アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「マムシの平井鳥取県知事」VS「ハブの森田千葉県知事」

2009年10月21日 | Weblog
 石原東京都知事、橋下大阪府知事、森田千葉県知事、東国原宮崎県知事…タレントが知事になる…それが結構(結構と修飾すると、バカでも偉い…このようなフレーズもあるのですが)頑張っている。
 森田知事は…この度の前原国交相の空港に関する発言で、「頭にきて眠れなかった。冗談じゃない!」と、言った。千葉県民にウケたかったのでしょうが…。森田知事って衆議院議員の時、羽田空港が選挙区(東京4区)でしたよね。「日本国の国益を考えた場合、どちらが国際空港だとか、どちらが国内空港だとか、そういうことで争っている場合ではないのではないか」と、運輸委員会で言いましたよね!
立場が違うのは分かる。「9年半前に言ったことだから時効だ」と、言ってもいいのかも知れない。だけど、180度違うってのは…。「頭に来て眠れなかった」の翌日、国交省の前原大臣との会談のあと、ニコニコ笑っていました。コロコロ変わりすぎだって!

 タレント知事に負けじと・・と、いうわけではないが、鳥取県の平井伸治知事がおもしろい表現をした。面識はないが、おもしろい人だと思います。
 「子ども手当」について、民主党は選挙戦で、「国の財源から出す」というニュアンスでした。ところが今、地方に負担を求める話になってきています。
 この流れについて平井知事が、「うなぎを注文したらマムシがかみついてきた」と、定例会見で語ったのです。

 おもしろいですよ!うなぎ屋さんで「お、来た来た、待望の鰻重だ!」と、フタを開けたら・・・マムシが出てきたー!
 関西方面の人は「当たり前だろう!どこがおもしろいんだ!」とおっしゃるでしょう。しかし、北日本の人は、「こえー(怖え)!」と・・・。
 事情が分かる人は、「シャレだね。おもしろい知事さんだ」と、なりますが。

 関西方面では、うなぎの蒲焼きをマムシという。どうしてマムシというかについては諸説ある。
1 うなぎを飯にまぶして食うから「マブシ→マムシ」 
2 うなぎが飯の中で蒸される状態なのでマムシ(真蒸し)。
3 マンマ(御飯)で、蒸すので、まんまむし。「まんまむし」→「マムシ」
4 うなぎがないとき、マムシをうなぎの代用にした。…この説は、ない。

 それにしても、「国民はマニフェストで民主党を選んだのだから、マニフェストは実行する。そのためには、ほかのことについては我慢するか負担するかしてね」・・・これでは、「うなぎを注文したらマムシがかみついてきた」と言われても仕方ないです。

 森田知事に情報を提供します。千葉県民はじめ日本国民にウケるセリフ。
 「うなぎを注文したらマムシがかみついてきました。成田は、ハブで対抗しましょう!」


組織の成績に、個人の序列なし

2009年10月20日 | Weblog
 日大のダニエル凄かったですねえ!しかし、ダニエルに抜き去られた他大学の選手達は、「自責の念」に駆られてしまっているでしょう。関係ないのに…。
 イチローが今年最も緊張した打席として、WBCの試合を挙げた。この一打が勝負を決めるという好機に川崎宗則が凡退し、イチローに打席が回ってきたときだったという。それまで、不振にあえいでいたイチローが、一番美味しい所をかっさらい、「さすがイチロー!」と日本中に称賛されたあの打席。なぜ緊張したか。「ここで打たなければ自分が戦犯になる」という強迫概念からでしょう。凡退していれば自責の念。
 団体競技のスポーツの場合、「自分のせいで負けた」という涙ながらの談話を聞くことがある。それは、全くの間違い。「自分のせいで負けた」など、とんでもないです。その人が活躍できなければ他の誰かが活躍すれば良かった話。それが、団体競技というものです。

 バブルがはじけて、日本の企業は「競争概念の導入」を行った。「実力主義」とか「能力主義」とかで…給料は個人の成績に基づいて決める。従業員を競争させたら、皆一生懸命働き、組織としての生産性は向上する…という浅はかな考えからでした。
 このとき、日本の伝統的な協調を中心とした、「年功序列制」や「終身雇用制」を頑なに守った企業も少なからずありました。その代表は、世界のトヨ○ですけど。

 最近になって、「これではいかん」と気づいたのが、いち早く業績評価に基づいた給与体系を導入した富士通、三井物産、資生堂、キリンビール、小林製薬など。根本的に見直し、日本の伝統的な給与体系に戻しました。超一流企業といえどもこんなもんです。結果論で言うなって?「年功序列」や「終身雇用」は、私が一貫して主張していることです。

 なぜ、競争概念を導入し、給料にも差をつけるのが良くないか?従業員を競争させることにより、組織としての生産性が向上しないのか?この答えは大変簡単です。
 序列制度において、勝ち組はせいぜい半数。残りは負け組。つまり、序列制は組織内の半数以上の人を「負け組」と決めつけ、やる気をなくさせる制度なのです。

 私は、「競争が大切。社会は競争で成り立っている」と考えています。「競争」という言葉は共通していますが、企業における「競争概念」は、全く違うものです。
 ここで冒頭の例が登場するわけです。9人で野球をして、誰のせい勝ったとか誰のせいで負けたとかはいえません。勝った場合も、負けた場合も、犯人さがしをするとしたら9人全員です(指導者等は除外して)。決して個人ではありません。企業も同じ、100人の社員がいたら、100人全員で勝ち得た収益であり、損益なのです。個々人の成果は測れないというより、その個人は99人が支えたからあるわけです。

