先日、こんなことで話題になっていた。
このあと、長々と記事を引用するが、問題はプリファード・ライといったか言わなかったか?
そこを曖昧なまま議論しても意味がない。
自己判断と、指示では、全く話が違う。真相はどうなのか?
自己申告のスポーツは少ない。
サッカーなどは、反則も見つからなければOK的なところがある。
カーリングなどは、最終的に計測とかの方法もあるが、
お互いの選手同士の判断によって決めている。
ストーンを誤って動かしてしまったり、
ルール上、元に戻さなければいけない時、
審判は判断せず、お互いの判断で行っている。それができる環境?
今回は後味の悪さだけが残る。
なぜしっかり調査しないのか?ルールに厳しい割に対応が甘かったと言わざるを得ない。
あいまい対応で勘違い…単独首位に立った堀奈津佳があわや失格
ゴルフ情報ALBA.Net 3月30日(土)18時46分配信
涙をこらえて報道陣に対応する堀、失格は免れたが複雑な心境なのは間違いない
<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2日目◇30日◇UMKカントリークラブ(6,470ヤード・パー72)>
堀奈津佳のプロフィール・セッティングなど
国内女子ツアー「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の2日目に“64”を叩き出して単独首位に浮上した堀奈津佳。ホールアウト後に記者会見にも呼ばれて笑顔でこの日を振り返った直後にトラブルが発生した。
今大会は開幕前の水曜日に降った雨の影響でコースコンディションが悪化。地面がぬかるんでボールにドロがつきやすい状況にあったため、グリーン以外でもマークしてボールを無罰で拾い上げて拭くことができる特別ルールが適用されていた。
しかし、選手に配布された特別ルールの説明に“元の位置にリプレース”するという文言が無かったため、堀は6インチ以内に動かしていいものと勘違い。ホールアウト後に同門の諸見里しのぶに指摘された堀は、初日にピックアップしたボールを6インチ以内で動かしていたことをLPGAに自ら申告(2日目はドロがつくことなくノータッチでプレー)した。
これを受けたLPGAは対応を協議。堀にルールを悪用する意思が無かったことと、配布した文書に元の位置に戻すという一文がなかったことで混乱を招いたとして、本来なら失格となる堀に対して特別な罰則を加えることはないと発表した。
堀にとっては初優勝に王手をかけた大事な試合。そのホールアウト後にこのトラブルがあったことで大きな動揺があったことは間違いない。目をはらして報道陣に応えた堀は、「うやむやにしたくないし、人生は1度だけなので後悔はしたくないと思って(LPGAに)言いにいきました」とコメント。ルールを勘違いしたことには、「昨年サイバーエージェントレディスで同じようなルールがあってその時は6インチで、その経験しかなかったのでそう思ってしまった」と反省した。
ルールを間違えていたことは確かだが、LPGAの配布した文書は混乱を招く内容であったことも間違いなく、堀はその被害者とも言える。第1ラウンドの10番ティで堀が「プリファードライ(6インチもしくは1クラブ以内にプレースできる)か」とたずねたところ、LPGAは否定したものの「そうです」という返答を受けたという情報もある。
一方でルール通りリプレースでプレーした選手もいることから、裁定に不公平さもいなめない。ニューヒロイン誕生の期待に沸いたこの日があいまいな対応で少し後味の悪いものになってしまった。
堀奈津佳が手に入れた“初優勝”の価値
GDO 3月31日(日)18時43分配信
複雑な涙の中で生まれた初優勝。これが現実と受け入れるしかない。
「アクサレディスin宮崎」最終日、9時55分に最終組がティオフしたあとの1番ティ脇のテント付近で、LPGAの肥後かおりプロに話を聞いた。前日のLPGA、および堀奈津佳の記者会見でその名は出てこなかったが、周囲からその名は聞こえてきていた。
単刀直入に聞いた。「初日の10番ティで、堀プロたちに“今日はプリファード・ライです”と言ったのは事実ですか?」マスク越しにも恐縮した様子の肥後プロは、「私自体、プリファード・ライをよく把握していなくて・・・。スタート前の選手たちに“特別規則”というのを説明するのですが、球をマークして、拾って、拭いて、置くことができるということを言いました。その時に、『これはプリファード・ライというのかな?』と思っていて、相手が堀さんだったかどうかの記憶は無いのですが、一度“プリファード・ライ”という言葉を発したのは事実です。言うのも難しい言葉じゃないですか?噛んだ記憶があります」。
