら、途上国では、今なおペストはあります。媒体は、「ネズミ」。途上国からの輸入品に、ペストに感染したネズミが入り込んで日本に上陸したら…これはパニックです。黒くなって死んでいくのですから(黒死病の名の由来)。

 夫に死んでほしい。自分の手は汚したくない。神様にお願いする…これはバースの奥さん。
 長生きせずに早く死んでほしい。自分の手は汚したくない、タバコにお願いする…これは、高名な医師のこの度の発言…。具体的には、「禁煙が進むと(長く生きられるため)医療費がかさむことは明らか。どんどん吸って早く死んでもらった方がいい」と、講演の際の質問で回答した。

 言った本人は、「真意が伝わらず誤解を生んだ」と釈明しています。どんどん死ね発言、かさむ医療費を抑える対策として、人口が減れば医療費は少なくて済む…正しいんでないか?などとは書きません。医師による、「早く死んでもらった方がいい」という発言は、擁護のしようがありません。
 真意として、「禁煙よりも、医療や介護を受けられない人たちへの対応に力を入れるべきだという思いがあった」のだそうです。これなら大賛成です。その通りです。喫煙者を減らす必要はないのです。実際、「税収入に貢献している」と、うそぶく喫煙者も少なからずおります。吸いたい人は、副流煙を人様に吸わせさえしなければ、自己責任でいくらでも吸っても良いのです。ただ、喫煙の習慣がある人は、「自分だけは、肺ガンにも肺気腫にもならない。非業の最期を遂げることはない」という根拠のない確信がある…。「しまった!」と、思ったときは遅いのに。

 「タバコを吸おう!バンバン吸おう」は、映画「サンキュー・スモーキング」。タバコ業界の宣伝マンを描いた風刺コメディです。主人公のタバコ宣伝マン、ニック・ネイラーは、あだ名が、「ニコチン界のカーネル・サンダース」でした。

 カーネル・サンダースさんは、生きていたら120歳。ケンタッキー・・・ありゃ?最初に戻ってしまった。カーネル・サンダースの輪廻…。書き出したときには、サンキュー・スモーキングまで行くとは予想だにしなかったのですが…エンドレステープになってしまいました。

「七つの大罪」を反省…誕生日なので

2009年03月17日 | Weblog
  美徳は七つどころではありません

 3月17日、私の誕生日です。原宿表参道を緑色のもの(アイリッシュのシンボルカラーが緑)を身につけた人々が、お祝いのパレードしてくれた時がありました(今はどうなっていますか?)。もっとも、私の誕生日を祝ってではなく、聖パトリックの祝日( セントパトリックスデイ)を祝ってなのですけれど。3月17日は、カトリックの祭日で、アイルランド共和国の祝祭日。

セントパトリックスデイを祝うのは、アイルランドより、むしろアメリカのほうが盛大。
 マンハッタン(ニューヨーク)では、世界一盛大な、パレードが行われます。アメリカは「世界一」を称するものばかりですから…。シカゴなど、川の水を緑に染めたこともありました。
 アイルランド系移民が多い、オーストラリア、カナダの大都市でも大規模なパレードが行われます。もちろん本家に近い、ロンドンをはじめイギリスの大都市でも、パレードやら、コンサートやら、フェスティバルが行われます。
 アイルランドのダブリンでは、5日間にわたってお祝いをします。疲れるでしょうに…。
 まあ、自分の誕生日を世界が祝ってくれている…本当は全く関係ないのですが、悪い気はしないものです。

 子供達は、3人ともカトリック系の学校を経験しています。長男など、「中須田季節保育所」を3日で首席中退し、「カトリック幼稚園」へ行きました。保育所に首席があるのかって?中退者が1名でしたから、当然首席でしょう。 カトリックにあこがれて中退したのかって?それが…、保育所中退の理由は、「お昼寝をしたくなかったから」でした…。保育所には「お昼寝の時間」というものがあるのです。

 キリスト教といえば、「七つの大罪」です。
 一般的な七つは…「暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、嫉妬、傲慢」
 キリスト教徒ではない日本人に、「七つの大罪」が身近になったのは、「セブン」という映画からでしょう。「七つ」だから「セブン」分かりやすいというかそのまんまというか。殺人者が、七つの大罪になぞらえた連続殺人を行いました。あの映画、ハッピーエンドじゃなかった。脚本家は、最後にどうして身ごもっていた主人公の奥さんの首を殺人犯に切らせたのか?切られる寸前に助けることも出来ただろうに!キリスト教に詳しい人は理解したのでしょうが、私には難解すぎました。今も解決できていない。