 人を評価する…(絶対評価は計算式を作成するまでが大変ので)多くの場合において相対評価となります。組織がチームプレイである以上、点を取るためには、犠牲フライや犠牲バントがあります。打点をあげたとかホームランを打った人が高評価を得てはなりません。サッカーは、アシストも評価されますがね。ボランチもデフェンダーもキーパーも同等な評価をしていただきたいですがね。
 企業は、負の効果をもたらす序列制など採用せず、年功序列、終身雇用で行くべきです。

命の毀損 防止の手だては

2009年10月19日 | Weblog
フランス最大手の電話会社「フランス・テレコム」で、過去20か月に24人が自殺した。こ、これは衝撃でした。社員10万人の会社で24人…。
 そのむかし、「自殺」は、日本人特有の行為と思っていました。そのうち英語に「自殺」という単語があるので、英語圏の人も自殺するんだろうなあと…。アメリカンなどとても自殺する風には見えない感じなのですが、一時は20歳前後の男性の自殺が社会問題になったことがありました。
 「自爆」も、日本人特有の行為だろうと思っていました。ゼロファイターが敵艦に突っ込んでいったあの状況(米軍撮影の映像しか見てないけど…)が脳裏に焼き付いているもので。ところが、9.11をはじめ自爆テロが席巻しています。

 当然気になるのは、世界の自殺はどうなっているのか?WHOのデータから世界の自殺率を見てみると…人口10万人あたりの自殺者数
 1  リトアニア    38.6人  
 2  ベラルーシ    35.1人 
 3  ロシア      32.2人 
 4  スロベニア    26.3人  
 5  ハンガリー    26.0人  
 6  カザフスタン   25.9人  
 7  ラトビア     24.5人  
 8  日本       23.7人  
 9  ガイアナ     22.9人 
10  ウクライナ    22.6人  
19  フランス     17.6人
42  アメリカ     11.0人
65  イギリス      6.7人

フランスがどうのこうの前に、旧ソビエト連邦諸国の自殺率の高いこと!どうして?WHOの調査によれば、「経済状態」「厳寒の気候」「政情不安」「(経済、気候、政情に関わる)アルコール依存」が、自殺の原因とのこと。大国中国はどうなっているのか?統計不能とのこと。そうだろうなあ。一説では、中国でも自殺者が多く年間自殺者数は25~30万人で、自殺率は10万人当たり23人を超えている…。ほぼ日本並みってところでしょうか。

 フランスの話に戻しますが、世界で19位。日本ほど高くはないが、世界的には低くない。それにしてもフランス・テレコムは一体どうなっているんだ?新聞報道では、「仕事の重圧」「降格等、人事で絶望」。降格を知った男性社員が、会議中に切腹を図った例もあるという。切腹こそ、日本の特許かと思ったら…。フランス・テレコム労組幹部の話として報道されているのは、「(会社は)近代化のためには手段を選ばない恐怖政治を行てきた」というもの。
 フランスだけに、「恐怖政治」。久しぶりに聞きました。高校の倫理社会で習って以来じゃないかなあ。反対派を実力手段で弾圧して政治を行うこと。
 恐怖政治は、フランス語で、「テルール(Terreur)」。つまり、現代の脅威「テロ」の語源です。実力手段は、「処刑」です。フランス革命のとき、恐怖政治で処刑された人は4万人を超えるといわれています。
 経営状況が悪化した会社が、何とかしようと打った手が恐怖政治まがいのもので、社員を過酷な状況へ追い詰めた…そういうことでしょう。自殺者の大半が職場で自殺している点も、いかに大変な状況だったのかがうかがえる事実。

 自殺者が年間3万人となった日本。多くの自殺が個人の問題ではなく、不況や雇用不安など、社会の問題である。このことは失業率と自殺者の相関関係が高いことから容易に判断できる。リストラや配置転換がきっかけとなり、過労、人間関係の悪化、うつ病、生活苦など、複合的要因から自殺に至る。

 当然、「会社に責任がある」と、なる。会社としては対策を講じなければならない。対策として、「アリバイづくり」つまり、「自殺する社員を輩出(?)しないような手だてを講じて来たんだよ。マニュアルも作成しているよ。ほらね!」など。事故後の対応で、会社が不利にならないよう、アリバイを作って予防線を張っておく。訴訟を起こされて補償金を支払うリスク、会社の評判を落とすリスク、そうしたリスクを無くすことのほうが、労働状況を改善するよりも優先して行われている。
 経営者に「事後対策ではなく、事前の対策をしろ」と、言っても何をしたらいいか分からないのが現状でしょうか。キーワードとしては、「つながり」「信頼」「目標」「信念」「公平」「報酬」…ですが。

 「自殺しないで!」と、お願いしても…自殺する人はする。「自殺がどうして悪いんだ」とか、「自殺は遺伝」…とか言う人たちもおられる。私は、自殺には断固反対です。身体髪膚の毀損を忌み嫌っています。命の毀損など、とんでもない。

