アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

無難な話題は誕生月でしょう!

2014年03月08日 | Weblog
 幼稚園の年長組が、小学校1年生の授業参観にやって来ました。またまた、そこに私が居合わせてしまいました。どうして、今頃になってから授業参観かといいますと、インフルエンザのために、学級閉鎖が相次ぎ、とても幼稚園児に授業を参観させられなかったからです。

 さて、84人の幼稚園児が、2つに分かれて授業を参観に来たのですが、1クラスに、42人が入ったわけです。いくら幼稚園児でも、42人は…教室内には大人も含めると、80人が入っていた。はじめは緊張していた園児も、当然ながら飽きてきました。授業内容は、「主語、述語」でした…!

 先生ではなさそうな私に、男の子が話しかけてきた。「主語は女の子は…」と、先生が声を張り上げている最中に!
 「おじさん、何歳?」
 唐突なっ!どうしてこのような疑問を持ったのか?私を、授業参観の幼稚園児と思ったが、それにしては年齢が高そうと疑問をもったから?それとも、教室にいるから、先生かも知れないが、とっくに定年退職していると思われるルックスなので確認のため年齢を尋ねた?
 「お、お、おじさんは…(ここで冗談で返すわけにもいかず、正直に答えた)ろ、65歳。もうすぐ66歳になるんだ。3月生まれだからね。ウフフ」(注:実際は、ウフフは言っていない。調子に乗って付け加えておきました)
 すると、周囲の子たちが…
 「ボクは5月生まれ!」
 「ボクは、2月」
 「ボクは、4月7日。誕生日が入学式の日なんだぁ」
 「そ、そりゃめでたいね」
 話は盛り上がった。その時、授業をしていた先生が言った。

 「あ、そこの人たち、うるさくしないで!」
 叱られてしまいました…。
 だけどさあ、幼稚園児が来ているときに、「女の子が、歌っています」の文法説明などするから、「誕生月」の話題で盛り上がってしまう…!私が先生なら、42人全員に、「何月生まれ?」と質問しますね。園児たちは自分の出番が与えられるわけで、効力感に浸ることができるのです。ウフフ。

「小さなおうち」と、しなかった理由…

2014年03月07日 | Weblog
 「小さいおうち」…文法的に間違いはない。しかし、どーもしゅっくりこない?「小さなおうち」のほうがいいんじゃないか?直木賞作家の中島京子さんに、いちゃもんつけるのかって?作家さんに、国文法で対抗する気はありませんが、連体詞(小さな)ではなく、形容詞(小さい)にしたのには何かわけがあるのではないか?それをみつけたい…そんなわけで、映画化された「小さいおうち」を、見てきました。それなら小説を読めばいいだろうって?図書館に無かったんです…。
映画「小さいおうち」の監督は、山田洋次さん。出演した黒木華さんは、第64回ベルリン国際映画で最優秀女優賞に選ばれた。実は、ベルリンで、最優秀女優賞に選ばれた女優の縁起とはどんなものなのか…これが一番見たかったんですがね。

 ストーリーは、「奥さんが浮気するはなし」。なんなんだ!大枚千円出して、この映画かい!がっかり。…しかも冗長。近くの席の客など、映画が始まって10分も経たないうちに、イビキをかいていました。150人ほどの観客の半分は寝てました。私も何度か目をつぶりましたが、眠れませんでした。席が前から5列目…スピーカーからの音声がうるさくて眠れやしない。

 2時間25分という上映時間…印象に残ったシーンは…ない。最優秀女優賞の演技は…マッサージが上手…これは、演技ではないかな。ベルリン国際映画の審査員たちは、黒木華さんの、着物姿に注目したか?主役の松たか子だって着物姿でしたから、着物は関係なさそう。割烹着(かっぽうぎ)でしょうかねえ?

