アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

チェックインするときの「お帰りなさいませ」…

2014年03月13日 | Weblog
 この20年ほどでしょうか、ホテルでチェックインするとき、「お帰りなさいませ」と、いわれる。チェックアウトの時は、「いってらっしゃいませ」。

 はじめは、違和感がありました。初めて泊まるホテルでも、「お帰りなさいませ」ですから?「ありゃ?以前に泊まったっけかな?」と、不思議な気持ちでした。
 「いってらっしゃいませ」も、「こう言われたからには、またここへ戻らなければならないのか?私は、今日は我が家へ帰りたいのだが…」と、思ったりも。

 今は、すっかり慣れてしまいました。慣れてしまうと、「お帰りなさいませ」も「いってらっしゃいませ」も、記号になってしまいます。ホテル側の、「自宅気分でくつろげるための声がけ」という意図は薄れて来ているんじゃないかな。

 海外へ出るとき空港で、「いってらっしゃいませ」の表示を見ます。これは、外国へ行くので「いってらっしゃいませ」です。なんの違和感もない。
 帰国すると、「おかえりなさい」。違和感なし。外国では、多少はテンションが上がっていますから、「お帰りなさい」を見ると、安堵します。

 で、国際線の到着口には、日本語の「お帰りなさい」のほかに、英語、中国語、韓国語の表示があります。英語表示は、「お帰りなさい」ではなく、「日本へようこそ」の意味。そうだよね。英語を話す人たちに、「お帰りなさい」の表示では、意味が通じないでしょう。では、中国語、韓国語ではなんと書いてあるのか?同じアジアの人間だから、「お帰りなさい」なのか?これは普通に「ようこそ日本へ」なのだそうで…。因みに、出国のところには、日本語では「いってらっしゃい」ですがほかの言語では、「またお越しください」だという。

 空港の表示はしばらくそのままでいいです。ホテルの「お帰りなさいませ」「いってらっしゃいませ」は、埃を被ってしまいましたのでリニューアルしたほうがよい。案を示せって?
 チェックインでは・・・原点に還って「いらっしゃいませ、こんにちは」ではいかが?えっ、居酒屋じゃないんだからって?居酒屋でも、「お帰りなさい」って言われるんですけどねえ。江戸時代は、「お早いお着きで」と、言ったらしい。それもいいが、深夜のチェックインで、「お早いお着きで」は、ないかぁ?
 …リ、リニューアルしなくていいよぉーっ!