 ダンテの叙事詩、「神曲」は、中世のキリスト教の世界観が最もよく表されています。七つの大罪については、「死者がこの罪を清める」などが書かれています。
 チョーサー(長嶋さんでも、いかりやさんでもない)のカンタベリー物語。カンタベリー大聖堂への巡礼の途中、同宿した様々の身分・職業の人たちが、自分の知っている物語を順に語っていく。24話が載っている。いちばん最後に牧師さんの話があり、そこに七つの大罪が出て来ます。カンタベリーは、中世が今に生きているといったたたずまい。実に落ち着いた町。どの建物も荘厳で奥ゆきが深い。カンタベリー大聖堂は、聖堂群の一つという印象でした。イギリスの場合、右ハンドル左側通行ですから、日本から出かけて車を借りても何の躊躇もなく運転できるのがありがたい。カンタベリーへ行ったことがあるというだけで、「七つの大罪のアナリスト」のような気分になっております。いつものことですが。

 七つの大罪は、人類が続く限りなくなることはないでしょう。中世には、それぞれの大罪に動物の姿を当てた時代がありました。
 暴食ー豚、色欲ーサソリ、強欲ー狐、憤怒ーユニコーン、怠惰ー熊、嫉妬ー蛇、傲慢ーライオン。現代の人物を当てはめてもおもしろそうです。

 いくら私の誕生日でも、大罪の話だけではいかがなものか。希望がもてる美徳の話も書かなければ。…「七つの美徳」はどうなっているか…
 「節制、純潔、救恤(きゅうじゅつ:救い恵むこと)、慈悲、勤勉、忍耐、謙譲、勇気、寛容、寛大、忠実、貞節、知恵、愛、希望、慎重、分別、正義、不屈、信仰」…七つではないぞ、20もあるぞって?
 七つの美徳がなかなかやっかいで、ほぼ一般的と思われるもののほかに、キリスト教神学の考え方、七元徳、七主徳などなどあって、それぞれが七つの主張をもっています。ダブリをカットしても上記の20になりました…。キリスト教は奥が深いです。仏教も深いって?そうですね(素直)!
 それにしても、強欲とか傲慢の文字を見るより、美徳とされている熟語を見ている方が精神衛生上よろしいですねー。

 還暦1年間の私の「七つの大罪」は…「誹謗中傷」「独断偏見」「悪口雑言」「針小棒大」「優柔不断」「責任皆無」「欺瞞満々」となりますか…十分反省しまして、懲りることなくまたやります。還暦までの美徳は?美徳の塊なので、七つでも20でも書ききれないので割愛します。

 今日から、61歳。還暦ではなくなった。ブログのタイトルが「還暦パパ」のままでは看板が欺瞞満々。そのため、タイトルを、「還暦パパあらためプレミアムパパ」に変更しました。なお、不評の場合は、別なタイトルを考えま~す。優柔不断だから。

「学級委員長なし」に、私も一言

2009年03月16日 | Weblog
   リーダーを決めるのは差別なんだそうで…

 「鳥取の小学校には、学級委員長がいない」というニュースの反応として、「鳥取県、それでいいんだよ」という、擁護意見が見あたらない。「ふざけるなよ、鳥取県!何をやっとるんじゃ!」が圧倒的。これは、どういうことか?国民の少なくても過半数が、学級委員長のポスト廃止はおかしい、と、考えていると思われる。なぜ鳥取県は、20年前から小学校の学級委員長をなくしたのか?

 鳥取県教委は、「リーダーを決めれば差別につながるとの抗議を受け、学級委員長をなくした」と、説明している。誰からの抗議か?「人権団体などから…」だそう。
 その人権団体さんとやらには、リーダーはいないのかな?いたとしたら、腐ったカボチャが有毒ガスをまき散らしているということですね。きっと、その団体さんには、支会長も部会長も書記長も委員長もいないのでしょう。(そんなわけないだろう!)