学力はコーヒーじゃない 抽出方式では意味がない

2009年10月18日 | Weblog
 せっかく40数年ぶりに復活した、「全国学力・学習状況調査(通称、全国学力テスト)」来年度から、抽出方式にする方向で進んでいる。どうして?
 その理由は大きく2点。
 第1点は、予算。現行の全国の小学6年、中学3年を対象にしたものだと、60億円かかる。抽出しての実施により、予算削減する。
 第2点は、抽出調査で十分である。毎年実施する必要があるかどうかも検討する。

 40年前に何が起こりましたか?全国学力テストは、昭和36~39年度に中2・3年の全員を対象に実施していたのです。それが、教職員組合の猛反対にあい、昭和40年度から抽出方式としたのです。その後どうなったか?抽出で何の意味がありますか!「競争」になりませんよ。競争のないところに進歩はありません。結局、「こんなことして、何になる。無駄だ!」となって、昭和41年度を最後に全国学力テストは中止となったのです。

 今、教職員組合の反対ではなく、予算の節減という理由ではありますが、また同じことをしようとしている。
 全国学力テストが行われなくなった40年間で、日本の教育はどうなりましたか?あれよあれよという間に学力低下。世界の水準に比べてトップクラスだったはずが、低迷するハメになった。そのため慌てて、全国学力テストを復活させたのです。そんな経緯を文科省が知らないはずがない。文科省の言い分は、「民主党の事業仕分けでは抽出方式だから」。日本の未来より、民主党の事業仕分けが大切。八ッ場ダムの中止と同列の扱い…。ただただ、あきれるばかりです。

 全員調査だから、児童生徒一人一人の学力や弱点についての情報が得られるのです。都道府県、市町村、学校、本人にフィードバックされる。
 抽出方式では、国家予算を使うのを減らせる…日本の未来を背負う児童生徒の学力向上と高々60億円とどっちが大切なんだ。
 「抽出調査で十分」…どういうヤツがそのようなセリフを吐いたのか知りたいです。教育関係者ではないことを祈ります。
 「毎年実施する必要性に疑問?」…このように言うヤツは、カワウソに咬まれた方がいいです。

 大阪府は全国学力テストで、小学校が41位(昨年)、45位(一昨年)、中学校がともに45位と低迷していました。橋下知事がその状態に危機感を覚え、学力向上に取り組んで来ました。今年度は、小学校が34位ですよ。立派だと思います。 算数だけなら、28位になった。どうして?陰山英男さん(立命館小副校長)を、大阪府教育委員に迎えた。そして、陰山理論に基づいた「百マス計算」「漢字の反復学習」をとり入れた。始業前などに毎日10~15分間、取り組ませた。この学習、小学の91%、中学の73%に広がったという。陰山氏は「1年後には、12~13位までは十分射程内だ」と語っている。
 このように、「学力を高める努力」をはじめたのは大阪府だけではない。全国学力テストがあるから、学力の状況が分かるのです。「はっ!」と気づいた都道府県、市町村、学校は対策を講じる。学力向上は国力向上になる。

 大阪府民討論会で、橋下知事が大阪のこどもたちの学力の低さにふれて発言すると「競争させるな」というヤジが飛んだという。ヤジの集団は、参加していた教員たちだったんだと!「競争なんてバカなこと、やめろ!」…かく言うおぬし達教員こそ、激しい競争社会を生き抜いて名誉ある教職に就いた戦士でしょう。競争やめろ!と言いながら新聞の折り込みチラシで、安売りのスーパーに赤マル付けているんじゃないの?安売り合戦こそ、競争中の競争です。え?焦点がぼけたって?ぼけていません。今時まだ「競争は良くない」などとほざいている連中には、スーパーの安売り合戦から話してあげないと分からないのです。

 もともと社会は競争で成り立っているのです。自動車、家電製品などメーカー各社はその機能やデザインで競争している。テレビ局は視聴率競争。どの業界をとっても競争のないところはない。競争を否定するなら、野球廃止運動。サッカー撲滅運動。相撲・水泳・ゴルフ・テニス…全てなくする運動をしてください。競争のないスポーツなどないから。あってもおもしろくないし。そして、自分のお子様は、競争から隔離して、「勉強させない」「運動させない」何もさせないで下さい。

 おっと、興奮してしまった。冷静沈着の私としたことが。とにかく、全国学力テストは、毎年、全国の小6と中3を対象に実施すること!そして、結果は公表。「隣の小学校に平均点で2点も負けた。悔しい。来年こそは勝つぞ。早速今日から対策だ!」全国の学校がこのような意識になると、日本の子供の学力は上がり、国力が上がります。
 「競争は悪いことだから、隣の学校に負けてもいい」こういう学校は、自分たち教職員が努力したくないだけの話なのです。競争反対を隠れ蓑にしたサボリなのです。

地上最後の楽園は永久保存…

2009年10月17日 | Weblog
バヌアツが「地球上で最も幸せな国」であるのは、「資源がない」ゆえ。資源がないおかげで、幸せ!良かったぁ。しかも、「地球上で一番幸せ」とのお墨付き(地球の友と新経済財団)。
 そのバヌアツで、マグニチュード7.8の地震(現地時間10月8日)がありました。M7.8というのは半端な地震ではありません。ところが、けが人もなければ、建物が壊れたという被害もない。

 どうしてM7.8で、被害皆無か?!
 高層ビルというものがない。リゾートホテルもほとんどが平屋建て。高架道路?そんなもの皆無。40cmの津波があったというが、被害なし。これはなぜ?自然に対し、手を入れていないので津波も、「潮位が40cmほど高くなったなあ」で、おしまい。
 こういう状況を聞くと、つくづく、「地球上で最も幸せな国だよなあ!」と、思います。