ゴルフ規則裁定集34-3/1.5、その3に以下の記述がある。「委員会のメンバーやレフェリーが制定されているローカルルールや競技の条件のいずれかについて間違った情報を与えた場合、プレーヤーはその情報に基づいて行った行為に対する罰を免除されるべきである」。
初日、2日目に張り出されていた「スルーザグリーンにある球は罰無しに拾い上げて拭くことができる。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならない」という不明瞭な規則の解釈を間違えたとしても、不明瞭なら確認すれば良い訳だし、実際多くの選手が競技委員に確認している。しかし、間違った情報を与えられたとしたら、それは別の事情になる。
いまだかつて見たことのない、針のむしろのような優勝会見。最終日のノーボギーの18ホールのプレーを振り返る時間もほとんど与えられず、詰問のような事実確認を強いられた優勝者は、その時初めて口を開いた。「(初日の)スタートの10番ティで、プリファード・ライだということを聞きました。私は聞いたと思います」。誰からかとは明言しなかったが、協会関係者から聞いたことは、横目で隣に座る協会広報をちらちら見ながらも、はっきり認めた。
しかし、その後の小林浩美会長の会見では、その事実は確証が無いということで公式には認められなかった。
結局、LPGAは何を守ろうとしていたのか?“不明瞭な文章を出してしまったこと”についての謝罪はしたが、“見習いディレクター”という肩書きで10番ティにいた肥後プロとその配置、間違った説明については一切触れずだ。それにより、選手間からは「聞かなかったもの勝ちでは?」と、間違ったルール解釈でプレーした選手への批判の声が上がった。
裁定は決定事項で、堀の優勝は覆ることもないし、記録としてなんの過失も無い。それでもゴルファーとしてどうすべきだったのか?という議論は残る。しかし、それももっと真摯な真相究明をすれば、よりグレーな部分は減らせたはずだ。
だが、すべては不透明なままで終わってしまった。この初優勝の上に、堀がどんなキャリアを築いていくのか?不安と同情と達観の入り混じった頭は、混乱したままだ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)
このあと、長々と記事を引用するが、問題はプリファード・ライといったか言わなかったか?
そこを曖昧なまま議論しても意味がない。
自己判断と、指示では、全く話が違う。真相はどうなのか?
自己申告のスポーツは少ない。
サッカーなどは、反則も見つからなければOK的なところがある。
カーリングなどは、最終的に計測とかの方法もあるが、
お互いの選手同士の判断によって決めている。
ストーンを誤って動かしてしまったり、
ルール上、元に戻さなければいけない時、
審判は判断せず、お互いの判断で行っている。それができる環境?
今回は後味の悪さだけが残る。
なぜしっかり調査しないのか?ルールに厳しい割に対応が甘かったと言わざるを得ない。
あいまい対応で勘違い…単独首位に立った堀奈津佳があわや失格
ゴルフ情報ALBA.Net 3月30日(土)18時46分配信
涙をこらえて報道陣に対応する堀、失格は免れたが複雑な心境なのは間違いない
<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2日目◇30日◇UMKカントリークラブ(6,470ヤード・パー72)>
堀奈津佳のプロフィール・セッティングなど
国内女子ツアー「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の2日目に“64”を叩き出して単独首位に浮上した堀奈津佳。ホールアウト後に記者会見にも呼ばれて笑顔でこの日を振り返った直後にトラブルが発生した。
今大会は開幕前の水曜日に降った雨の影響でコースコンディションが悪化。地面がぬかるんでボールにドロがつきやすい状況にあったため、グリーン以外でもマークしてボールを無罰で拾い上げて拭くことができる特別ルールが適用されていた。
しかし、選手に配布された特別ルールの説明に“元の位置にリプレース”するという文言が無かったため、堀は6インチ以内に動かしていいものと勘違い。ホールアウト後に同門の諸見里しのぶに指摘された堀は、初日にピックアップしたボールを6インチ以内で動かしていたことをLPGAに自ら申告(2日目はドロがつくことなくノータッチでプレー)した。