 スポーツのチームもキャップテンを決めると差別につながるので決めない。学級会など、議長を決めると差別に繋がりますから、議長なし。校長をおくと差別に繋がるので、学校には校長をおかない。国の場合、総理大臣をおくと差別だから、総理大臣を廃止。このようにすると、人権団体さんに喜んでいただけるのでしょう。

 私は、学級委員長のポストを設けない学級経営に反対しているわけではありません。そもそも、「学級委員長をおかなければならない」という規定などありゃしない(学校の判断です)。
 学級委員長がいなくても、自主性・社会性が育ち、学級がまとまり、支え合い、チームワークが学べる…これなら何も問題ありません。(しかし、このようなことは学級委員長なしでは出来ないと思います)

 私がおかしいと思うのは、「学級委員長になれない子供が傷つくから」とか、「差別につながる」という、お得意の、「子供の側に立った」「子供が主人公」という、歯の浮くような中身のない言葉を使って有毒ガスをまき散らす人権団体さんです。そして、その団体さんの言いなりになって学級委員長を廃止した鳥取県教委さんです。

 鳥取県では、「差別」の観点から、運動会の徒競走も民主的にしている学校がある。全員が同時にゴールできるように、走るのが遅い子供は、スタートラインを他の児童より前にするのだそうだ。こ、こ、これって…差別じゃないの?同時にゴールするから差別がない?とんでもない、スタートラインに差をつけるのは差別そのものです。
 学芸会でも、劇の主役を複数の児童が途中で交代して演じる…。これって、平等?そこまでいうなら、全員主役にしなければダメでしょう!さらにいうなら、「どうして劇なの?」日常の学習活動と何の脈絡もない劇を取って付けたように演じさせる。児童は操り人形か?人権を蹂躙しているんじゃないの。人権団体さんがこのようなことを…。

 結果としてのみせかけの平等を求める人々は、「人の痛み」など、分からない人たちです。そういう人たちが、「人権団体」を名乗り、教育現場に土足で踏み込む。そして、20年も居座っている。異常です。

 「学級委員長になれない子供が傷ついたり、差別されてもいいのか?」そんなことはあり得ない。よしんばあったとしても、鼻水を垂らす程度の風邪。放置しておけば治ります。
 義務教育って、そのためにあるのです。無菌室で育てた子は、その部屋から出ると生きていけません。競争があり、葛藤があり…社会へ出て、たくましく生きていく力の基礎・基本をつけなければなりません。学級委員長廃止…笑止千万です。

 どうして今、この話題が出ているか?4月から鳥取市で1校だけ「学級委員長」が復活することになった。「リーダーがクラスをまとめ、みんなで支え合うことでチームワークを学べる。社会で求められるスキルだ」というわけ。寝ていた子が一人だけ頑張って起き上がったため、話題になっているわけです。

 学級には委員長が必要。スポーツのチームには、キャップテンが必要。会議には、議長が必要。学校には校長が必要。総理大臣?もちろん必要。

変人を採用する会社

2009年03月15日 | Weblog
  面白法人?サイコロ給?

 異次元へ迷い込んだような…不思議な会社
 「カヤック」は、カヌーの一種で、ダブルブレードパドルで漕ぐクローズドデッキのものと思っていました。「カヤックが変人を採用する」…どういう意味じゃ?採用するというからには、会社のようです。

 会社名が、「面白法人カヤック」。法人は知っているが、「面白法人」は、初耳。そんなのあるはずがない!やはり人を騙して「そんなのあるはずないだろう!騙されたな、バーカ!」というオチをつけるつもりか?

 面白法人カヤックは…
 「新卒・中途採用のほか、変人採用を行っております。学歴、年齢、職歴を問いません。但し、自己エントリーは認めません」
 こんなおもしろいことを書いている。高飛車にも、自己エントリーは認めず、他薦のみ受け付けるという。その理由が書かれている。
 「真の変人というのは自分が変人だと思っていないものです」
 これは凄い!ひょとしたら本物かも知れない。変人について一家言を持っている。「いい加減」じゃないですよ「一家言(いっかげん)」ですよ。

 しかし、変人を集めてどうする気なのだろう?変人に奇抜な発想を期待しているということか。それほどアイディアが枯渇している会社なのか?
 「面白法人」の謎は深まるばかり。年齢不問というので、私も誰かに推薦してもらって応募しようかと考えた。

 まず、待遇はどうかな?「高給優遇」の文字は見つけることが出来なかった… 基本給、能力給まではいいのだが、サイコロ給や、スマイル給があるのだそう。給料袋にサイコロが入っているとか…あり得ない。わけが分からないので、応募断念。