 バヌアツの国民は現状をどう考えているか?現状をそのまま受け入れていると思います。不平不満は一切なし!そのようなバヌアツですから、先進国が無用な支援をしないでいただきたい。実は、日本も支援しているんです…「バヌアツが最も幸せと」と、いうことは…最上級、山のてっぺんなので、その先は下降線を辿ることになる。
 日本のバヌアツに対するODAは、技術協力に51億円。無償資金協力に4億円です。これって、バヌアツのためになっているのか?と、疑問に思います。最も幸せな人たちに対して、幸福度世界49位の日本が、金額は少ないが援助する…。
 のびのびと外遊びしている子供達に、ニンテ○ドーゲームの楽しさを教えて家の中へ引き込ませるようなもの…むしろ罪ではないのか?
 バヌアツの産業は・・・コプラ(地理で習った時は、毒蛇のコブラを輸出しているのかと思いました。ココヤシの胚乳を乾燥したもの)、牛肉、カバ(動物ではなく、健康飲料)木材、ココア、コーヒーです。技術協力といっても…コプラづくりなど日本人よりバヌアツの人の方が技術が上(技術など不要なんですけど)。そういう話じゃないですね。

 資源がないから教育が必要。それは誰しもが認めること。
 住民がいるおよそ70の島が、800kmにわたって点在しているのがバヌアツ。教育レベルが村によって違いが…ありすぎる。
 最大の町である首都ポートビラ(人口は29,000人。エファテ島)の教育については、少なくても32年前は素晴らしかった。どのように素晴らしかったか…イギリスとフランスの共同統治だったので、学校はイギリスの学校とフランスの学校があり、住民が選択できた。友人のペルナは、イギリスの学校へ行き、姉たちはフランスの学校へ行った。ほぼ、女子はフランスの学校。男子はイギリスの学校となっていた。(蛇足…イミグレーションも、イギリスとフランスが机を並べており、どちらで出入国の手続きしても良かった)そのポートビラの教育も、独立してバヌアツ共和国となった後、退行現象があるという。「音楽の授業をするにも楽器がない(音楽指導の青年協力隊員)」など、ないないづくし。ある協力隊員は、出身県に呼び掛けて、中古のけん盤ハモニカやリコーダーを送ってもらうなどした。これも、本当にいいのかなあ?農家の人が、経費が足りないからといって一本の苗にだけ肥料をやりますか?「何とかしたい」という気持ちは分かりますが…「モノを与える」という支援で幸せに手を加えると、不幸への道へ入り込むことに…

 教育に関わっては、教員の質にかなりの差
があるとのこと。また、難しい問題として、エファテ島の他の島では、言葉は村ごとに異なる。100以上もの伝統言語が残っている。学校の授業は、英語またはフランス語で行われる。これは統治されていた時代の名残ですが、子供達が英語もフランス語も理解できるとは思えない。日常の言語は、ビスラマ語(およびその村に残っている言語)。この部分には、技術協力で、日本人が入り込むのは難しい。しかし、それはそれでいいと思いますよ。不都合ではなく、「特色」と、とらえてもいいと思います。
 つまり、日本は、見守るだけでいいんじゃないかなあと…。

 バヌアツ政府は、「観光に力を入れる」と…。観光も現状でいいと思うのですが。観光に力を入れるということは様々な人間を集める…つまり、悪いヤツも入り込みます。「お金があれば、ブルーレイ内臓のテレビも買えるぞ」と、住民に金儲けをさせたがる。村々の暮らしが変わってしまいます。良く変わることはありません。

 私が滞在していたとき、ハウスキーパーの女の子は毎日部屋に花を飾ってくれました。ペルナは、毎朝私の部屋のベランダに貝殻を置いてくれました。(平屋のリゾートホテル。ベランダを開けると椰子の林。それが海まで続いている)ペルナとは、私が迷い込んだジャングルにペルナの家があったことで知り合った。貝殻に対して、何の見返りも求めない。このようなつきあいって、森村桂さんの「天国に一番近い島」のテーマと同じです。

 地上最後の楽園バヌアツは、雑菌を入れずに残しておきたい国です。
 なお、エファテ島のすぐ南の島は、エロマンガ島(Erromango)です。それがどうしたって?事実を言っただけです。

地球上で最も幸せな国

2009年10月16日 | Weblog
3年ほど前、環境NGO「地球の友」とシンクタンク「新経済財団」が「地球上で最も幸せな国」を選びました。「ブータンだろう!」って?違います。バヌアツ共和国です。知名度は…極端に低いでしょう。イギリスとフランスの共同統治国でした。その時代の名前は、「ニューヘブリデス」。名付け親は、クック船長です。1980年に独立し、「バヌアツ」と名乗っています。
 ここまで書いても、「知らんなあ」と、おっしゃる人が多いかと。しかし、「バンジージャンプの島がある国」と言うと…「あ、聞いたことがあるかも」と、なるかと。

 1977年の秋に、ニューヘブリデスへ行きました。当時は、「地球上で最も幸せな国」などというキャッチフレーズは付いていませんでした。ニューズウイーク誌に、「海岸に、オウムガイの貝殻が流れ着く島」という記事が載っていたのです。元来野次馬ですから、「よし、行ってみよう!」…単純です。

