アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

カッパが死海で泳ぐと…

2014年03月30日 | Weblog
 旅行で行きたいところは、「死海」です。なぜ「死海」へ行きたいか…少し泳げるようになったのが、63歳なんです。それまでは、泳げなかった。で、負け惜しみで、「人が泳ぐなんて間違っている。泳ぎは、魚に任せておけばいい」このように、イソップのキツネ的発言をして、人々を煙に巻いておりました。
 しかし、自由に泳いでみたいという願望はありました。「鰓(えら)さえあれば泳げたのに」と、泳げる人はもっているであろう鰓がない自分が、情けなかったりぃ…。
 死海は塩分濃度が33%と高いので、浮かぶ。よって、なんの苦もなく泳げるはず。貧富の差、足の長さ、頭髪の量に関係なく誰でも泳げる。浮かんで本まで読める。因みに、地中海の塩分濃度は、3%。

 で、死海がピンチなのだそうです。早く行かなければ、ユンニ塩湖みたいな白い平地(塩)になってしまうかも。
 ピンチの理由は、死海へ流れ込む川からの大量取水のせいで湖水は減る一方なのだと。
 死海の湖面の海抜は、「マイナス417メートル(2004年)」でした。これがこの度は、「マイナス428メートル」になっているという。これは、笑い事ではありません。ヨルダンの環境団体は、「沿岸国の水需要は増え続けているから、2050年には湖が消える」と。

 心配なのは、紅海から海水を汲み上げて死海に流し込むプロジェクトがはじまるということ。なぜ心配かって?紅海の水が入ると塩分濃度が低くなって、「浮かばなくなるんじゃないか」ということが心配。あと、紅海の水を入れるんでしょう!死海の水が紅くなってしまうんじゃないかと心配。

 死海で湖水に入っている時間は、20分間以内が望ましいという。たぶん、20分以上死海の湖水に浸かっていると、水分が抜けて皺クチャになってしまうんじゃないか?えっ?漬け物じゃないって?
 水が目に入った場合は、すぐに真水で洗い流さなければ大変なことになるという。塩分濃度33%ですから、目玉がピクルスになってしまうのかねえ?金属のアクセサリーやカメラなどは、塩分で損傷するんだとぉ!何しろ、塩分濃度33%ですからねえ。

 少しがっかりしました。早い話が…「死海での遊泳は無理」ってことでしょ。目に湖水が入る度に真水で洗い流していられない。目に水を入れずに泳ぐのは、カッパでも無理でしょう。カッパが死海で泳ぐと…胡瓜の塩もみになるのかねえ?