 鎌倉(会社所在地が鎌倉とのこと)まで、行くんだから、高給優遇のほか福利厚生をしっかりしていただかなくては。
 出勤は必ず「段葛」を通る。昼食は、一茶庵の三色そばまたは、茅木家のウナギとする。退勤時は、大仏までジョキング…これではあまり福利厚生になってないかな。
 鎌倉では、人力車のお兄さんが商売熱心で…振り切るのに一苦労します。しかも、ようやく一車振り切ったと思ったら次の辻で、また勧誘される。皆さん体格がいいので、邪険に扱って恨まれて殴られてはたまらない。そのため、丁寧に対応する…それが裏目に出るのか、なかなか諦めていただけないことも。人力車は、面白法人とは関係ないですね。

 変人が応募してくるならいいが、世の中の人々は、奇人と変人の区別がついていない。よって、奇人が応募してくることもある。「奇人採用」は、やってないようなので、このあたりを、面白法人カヤックの人事担当がどう見抜くか?その対策なのか、「求む!性格の良い変人」という、コピーもある。「性格の良い奇人」はいないでしょうから。ホント、おもしろいなあ!

 今なお半信半疑ではありますが、実際にある会社のよう。これだけは言えます。社員の皆さんは、間違いなく「優秀人たち」でしょう。理由ですか?おもしろいということは、人を幸福にせること。そのような「愛の本質」にかかわる高い位相におられるということは、優秀であることの証明です。次回のコピーは、「求む!優秀な変人」がいいと思います。

やまと証券と呼ばれないようにアルビレックス証券では?

2009年03月14日 | Weblog
  石橋をたたいて鉄橋を渡る…

「新潟アルビレックスBB」が好調だという。サッカーJ1の「アルビレックス新潟」ではなく、日本初のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」の「新潟アルビレックスBB」。新潟の場合、よほど「アルビレックス」という造語が気に入っているのか、野球の独立リーグに所属している新潟のチームも、アルビレックス。
 「新潟アルビレックスBB」の前身は、「大和証券」でした。日本リーグ1部だったチーム。「大和証券」は有名でありながら、派手さがないので目立たない証券会社。最近目立ったのは、去年の10月に、某テレビ局の信じがたい間違いによって、「経営破綻」にされてしまったことでしょうか。

 本当は、全く経営破綻ではなかったのですが、テレビ局がとんでもない字幕を流したのです。
与謝野さん(現職は…財務大臣、内閣府特命担当大臣ー金融担当、内閣府特命担当大臣ー経済財政政策担当)の談話の字幕で、「大和生命が破綻」とすべきところを、「大和証券が破綻」としたのです。大きな違いはないだろうって?「生命保険会社」と、「証券会社」って、全く別のものですよ。このテレビ局は、「やまとせいめい」と「だいわしょうけん」という読み方すら知らなかったのです。「どう読んだっていいだろう」って?それは通用しません。…テレビ局ともあろうものが、このような間違いをするのです。

大和証券は、証券業界では、「石橋をたたいても渡らない」という経営姿勢で有名です。その昔、読売ジャイアンツの監督だった川上哲治さんも、「石橋をたたいても渡らない采配」でした。堅実に、確実に…勝負は勝たなければならない。そのために冒険などしない。

アメリカの大手証券会社だったリーマン・ブラザースが経営破綻した時、大和証券も買収を考えたようですが、結局決断しなかった。野村ホールディングスがリーマンを買い取ったわけだが、野村はそのおかげで、今、かなりきつい(5,000億円近い最終赤字を計上しています)。私など、全財産を托している野村が破綻するんじゃないかとハラハラしています。その点、リーマン買収を見送った大和証券は、何の痛手もなし。

経営再建中のシティグループ傘下の会社売却(日興コーディアル証券、日興アセットマネジメント)についても、大和証券は、動こうとしない(これについては、「大和は蚊帳の外」という説もある)。では、どこが日興を買い取るか?野村は、もう買わないでしょう。5,000億円近い赤字では買いようがない。野村以外が買ったとき、大和にとって大きな問題となります。これまで、「1位、野村。2位、大和」で来ていたものが、「1位、野村。2位、日興を買ったところ。3位、大和」となるわけですから。証券会社は、このランクが重大問題。

 しかし、大和は日興を買わなくてもいいと思います。いまだに底が見えない景気です。じっとしているのがいいのです。
 「拓銀」が破綻しました。そして、それまで石橋を叩いても渡らない経営をしてきたため健全だった、「北洋銀行」に営業を譲りわたしました。北洋銀行は、手堅くやっているうちに勝手に裕福になっていった。大和証券と北洋銀行のイメージがダブリます。堅実にやっていけば、そのうち周囲がコケル。