 そんなわけで、出発。直行便がないのでニューカレドニアで乗り換え。(そこで、「資源は呪い」の惨状を見てしまったわけです)

 32年も前のニューヘブリデスと、今のバヌアツ(ビスラマ語で「我々の土地」)では、大幅に違っているだろう…と考えるところですが、バヌアツは違います。
 約4,000年前に人類が暮らしていました(遺跡からそう判断されている)。その4,000年の中で…17世紀初頭にヨーロッパ人が来て、入植が始まった。ジェームス・クックも来た。イギリスとフランスの間で、領有に関わる衝突が繰り返された。20世紀になり、両国は、ニューヘブリデス諸島を共同統治領とすることに合意した。私が行ったときは、(イギリスとフランスからの)独立運動の最盛期でした。
 
 国民の悩みは、「独立するのは良いが、その後誰が国を動かすのか」でした。私に、「首相になってくれ」という依頼は全くありませんでした。しかし、「無人島を買ってくれ」とは、何度かいわれました。中古車を買う程度の価格で、珊瑚礁に囲まれた島を買えるのですから、心がグラグラっと揺れました。しかし、買ったところで、毎年来て一定期間暮らすわけでもなし…。後ろ髪は引かれましたが、買いませんでした。

 「独立運動」と、聞くと、「流血」に結びつくのですが、バヌアツは全く違いました。
 連夜、集会がありました。議論は熱気を帯び、「今こそ、行動を起こすべき時が来た」と、大変な盛り上がりでした。私は、最初に見た集会のあとホテルへ帰って荷物をまとめました。なぜなら、「きっと明朝、人々が行動を起こす。イキリス、フランス両国の警官や軍隊が出動して鎮圧しようとする。撃ち合いになる。よって、私は逃げなければならない」。

 しかし、翌朝もいつもと同じ…昨日激論を戦わしていた男達は木陰で…朝からたわいない談笑…。ぼろ車が来ると、みんなで拍手喝采してはやし立てる。車検がないので、ドアがない車(おんぼろなのでドアも腐ってとれてしまった)や、歩いた方が速いような車が走っている!木陰の男達は、それらに律儀に反応して楽しむ…。そして、夕食後集会が始まる。「今こそ、我々が・・・!」そして解散し、次の日も何事もなかったように暮らす。そして夕食後・・・。集会で独立について議論するのが、毎日の楽しみになっている。決起?そんな面倒なことするはずがない。  とにかく、時間の進みかたが緩やか。時が止まっているかと思ってしまいます。ベンチに忘れ物をしても翌日行けば同じ所にある。泥棒?暮らしに困らないので泥棒の存在理由がない。しかし、中には、「自分のモノと他人のモノの区別が出来ない」人もいるので、全くないとはいえないけど…。

 衣食住ですが、年中温暖なので、洋服は必要ない。食…南国フルーツの宝庫。食用の牛も飼っている。魚も入れ食いで釣れる(稚拙な疑似餌針で釣れるのです)。住…雨量が少ないので、バナナの葉で屋根を葺いた簡単な家でOK。現金は少しあれば良いので、働く必要なし。
 病院?実は首都ポートビラの病院にかかったのです。その時の患者は、私一人。医師は、白人の女医さんで、看護師兼薬剤師兼会計でした。薬をもらい、お金を払うと言ったら、怪訝な顔をして、「今日は無料の日よ。いい日にきたわね」と。病院代金無料の日などあるはずがない。彼女一流のジョーク。儲ける気が全くない。

 バヌアツでは、毎日笑って暮らせる。そんなこんなですから、1980年に、「独立した!」と連絡を受けても、「からかっているのか!」と言ったほどです。報道で独立が事実と知り、あらためてびっくりしました。
 歳月を経ても、バヌアツについて自信をもっていえます。「暮らしも、人心も何も変化がない。変化などあるはずがない」と。変化がないは、悪くなっていないということですがね。その自信はどこから来るのかって?資源ですよ。レアメタルもなければ、化石燃料もない。外国資本が入り込むことがないのです。そのため、貧乏かも知れないが、幸せに毎日毎日笑って暮らせるのです。だったら、怠け者の国だろうって?イエイエ、学校もありますし、仕事もあります。ただ、無職でも何の心配もないということです。
 地球の友(環境NGO)と新経済財団(シンクタンク)が、バヌアツを、「地球上で最も幸せな国」としたわけですが、「資源がない」ということが、幸せでいられる大きな理由ですね。

天国に一番近い島の資源の呪い

2009年10月15日 | Weblog
「天国にいちばん近い島」…懐かしい。1966年出版の旅行記ですから、50歳を過ぎた人でなければ知らないんじゃないかな。著者は、森村桂。作家の豊田三郎の娘さんです。本のタイトルが衝撃的、どこの島のことだろう?と、誰しもが思います。そして本を買って読む…読んでいるうちに…ありゃ?何だか違うぞ…と、なる。

 天国に近いのだから、たくさんの花が咲き乱れ、マンゴー、バナナ、パパイヤ、ドリアン、ドラゴンフルーツ…たわわに実っている。一日中木陰で談笑して暮らしていける。猛獣や毒蛇、害虫もいない…それが天国にいちばん近い島…その島の様子の紹介旅行記と思いきや、少々違う。舞台はニューカレドニア(フランスの統治国)。テーマは、「夢と現実のギャップ」。
 天国に一番近いという意味は、花やマンゴーがあり、働かなくてもいいというものではなく、現地の人達との心の交流…読み取り方は様々あっていいです。私のとらえ方で、大きく外れてはいないと思います。つまり、人々との交流があれば、どこであっても天国に一番近い。そこが、たまたまニューカレドニア島だったので、天国に一番近い島…。