 で、中島京子さんが、「小さなおうち」ではなく「小さいおうち」にした理由…分かりました。
 黒木華さんが女中奉公した、赤い屋根の小さな家…2時間25分もの間次々と事件が起こった。そして戦火で焼けてしまった。小さな家は生きていた。だから、「活用がある」形容詞をつかい、「小さいおうち」とした。小さかろうおうち、小さかったおうち、小さいおうち。これ、正解だなきっと。こんなことを考えるのは日本中捜しても私しかいないかな。

 冗長な映画と書きましたが、山田洋次監督の名誉のために、クオリティの高さを述べますと…
1937(昭和12)年12月、南京陥落の際に行われた大ちょうちん行列は、大伯母(倍賞千恵子)にとって「戦前の東京が最も輝いていた夜」だった。デパートは戦勝大売り出しでにぎわい、銀座のパーラーでは恋人たちが憩う…。戦時の暗黒の時代に…恋人たちが憩ったのか?このあたり、昭和前期の生活の匂いや彩りを感じさせられました。山田監督御自身が生きた時代…「生き証人」がメガホンをとった映画だなと思います。

路面の水たまり…そっと歩くか?飛び越えるか?

2014年03月06日 | Weblog
 中国海南省の海口市の監視カメラが、犯行の様子をとらえていた。男がマンホールの蓋を開けた。その穴をダンボールで蓋をした。そのあと、女性の手を引いて小走りでやって来た。マンホールの上のダンボールを女性が踏むように誘導。女性は、マンホールに落下した。男は、その女性から170万円を借りており、返済を逃れるため殺そうとしたのだと。女性は、60時間後に休出された。170万円で殺されちゃあたまらない。もっとも、三重県の事件のように、6,000円で殺されてもたまらんけど。じゃあ、いくらなら殺されてもいいかって?こ、殺されたくないです!

 石川県かほく市の海辺…誕生日を迎える夫を驚かせようと、妻が友人と落とし穴を掘り、ブルーシートで覆って位置が分からないよう仕込んだ。穴は約2.4メートル四方で深さは約2.5メートル。妻が夫を迎えに行き、穴のある場所に…。妻も誤って夫と一緒に穴に落ち、夫婦とも死亡。
こんなこともありましたね。穴は怖いです。

 第150回芥川賞を受けた、小山田浩子さんの「穴」。夫の転勤にともない、夫の実家の隣に住むことになった妻。退屈な日常生活を送る中で奇妙な獣に出会った。その獣を追いかけるうちに得体の知れない穴に落ち、不思議な体験をしていく。
 穴に落ちる。近隣住人に助け出されるが、異界を垣間見るようになる。交錯する現実と夢の間に介在する穴は胸までの深さである・・・

 2月23日、東京競馬場で行われたG1第31回フェブラリーS(ダート1600メートル)…16頭中16位という最低人気のコパノリッキーがまさかの大激走で優勝!3連単でも、「94万9120円」というJRA史上に残る世紀の大波乱。
 馬名が、「コパノリッキー」。馬主は風水で有名なDr.コパ(小林祥晃氏)。コパってホテルチェーンかって?そ、それは「パコ」。もっともこのボケは、北海道でしか通用しませんがね。
 Dr.コパが馬主!?こ、こ、これは「風水の力か?」。
 穴は悲劇を招き、ミステリアスで、大金をも呼び込む…。

 この時期、路面が悪く、穴が多い。水溜まりができている…1~2センチメートルの深さなのでしょうが…そうみせかけて、実は、数メートルだったりして。「不思議の国のアリス」じゃないってかぁ。
 道路の穴に水が溜まっているところ…怖いので、飛び越えるようにしています

子ども電話相談室の先生に脱帽

2014年03月05日 | Weblog
 「子ども安心電話(仮名)」の電話番をすることがあります。電話が鳴ると、緊張します。(以前に書いたことと重複するかも知れませんが)子ども対象の電話相談「子ども安心電話」なのに、大人からの相談がある。と、いうかぁほとんど。大人からの相談でも、「この電話は子どもの相談しか受付ません。ガチャン」というような態度はとりません。懇切丁寧な応対をしています。

 電話が鳴ると緊張する大きな理由は…「これから自殺します」という電話に対し、有効な言葉の持ち合わせがないからです。幸い、私が当番の時は自殺予告の電話は来ておりませんがね。
 マニュアルはないのかって?見たことないなあ…電話応対のマニュアルは、たぶんないでしょう。