 「アルビレックス」は、「アルビレオ(白鳥座の星)+レックス(王者)」の造語で、「王者に向かって羽ばたく」。新潟アルビレックスBBが、羽ばたいている。元親会社の大和証券さんも…まあ、そこそこ羽ばたいてください。

「おまえはタリバンか!」にかかわって

2009年03月13日 | Weblog
  「おまえはタリバンか!」にかかわって

 「解らなかった」「知らなかった」・・・そのため、結果として酷(むご)いことをしてしまった、酷い結果になったということ…本来あってはならないことなのですが…いくらでもあります。

 私が今も忘れられないのは、少年野球(中学生)の監督をしていたときのことです。いつも練習を休まないKくんが練習に出てきていない。チームメイトに尋ねても誰も知らないという。自宅へ呼びに行かせた。Kくんは、練習に出てきた…。動きが鈍いので、いつもより多くノックをした。翌日からがKクンは学校へ行っていないという…。なんと、39度の熱を出して早退して家で寝ていた。そこへ、野球の練習に呼び出され、いつもの2倍ものノックを受けた・・・。
 とんでもないことをしてしまった。結局、Kくんは、風邪をこじらせ2週間もの療養。新しいバッグ、新しい靴、新しい・・・を揃えてもらって楽しみにしていた修学旅行へも行くことが出来なかった。選手の状況を何も見えていなかったバカ監督のせいで・・・。
 せめてもの私自身への救いは、Kくんが高校へ進学してから甲子園に三度出場したということでしょうか。指導者がバカだと、選手が大変な迷惑を被る。あのとき…高熱があるなんて全く知らなかったのです…。それで済まされる問題だとは思っていませんが。

 鳥取県警米子署員が、自転車に二人乗りをしている高校生を見つけて職務質問した。そのうちの一人は、日光を浴びると皮膚が腫れるなど障害が起きる「ポルフィリン症」のため、黒いずきんをかぶっていた。署員は、そんなこと知るはずもなかった。
「その変な格好したやつ、止まれ。おまえはタリバンか!(アフガニスタンの反政府武装勢力)」…言ってしまいました。
 それが、暴言だということで、鳥取県議会の代表質問で明らかにされた。県警本部長は、「不適切だった」と謝罪した。
 難病で黒いずきんをかぶって生活しなければならない高校生に、「タリバンか!」と、言った。その部分だけ取り出すと、極悪人です。しかし、道路交通法違反の疑いのある高校生と警察官という状況を考えると…「言ってしまうよなあ…」と、思ってしまいます。「ポルフィリン症」だと知っていたら…当該署員のみならず、普通の人間なら、「タリバンか!」など言うはずがありません。

 Yくんが、ある大会の受付で、「ポケットから手を出せ!」と言われたことがありました。彼は、事故で右手の肘から下を失っており、手がない袖を上着のポケットに入れておくクセがありました。「手を出せ」と、言った人は、真相を知って絶句していました。この件も、知っていたら「手を出せ」などと言うはずがなかったでしょう。

 東京・江東区の暴走族「葛西怒羅権(どらごん)」のメンバー8人(16~18歳)が、茨城県の高校生5人を金属バットで殴りつけ、全治1か月の大ケガなどをさせた。
葛西怒羅権の少年らは、「縄張りで、ほかのグループが走行していたらボコボコにするおきてがあった」と…。茨城の高校生は、バイクで東京観光に来ていただけ。もちろん暴走グループではなかった。そのことを知っていたら、襲撃しなかったでしょう。ただこの事件は、「知らなかったから襲撃した」というだけの問題ではありませんが。

 これらの事故・事件が起こらないようにするためには、どうしたらいいでしょうか?「解らなかった」「知らなかった」なのですから、「解らせる」「知らせる」ことが必要。
 「熱があるんです」「日光を浴びると皮膚が腫れるんです」「肘から下がないんです」「茨城の高校生です」…全て状況が違う。解らせる、知らせるは不可能に近い。解らせる、知らせるの前にあるもの…それは何か?
 「挨拶」ですね。「挨拶」を交わし、自分が何者であるのかを晒し出す。このことにより、酷い結果を少しは回避できると思います。日本には、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということわざがあります。戦国時代でなくても通用するものです。