 もう30数年も前のことですが、私もニューカレドニアへ行きました。主目的地は、ニューヘブリデスでした。日本からニューヘブリデスへの直行便がないので、ニューカレドニアで乗り換えなければなりませんでした(現在も同じ)。そのため、降り立ったのです。「天国にいちばん近い島」をこの目で見たいと思ったこともあり…。

 飛行機がニューカレドニア上空へさしかかったとき…正直、愕然としました。
 島を取り巻く珊瑚礁の海…半分はコバルトブルーでしたが、あとの半分は、黄土色。魚が住めるような海ではありませんでした。島全体が(四国ほどの面積)黄土色にかすんでおりました。これが、天国に一番近い・・・誰もが、愕然とするんじゃないかなあ。

 どうして黄土色の海と陸地になっていたか・・・?
 ニューカレドニアは、レアメタルのニッケル、コバルトの産出国。ニッケル埋蔵量は世界第2位、生産量で第5位。このニッケルの露天掘りなのですが、深く掘るのではなく、広範囲に地表を削り取る方式。つまり、黄土色の台地が広がっていく。生態系?住むところが削り取られるのですから…生き物も抹殺されていくわけです。そして、雨が降ると泥が珊瑚礁の海へ流れ出す。海は黄土色に染まって行くわけです。海洋生態系?泥の海で生きられる生物…僅少でしょう。

 あのときの、死んだような海と陸は、今どうなっているか?30数年経っている。天国に一番近い島なのですから、当然修復されているはず・・・。
 ところが、現在は、「見る影もなくなっている」という。世界最大のニッケル鉱山の開発…採掘場、製錬所そして廃棄物堆積場が建設されている。状況は、30数年前、私が目撃したニューカレドニアよりさらにひどくなっているという。

 鉱山の汚染された廃水は、多量の魚を死なせた。先住民族(カナック人)の文化と伝統も破壊されてきた。そして、フランス政府、ニューカレドニア行政府を味方につけている巨大資本は、1年に、ニッケル、コバルトを精錬するために、鉱石を500万トン掘るという。
 ニッケル鉱山は、あと28年ほど掘れる。その後は?荒廃した土地と死んだ海、破壊された生態系が残る。人々には、貧困が待っている。
 天国に一番近い島の悲劇号は、150年前から出帆していた。その間、停泊することもなく…。

 アフリカには、「資源は呪い」という言葉がある。豊富な資源を持つニューカレドニア。人々は呪われてしまった。資源さえなければ、幸せに暮らせたかも知れないのに。
 天国に一番近かった島、地獄に一番近い島になっている。

短足で色白なのは分かった。しかし、小柄はどう説明する?

2009年10月14日 | Weblog
 富士山も冠雪しました。また厳しい冬がやって来ます。子供の頃は、「雪男」のニュースが盛んでした。日本からも「雪男研究グループ」の学術探検隊がエベレスト山麓に派遣されたりしました。子供ながらに、新聞の雪男の記事を一生懸命読んだものでした。
 目撃談のほとんどが、「雪男は大男」。不思議だったのは、雪の中で暮らす雪男は、身体の表面積が小さい方がいいのではないか、なぜ巨大化したのか?でしたね。ベルクマンの法則を知って納得はしましたけど…。もっとも、雪男とされたものの大半が、「熊」だったのです…。今年の2月に、ポーランドで雪男目撃談が続きました。動画がYouTubeに相次いで投稿されました。ぼやけた画像ですが、とても熊には見えませんでした。私の本心は、「多分イカサマ」ですけどね。だいたいやね、どれもこれもぼけているのはおかしいと思うんですわ。ともあれ、未だに雪男は謎です。

 雪男は、ヒマラヤ山脈(イエティ)、ロッキー山脈(ビッグフット)にかぎらず、降雪地帯に分布(?)しています。共通点は、「山奥に住む」「全身毛むくじゃら」「直立二足歩行」。体色については、白、茶色、灰色など。

 ベルクマンの法則は、「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」というもの。熊の例がよく出されます。南から順に、マレーグマ→ツキノワグマ→ヒグマ→ホッキョクグマ…このように並べると、確かに、寒冷な地域に生息するものほど体重が大きくなっている。(「同じ種」という意味から考えると、マレーグマとホッキョクグマが同じ種なのか?これはやっかいな問題。しかし、「近縁な種」となると…近縁でしょうか?)

 人間の場合同じ種だから、山岳寒冷地に住む雪男は、平地に住む人より巨大になることになる。沖縄県の人と、北海道の人では…。北海道の人はアイヌの人を除くと、もともとが本州からの移住なわけですからベルグマンの法則に該当しない。気になるのは、アイヌの人は小柄なんです…。寒冷地に住んでいるのですが。

 ベトナムの人は明らかに日本人より小柄です。地中海地方の人は、スカンジナビアの人より小柄です。こう書くとベルグマンの法則が分かり易い!