これを受けたLPGAは対応を協議。堀にルールを悪用する意思が無かったことと、配布した文書に元の位置に戻すという一文がなかったことで混乱を招いたとして、本来なら失格となる堀に対して特別な罰則を加えることはないと発表した。
堀にとっては初優勝に王手をかけた大事な試合。そのホールアウト後にこのトラブルがあったことで大きな動揺があったことは間違いない。目をはらして報道陣に応えた堀は、「うやむやにしたくないし、人生は1度だけなので後悔はしたくないと思って(LPGAに)言いにいきました」とコメント。ルールを勘違いしたことには、「昨年サイバーエージェントレディスで同じようなルールがあってその時は6インチで、その経験しかなかったのでそう思ってしまった」と反省した。
ルールを間違えていたことは確かだが、LPGAの配布した文書は混乱を招く内容であったことも間違いなく、堀はその被害者とも言える。第1ラウンドの10番ティで堀が「プリファードライ(6インチもしくは1クラブ以内にプレースできる)か」とたずねたところ、LPGAは否定したものの「そうです」という返答を受けたという情報もある。
一方でルール通りリプレースでプレーした選手もいることから、裁定に不公平さもいなめない。ニューヒロイン誕生の期待に沸いたこの日があいまいな対応で少し後味の悪いものになってしまった。
堀奈津佳が手に入れた“初優勝”の価値
GDO 3月31日(日)18時43分配信
複雑な涙の中で生まれた初優勝。これが現実と受け入れるしかない。
「アクサレディスin宮崎」最終日、9時55分に最終組がティオフしたあとの1番ティ脇のテント付近で、LPGAの肥後かおりプロに話を聞いた。前日のLPGA、および堀奈津佳の記者会見でその名は出てこなかったが、周囲からその名は聞こえてきていた。
単刀直入に聞いた。「初日の10番ティで、堀プロたちに“今日はプリファード・ライです”と言ったのは事実ですか?」マスク越しにも恐縮した様子の肥後プロは、「私自体、プリファード・ライをよく把握していなくて・・・。スタート前の選手たちに“特別規則”というのを説明するのですが、球をマークして、拾って、拭いて、置くことができるということを言いました。その時に、『これはプリファード・ライというのかな?』と思っていて、相手が堀さんだったかどうかの記憶は無いのですが、一度“プリファード・ライ”という言葉を発したのは事実です。言うのも難しい言葉じゃないですか?噛んだ記憶があります」。
ゴルフ規則裁定集34-3/1.5、その3に以下の記述がある。「委員会のメンバーやレフェリーが制定されているローカルルールや競技の条件のいずれかについて間違った情報を与えた場合、プレーヤーはその情報に基づいて行った行為に対する罰を免除されるべきである」。
初日、2日目に張り出されていた「スルーザグリーンにある球は罰無しに拾い上げて拭くことができる。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならない」という不明瞭な規則の解釈を間違えたとしても、不明瞭なら確認すれば良い訳だし、実際多くの選手が競技委員に確認している。しかし、間違った情報を与えられたとしたら、それは別の事情になる。
いまだかつて見たことのない、針のむしろのような優勝会見。最終日のノーボギーの18ホールのプレーを振り返る時間もほとんど与えられず、詰問のような事実確認を強いられた優勝者は、その時初めて口を開いた。「(初日の)スタートの10番ティで、プリファード・ライだということを聞きました。私は聞いたと思います」。誰からかとは明言しなかったが、協会関係者から聞いたことは、横目で隣に座る協会広報をちらちら見ながらも、はっきり認めた。
しかし、その後の小林浩美会長の会見では、その事実は確証が無いということで公式には認められなかった。
結局、LPGAは何を守ろうとしていたのか?“不明瞭な文章を出してしまったこと”についての謝罪はしたが、“見習いディレクター”という肩書きで10番ティにいた肥後プロとその配置、間違った説明については一切触れずだ。それにより、選手間からは「聞かなかったもの勝ちでは?」と、間違ったルール解釈でプレーした選手への批判の声が上がった。
裁定は決定事項で、堀の優勝は覆ることもないし、記録としてなんの過失も無い。それでもゴルファーとしてどうすべきだったのか?という議論は残る。しかし、それももっと真摯な真相究明をすれば、よりグレーな部分は減らせたはずだ。
だが、すべては不透明なままで終わってしまった。この初優勝の上に、堀がどんなキャリアを築いていくのか?不安と同情と達観の入り混じった頭は、混乱したままだ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)