足クサや噛みついた熊悶絶す

2009年03月12日 | Weblog
  靴下会社の川柳大会

 「第3回足クサ川柳」のグランプリが発表されました。この御時世に、こんな楽しいことをやっている。主催はどこ?人口3万4千人の奈良県北葛城郡広陵町というところにある、靴下製造卸の会社でした。その名は…近年流行のカタカナではなく漢字で、「岡本株式会社」。会社名には、感心するほどおもしろみがないです。「アシクサ」を期待したのですが…。それなら、「アシックス」のパクリだろうって?アシックスの会社名の由来は、ラテン語の格言「Anima Sana InCorpore Sano」(健全な精神は健全な肉体に宿る)からで、足が臭かったわけではない。ですから、岡本をアシクサにしてもパクリにはならなかった…。

 岡本株式会社、創業が昭和9年というから75年の歴史を持っている!従業員400名で売り上げが237億円…、単純計算で、社員一人当たりの売り上げ…6千万円!凄い会社です。これなら川柳大会が出来るはずです。

 第3回のグランプリが、「草野球 スパイク脱いだら くさや級」(作者は、「オレ龍」。雅号なのか俳号なのか芸名なのか川柳ネームなのかは不明)

 足の臭い人っております。私の場合は、毎日プール通いで、風呂も欠かさない。そのため、足は無味無臭です。念のため。あ!間違えました。味見していないので、無味はカットしておいてください。
 足が臭いのは良くないことか?そうでもありません。足が臭くて、命が助かった例を知っています。足は、臭い方がいいこともあるのです。

 繁利(しげとし:仮名。実名でも問題が起こることはないでしょうが、局所的には有名な話を開陳しますので、用心のため仮名にしました)の父さんの話です。
 山の中の道路工事の最中、子熊が出てきた。39年前の話なので、国道に熊が遊びに出てくるなんてことは、日常的だったのです。
 道路と熊については、石原伸晃さんが、「車より熊のほうが多く走っている高速道路がある」と言いました。居合わせた、鈴木宗男さんに、「車より熊が多く利用している高速道路があるわけないでしょう」と、怒鳴られて…伸晃さんが泣きそうになったことがありました。鈴木宗男がもちろん正しい。いくら山の中でも、熊はそう簡単に出てきません。

さて、道路工夫たちは子熊を侮って、スコップを持って取り囲んだ。その中に、町内一足が臭い、繁利の父さんがいた。子熊は、一点突破を試みた。繁利の父さんが弱そうに見えたらしく突進した。繁利の父さんは、スコップを振り上げる間がなかったので、子熊に正面蹴りを見舞った。その足が、子熊の口にスッポリと入った。もちろん、子熊はがぶりと噛んだ。子熊の牙は、ゴム長靴を貫通した。繁利の父さんは、「ギエェーー!」と断末魔の悲鳴を上げた。と、次の瞬間、「ヴエェーー!」と、子熊が悲鳴を上げて崖下へ転がり落ちていった。あまりの足の臭さに、悶絶したらしい。
 足が臭くなければ、足は噛み切られ、鋭い爪で内臓を掻き出されていた…でしょう。臭い足で、命拾いしたのです。

 傷が癒えた繁利の父さんは、だれかれ関係なく、熊に噛まれた傷跡を見せたがった。「熊に噛まれた跡、見たいか?」と、私も迫られた。すでに靴下を半分脱ぎかけている。這々の体で逃げたものでした。危なかった。視覚のほか、嗅覚にもうったえられますからね、悶絶の可能性がありました。尚、その靴下が岡本製だったかどうかは確認できませんでしたが。

 第3回足クサ川柳へは、3か月間に12,587句の応募があった。どうして、「足クサ川柳」というふざけた企画にこれほどの反響があったのであろうか?足が臭いということは、何か郷愁というか…惹きつけるものがあるということなのでしょうか?チャーチルも、「匂いくらい、過去をはっきり思い出させてくれるものはない」と、言っていましたし。

 靴下で印象的な出来事は…アメリカ人のアシスタント・ラングェジ・ティチャー(ALT)と、デパートで出会ったときのこと。彼は、覚えたての日本語を使いたくてたまらない。「何を買いに来たの?」という質問に、彼は周囲の日本人の皆さん聞いてくださ~い、というほどの大声で答えた…「クソシター!(靴下のつもり)」 周囲の客が注目したことは言うまでもなかった。白人が、デパートで、お漏らししたらしい…。

 尚、第4回足クサ川柳の応募作品・・・「足クサや噛みついた熊悶絶す」 う~ん。これでは、前後の状況が解らないので、グランプリどころか入選もないかな。