 では、温暖地のアナコンダは巨大なのに、寒冷地のマムシは30cmほどしかない…「同じ種」ではないからベルグマンの法則とは関係ないですね。しかし、近縁ではないのかなあ?これって、「逆ベルグマン」…実際、「逆ベルグマンの法則」なるものもあります。ニシキヘビ、アナコンダ、オオトカゲなどが該当するようです。

 「雪男は小柄のほうがいいのではないか」という、私の疑問も、ベルグマンの法則は答えています。「代謝と放熱の関係」で、体が大きくなるほど表面積の割合が小さくなる。だから、なるべく体を大きくして放熱を抑える。よく考えると理解できる。

 アレンの法則というものもある。「恒温動物において、同じ種の個体、あるいは近縁のものでは、寒冷な地域に生息するものほど、突出部(耳、くち、首、足、尾など)が短くなる」というもの。温暖な地域では、そのような部分の拡大は、放熱量を増やすことで体温維持を容易にすることになる。寒冷な地域では、突出部が長い(大きい)と、その部分から体温を奪われる。ラジエーターの原理です。
 そうなると日本人は、赤道周辺の人より、「耳が小さく、口が小さく、クビが短く、足が短い」と、いうことになる。それで分かった。ベトナムの人たち、足が長かった。私が短足なのは、アレンの法則によるものだったんだ!

グロージャーの法則というものもあります。「一般的に動物は北へ行くほど色が白く(明るく)、南へ行くほど黒い」という法則。
 「九州人は、色黒。東北人は色白」…グロージャーの法則に合致しています。
 雪男の体色ですが、「白、茶色、灰色」などの説があります。「黒とかこげ茶」がない。このことも、「北は明るい色」という法則に合っています。

 バンコクのゴルフ場でキャディさん達に、「(皮膚の)色が白い」と、言われたことを思い出しました。私は、日本人なので彼女らより色白なのは当たり前。タイの彼女らの関心事と、ベトナム、カンボジアの女性達の関心事は、一致しています。「色白ほど美人」ということ。ですから、UV対策は徹底しています。私に対して、「色が白い」と言ったのは、小馬鹿にしたわけではなく、褒め言葉だったわけです。いやはや、60歳(昨年)で、「色白だ」と、褒められるとは!今後は、「美白」に励まなきゃ。

 人間は、アフリカ大陸からユーラシア大陸へ移動して来ました。アフリカに比べ、日照量の少ない地方では、皮膚は白い方がよいことになる。なぜなら、皮膚へ入る紫外線はビタミンDの合成を促進するから。だから皮膚が白くなっていった。たぶんこの説で正解だと思いますが、青木健一先生(東京大学)は、「白い皮膚が好まれるという性淘汰の可能性」を指摘しています。両方とも正解かな…。

 私が、短足で色白なのは、アレンの法則と、グロージャーの法則で理解した。北日本の住人なので、大柄でなければならないのに、少々小柄(168cm、67kg)。南から、来たのでしょうか?そういえば、御先祖様は、奈良県の人でした…。ウ~ン、よく分からん。ベルクマンさ~ん、なんとかしてくださ~い!

イタリアに税金を無駄遣いさせなかった日本人

2009年10月13日 | Weblog
 最近「いい話」を聞くことが無かったのですが・・・「イタリアの税金を無駄遣いさせなかった日本人」の話は、いい話だと思います。

 世界を旅行すると…と、いっても私が旅行したのはまだ30カ国ちょっとだけなのですが…「ぼったくり」が多いです。日本人が絡んで、日本人をカモにしているケースも多いです。今、トルコを調べていますが、カッパドキアツアー、現地の代理店なら13ドル。日本の代理店が入ると、80ドル。こんな調子です。日本の感覚でも、カッパドキアの野外博物館を2カ所めぐって80ドルは法外な価格だと思いますがね。

 イタリアの税金の話ですが…
 日本人観光客2人がローマの有名レストランでこのほど法外な値段を請求された。いくら請求されたか?昼食代金が日本円にして、約9万3千円。2人は、やむなく支払った。私なら、「言葉も通じないし、高価な昼食だったけど、ま、いいか」と、泣き寝入りするところだが、この2人は警察に届け出た。ローマの警察…イメージとして面倒なことは避けて通るのかなと思ったら、詐欺容疑で捜査してくれた。その有名レストランは、「衛生管理違反」を理由に閉店となった。イタリアも変わったものです。いいぞ、イタリア!(先日こき下ろしたばかりなのにって?気にしないでください)

 イタリアの変貌ぶりはそのあとも…このボッタクリ有名レストラン事件は、イタリアのメディアで大々的に報じられた。そして、イタリア観光相が、2人に謝罪した上で、イタリアへの招待を申し出た。泣き寝入りせず、だめで元々の精神で警察へ届け出るものですね。

 イタリア政府の御招待ですから、国賓ですよ。私なら、一も二もなく「ハイハイ、行きます行きます」と、返事します。しかし、くだんの2人は、「御招待には応じられません」と、キッパリ拒否したのです。何という欲の無い人たちでしょうか!
 その理由は…「自分たちが招待を受けるということは、イタリア国民の税金を使うことになる」と…。他国の税金の遣い道にも気を遣う日本人がいる。こういう話は、日本のメディアが大々的に報道しなければなりません。招待されたら、ホイホイと応じたであろう私は、恥ずかしくなりましたよ。

 今後はどんなおいしい招待も、「あなた方のお金を遣わせるわけにはいきませんので。お断りします」と、キッパリ言います。でも、その時になったら気が変わるかも…ではなく。変わるはずです。「その時…」は、ないない。

