アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

東京下町の人情にかかわる心理学的考察

2014年03月28日 | Weblog
「孫の子守」で、東京の下町へ行ってきたのですが…びっくりしました!

 びっくりその1:道が狭い。江戸時代から続く通りがそのまま商店街になっている。そこに自動車、自転車、徒歩の人が行き交う。よく問題にされる、「自転車と人との接触事故」…多いはずです。私は田舎暮らしなので、道を人が歩いていることをあまり見かけない。東京では、道を人が歩いている…びっくりです。

 びっくりその2:後期高齢者ばかり。江戸時代から続く商店街…どの店を覗いても経営者は、後期高齢者ばかり。そんなオーバーなって?本当なのです!判で押したように後期高齢者。私(高齢者)など、若者の部類です。私が住む田舎は、「コンビニの店員=若者」なのですが、東京の下町のコンビニは、「店員=高齢者でなければ採用しない」と、いった感じ。
 孫(2歳4か月)と、散歩したのですが、天麩羅屋の元看板娘さんが手を振ってくれました。彼女は現在、「看板お婆さん」で96歳。入り口の椅子に陣取り、客が入れないようにブロックしている?手を振ってくれたお婆さんに、孫が手を振り返している。いつやめるかのタイミングがつかめない。お婆さんからは、「一生、手を振り続けるぞ」という気迫が伝わってきました。40秒経過したところで、孫の手を引いて天麩羅屋の前を過ぎました。やれやれ。
 で、同じく下町の「木場(きば)」の木材会社に、親類が勤務しているのですが…。
 「会社経営は、人件費が大変でしょう」と、私が水を向けるとぉ…
 「社員の100%が年金受給者だから、給料は安くて済むんだわぁーっ!」
 そうゆうメリットがあった!東京…オリンピックをするそうですが、後期高齢者の大会じゃないですよね?

 びっくりその3:人が優しい。下町の特徴だと思いますがね。突如出現した私など、異分子ですよ。それなのに、優しくしてくれる。

 久し振りに、心理学の大家(大過ではない…コレ、いつものお約束)として、この下町に暮らす人の優しさについて分析しますと…
 下町は、大声を出すと、向こう三軒両隣に伝わる。御近所とケンカはできない。ケンカすれば、気まずいまま目と鼻の先で暮らし続けなければならない。これは回避したいことです。とにかく、「なかよく」。これが数百年も前から染みついている。よって、現代でも、「人には優しく」が息づいている。
 心理学の大家でなくてもそのぐらいの分析はするって?そ、そうかなあ…。