 自殺予告の電話をしてくるということは、追い詰められてはいるけれど、「生きていたい」ということじゃないかと思います。ですから、なんとか電話を長引かせることにより、硬化した心を解きほぐすことができるのではないかと思っています。
 受話器を取った瞬間、相手が大人の声であれば失礼ながら安心します。

 (相談電話ではありませんが)子どもの質問で、返答に困ることは…「赤ちゃんはどこから出てくるの?」。
 「お母さんのお腹からだよ」
 「ママはお腹からじゃないって言ったよ」
 「じゃあ、ママはなんて言ってたの?」
 「大人になったら分かるって!」

 ママは、そう逃げたか!けだし名回答。
 お母さんのお腹がパックリ割れて…などと言おうものなら、「桃太郎じゃないんだから」というツッコミが来そうです。

 「どうして人を殺してはダメなの?」
 この問には、河合隼雄さんのパクリで、「それはね、神様がそう言っているからだよ」という回答を用意しています。手ぐすねを引いているのですが、まだ、この質問を受けておりません。
 それにしても、子ども電話相談室の先生方は凄いと思います。リハーサル等あるわけないのに、立て板に水、見事に回答しますからねえ!見習おうにも、子ども安心電話の場合、傾向も対策も…ない。電話が来ないのが、安心の世の中…。子ども達にも、私にも。

気づかぬうちに人種差別…

2014年03月04日 | Weblog
 マスコミ関係者なら、知ってると思っていました。絵の具、クレヨンなどの「肌色」の呼び名なんですがね。
 マスコミの一部で名の知れた人が、「肌色の呼び名がなくなっていることを知らなかった」と。「肌色」という名称は、2006年には完全に廃止されていますから…8年経っても気づかなかった。そんなもんなんでしょうかねえ…。

 私は小学生への人権教室で、必ず、「肌色」についてふれます。いじめ関連で、「人種差別」をしてはならないと教えるときに使わせていただいている…いわば、ネタ。 ですから、クレヨン(絵の具でも色鉛筆でも)に、「肌色」がないことは小学生でも知っている。私の講義(授業)を受けた小学生だけだけどね。
 日本の文具メーカーはグローバルな思考ができる素晴らしい会社ばかりだと思います。「肌色」とは、「黒であり、白であり、鳶色であり、黄色であり、赤銅色であり…」です。日本の文具メーカーは、日本で使われていた、特定の色を「肌色」と呼んでいた、その呼び名を、「ペールオレンジ」「ライトオレンジ」「うすだいだい」としました。現在、絵の具、クレヨン等に、「肌色」は存在しません。

 ただ…今でも子ども達は、「はだいろ」と言います。「ペールオレンジ貸してぇ」とは言いません。今後、徐々に変わっていくとは思いますがね。

 無知ゆえの人種差別が、2日間で放送中止となった大手航空会社のCM。(本ブログですでにふれましたが)バカリズムさんが、金髪のカツラをつけ、高さを強調したゴム製(プラスチック?シリコン?)のおもちゃのつけ鼻をして、「日本人のイメージを変えよう」と、言ったあれ。

 実は、このCM、子ども達への講話で早速使わせていただきました。子ども達からの反応は特にありませんでした。が、講話のあと教員から、「人種差別の意図があるようなCMということですがどうしてですか?」と、質問されました。マスコミ関係者が、「肌色」が無くなっていることに気づかなかったぐらいですから、教員が、金髪、つけ鼻が人種差別であることについて知らなくてもしょうがないかな。

 教員の質問の意図は、金髪に高い鼻は、日本人が抱く魅力的な白人の典型的イメージを象徴したものじゃないのか?と、いうこと。

 欧米の白人は、高い鼻をコンプレックスに感じている人が大勢いるのです。特定の人種に対する、差別的な表現でもあります。今、被害に遭っているアンネの人種ですがね。知人に、ユダヤの人がいますが、何の問題もないですよ。確かに鼻は立派ですが、嫌がられるような人ではない。日本人との共通点がたくさんあります。
 金髪(女性)を、「賢くないイメージ」と、とらえている外国人もいます。日本人が、金髪のカツラをつけると、「白人をバカにしやがって!」と、思うわけです。
 日本人のステレオタイプが、世界では通用しない。それどころか、今回のように、「人種差別のCMを流すひどい国」というような見方までされるのです。