 素晴らしい話の後に低レベルの話を追加して心苦しいが…
 イタリアに出張した日本人男性3人が、ナイトクラブで日本円にして約97万円支払った(カードで)。前述の昼食代金9万3千円事件の直後であり、イタリアの新聞も書き立てた。
 ナイトクラブの名前が凄い…!なんと、「プッシー・キャット」。プッシーですよ恥ずかしくもなく。プラッシーじゃないんです。プラッシーは、武田食品が米屋さんで売った清涼飲料水。古っ!ブラッシー?それは、プロレスラー!
 「プッシー・キャット・ドールズ」を意識しての命名でしょう。店名が、「あぶないよ」と、教えてくれている。旅行者が近寄るような所ではありません。そんな名前のナイトクラブへ行くなよってことです。プッシー・キャット側は、「だって、高級シャンパンを次々と注文したんですよ。女の子たちをはじめスタッフにも気前よくおごった。このような勘定になるのは当然です。文句あるのかこら!(『文句あるのかこら』は、私が自主的に付け加えました)」・・・つまりボッタクリではなく、正当な請求だったと主張しています。こちらのほうは、うやむやのまま終わるでしょうね。

 イタリアの税金の無駄遣いをなくそうとする日本人、プッシーキャットで97万円支払って、イタリアの税収入に貢献する日本人…日独伊三国同盟は生きていたのか!なんちゃって。

親分と張さんに喝!亀井さんにも喝だな

2009年10月12日 | Weblog
新閣僚で問題を起こしたがっているのが、亀井静香郵政・金融担当大臣ですねえ。名前は「静香」でも、全然静かではない。まず、「モラトリアム法案」。「倫理」に関わることかな?「士気」に関わることかな?と、考え込みましたよ。「中小企業向け融資や個人向け住宅ローンの返済を3年程度猶予する」のだそうで…。カタカナで表記するなら、きちんと日本語の意味を付けてくれないと庶民には分からない。国民第一、国民のためと、国民を大切にしてくださる政権の大臣なのだから、国民が分かりやすいように説明してくれなきゃね。「モラトリアム法案」については、識者間で非常に不評。

 亀井大臣大丈夫かぁー?と心配になったのが、御手洗経団連会長との会話(亀井さんの談話からやりとりを再現してみると)…
亀:御手洗さん、あなた方は大変な罪を犯してるのわかりますか
御:なんでしょうか?
亀:去年から、日本の殺人事件の半分以上は親子・兄弟・夫婦の殺し合いになったんですよ。
御:それが私どもの責任ですか?
亀:責任だっつーの!怒るどコラー!(「怒るどコラー!」は、私がサービスの一環として自主的に付加)

 尊属殺人と経団連との関連?あることないこと結びつけて、無理矢理関連づけたがる私ですら理解できませんでした。経団連が、親殺し、子殺しの黒幕だと決めつけるのですから・・・!分かりやすく説明してくれなきゃ!
 それにしても亀井さん、今のうちは何とかなっていますが、近々必ず大きなことをやってくれるでしょう。新閣僚で一番早く辞任するんじゃないかなあ。福島のばっちゃんという対抗馬もおりますが。福島のばっちゃん(福島県出身ではなく宮崎県出身)、「産まない選択 子供を持たない楽しさ(亜紀書房)」という著作が…そして今、少子化対策大臣。その節操のなさ…。

 説明不足といえば…
 日曜の朝は、なぜがサンデーモーニングを観る。スポーツコーナーでの大沢親分と張本さんの、わけが分かっているような分かっていないような、独断と偏見による、アッパレと喝。11日の放送では、親分と張さんの説明が不足でした…。 
 その状況は…
 ワンアウトだったかで、ランナーがいる場面。バッターがキャッチャーフライを打ち上げた。キャッチャーは、観客席ギリギリでそのフライを捕球。その後、勢いあまって観客席へ入って(落ちて)しまった。
 審判は、「バッターはアウト。ランナーは進塁」とした。この映像を見た後、司会の関口宏さんが、親分と張さんに、質問…
関:どうして、ランナーが進塁できるんですか?
(親分、張さんとも、うろたえた表情。分かっていないのでは?)
張:そ、そういうルールですから。(それが説明か?喝だ!)
親:フェンスが低いから入るんだよなあ。(ランナーの進塁のことを聞いているの!フェンスの高さについてコメントしてどーする!喝だ!)
関:だったら、捕球しない方がいいんじゃないですか?
張:その後、(そのバッターに)ホームランを打たれたらどうします!(タラレバの話をしてどーする!喝だ!)

 どうしてランナーが進塁できるかの説明が出来ない。
 「ルールですから」は、説明になっていない。それが説明だというのなら、プロ野球OBでなくても出来る。誰でも出来ます。バラエティー番組なのだから、どうでもいいだろうって?もちろんどうでもいいのですが…。野球を知っている人なら説明できるジャッジング。ファーストベースにランナーがいたとして…ファールボールが捕球したキャッチャーごと観客席に入った。捕球した瞬間から、タッチアップの権利がある。タッチアップで2塁を蹴り、3塁を蹴り、ホームインとなりかねません。そうならないように、ワンベースを与えるというルール(観客席に入った段階で、ボールデッド)。どうしてその簡単な説明が出来なかったのか?ってことです。