 では、グローバル社会に生きてはたらく人材である子ども達にどのように語りかけているか。
 「地球的視野でものを見よう、考えよう」と語りかけています。クオリティが高いですよ!私の講義は!
 それが子どもに通じるのかって?パワーポイントで地球的視野に関する画像を見せます。少なくても、「自分の常識は、地球的には非常識かも知れない」と、感じると思いますよ。

おもしろい話 …聴きました

2014年03月03日 | Weblog
 高橋克彦さん本人が、ラジオで話しているのを聴きました。…おもしろかったですぅ。小説家の話って、自然にストーリーになって、オチが付く。才能と言えばそれまでですが、感心させられます。
 小説家、画家、書家…これらを名乗る資格とか、基準とかってあるのかねえ?私の場合、俳句を嗜むので、「俳家」を名乗ろうかなと言ったら、「廃屋と間違われるんじゃあ!」と家人が。まあ、その話はいいかぁ。

 橋克彦さんがラジオで話していた内容…。
 盛岡藩の御殿医の家系で、開業医の家庭に育った。お金には不自由がなかったらしい。高校生時代にヨーロッパに長期旅行した。現在66歳ですから、その年代で高校生時代にヨーロッパへ一人で長期間旅行…これだけでも、驚き。
 で、ビートルズに会った最初の日本人となった。これは、知る人ぞ知る話。そのヨーロッパ旅行中に交通事故を起こした。旅費の大半を治療費等で遣った。そのときの経験を小説化して「小説現代(講談社)」のコンテストに応募。選考で最後の30編に残ったらしいという情報をキャッチ。「審査員たちは、自分の作品を読んでくれただろう。きっと記憶にあるに違いない」と、無謀にも講談社を訪れ、編集長と面会した。
 編集長は、作品のことをよく覚えており、「今日これから、野坂昭如さんたちと飲み会がある。君も来い」と誘ってくれた。
 その飲み会のあと、編集長は、「君に大事な話がある。もう一軒行こう」と。大事な話の内容は…

 「小説家になりたいのなら、10年間何も書くな。20歳代でデビューしても、1~2作は何とかなるが、そのあと書き続けることは…」
 橋克彦さんは、編集長の言葉を忠実に守った。
 さて、10年間何をしようか考えて、「浮世絵の研究者」を選んだ。この浮世絵の研究が、1983年の江戸川乱歩賞である、「写楽殺人事件」の構想に強い影響を受けたことは言をまたない。

 江戸川乱歩賞の時、10年前の経緯…10年間書くな…を講談社の人たちに話すと、彼らも大変喜んでくれた。そして、「その編集長なら、今は部署が違うけど講談社にいるから、今、呼んでくる」と、いうことになった。
 果たして、その元編集長が現れた。開口一番…
 「オレ、みんなに10年間何も書くな。と、言ってるんだワ。理由?才能のない人に婉曲に小説家を諦めさせるにはこれが一番。オレの言いつけを守って、本当に小説家になったのは、アンタが初めてだワ!」

 おもしろかった!小説ではなく、実話ですからねえ!

税務署にて まだ生きていたお役人

2014年03月02日 | Weblog
 家人が、歯の治療をしました。保険が効かない治療ということで、60万円ほどかかりました。で、家人は、「医療費ウンヌンを申告すと、少しだけお金が戻ってくる」と、書類を作成。税務署の門を叩きました。世帯主である、私も同行。ただぁー…私は、お金にも疎い。医療費ウンウンなどさらに分からない。単なる同行者。

 税務署に入ったのは午後4時10分頃…。受付の女性は、今時珍しいほど無愛想。笑顔を見せると損でもするのか?言葉遣いも、いかにも面倒くさそう。そして、職員なのか、客(市民)のおっさんなのかその時は分かりませんでしたが…目で合図しあっておりました。異様な雰囲気。だから、税務署なんか来たくはなかった…。

 さて、必要事項の記入が終わらないうちに、さっきのおっさんが…
 「はい!早くそれ書いて、こっちの椅子に座って!」と、後ろから急かせた。おっさんは、担当の職員だった。どうして客のおっさんかもしれないと思ったかといいますと、「ルックスに品がない!」。税務署の職員なら、ネクタイぐらい締めて、前歯が抜けたらきちんと治療して、残り少ない頭髪であっても、こざっぱりと櫛をいれていただきたいもの。

 そして、その職員…「オレはオマエラより偉いんだぞ。今の時期限定だけだけどなぁ(税金の申告期間)」といった横柄な態度。
 あの書類はどうした?この書類は?何ぃ!持ってきていない!(わざとに呆れた顔をつくる。私どもを、痴呆老人扱いでした)
 私は、たかが数万円戻ってきてほしい為に、なんでこんな目に遭わなきゃならないんだ?…キレル寸前でした。ただ、家人が徹夜で書類を用意したのに、私が職員と口喧嘩を始めたら、徹夜仕事も数万円もパー!おまけに逆恨みされて、ねずみの死骸を玄関に置かれるかもしれない。我慢しましたよ。
 完全にナメられてましたね。モーニングでも着ていけば少しは丁寧な対応になったのかも知れませんが。弱いモノには強いが、強いモノには弱い…。
 で、結局、書類が不備ということで、出なおすことに。そして、帰りがけ…職員の口からとんでもない言葉が!

 あのね、税務署は5時になったらオートロックなんだよ。4時過ぎてから来られたんじゃあ、手続きが終わるのに、5時を過ぎてしまう。
 だから、遅くても、4時前に、来なさい。わかったぁ!

 ここだったのです。彼らは、5時に退勤したくてたまらない人たちだったのです。オートロックというカタカナを使うと、私ども年寄りは平伏すると思っている。「5時にオートロック」という言葉の陰に、「5時以降は仕事センカラナ、コラ!オマエラにサービスしてたまるか!」が隠されている。
 5時オートロックで、税務署から出られなかった人は、翌朝まで税務署内で過ごすのかねえ?5時以降の新しい客は入れないというだけの話でしょう!税務署から帰るぶんには、6時でも、7時でもなんら問題ないのです。ホント、ナメている。ふざけている。

 情けない…たかが数万円のために、こんな思いをさせられる。…小雪がちらつく中をトボトボと家路についたのでありました。
 あーあ、あいつらの給料、4月から元に戻るのかあ…実質7%以上のアップ。お役人には敵わない…。

「足」ってどこ?「手」は?

2014年03月01日 | Weblog
小学1年生…「足」と言う漢字でつまずく。足だけにつまずくというシャレを言いたいんだろうって?そ、そうではなくて、本当に間違えるんですよ。「虫」と言う漢字になったり、「足のいちばん下が、虫という漢字の下の部分になったり」するんです。

 「足ってどの部分?」と質問すると、多くの子は、「大腿・脛・足」の全体を「足」と、答えます。私は、「足」は、足首から下の部分と、言ったのですが…。
 子ども達の言い分は、「足を組む時、足首から下を組みますか!」…!た、確かに、足を組むという場合、「大腿・脛・足」を組みます。一本取られました。

 最近の子どもは足が長いのですが、足首から下が長いのではなく、大腿・脛・足の全体が長い。
 「足とは、足首から下である」という説は、現代において、あながち当てはまらないということか?

 「手」はどうか。「肩→二の腕→肘→腕→手首→手」と、まあこんなぐあい。私は、手首から下が手だ!と、主張したのですが、子ども達は納得しない。
 私としては、蓄積した知識を結集させて、「手の平、手の甲、握手、手に汗握る…」などを引き合いに出してなんとか自説を押し付けようとしました。しかし、強力な反論が!
 ピッチャーのことを「投手」と言うでしょう!手全体(肩、二の腕、腕、手首、手)で投げるでしょう!だから、手は、肩から下全体なのです。それに、足と同様、「手が長い」と言う場合も全体を指すでしょう!

 なかなかの理屈。屁理屈ではない。だけど…足は足首から下。手は、手首から下…。ガリレオの気分で帰途についたのでありました。あいつらぁ!なんとか「ギャフン」と言わせてやりたいが…。公文(くもん:学習塾)に、通っていることを自慢しやがって!こっちは、手と足の部位について納得させられなくて苦悶だよ。