週末はアルビレックス!

サッカーど素人ながらアルビレックス新潟にはまりこんだ「八百政」家のアルビレックスな週末。(コメント表示は承認制です)

鈴木監督に学ぶ人材活用術

2006年04月27日 | アルビレックス新潟
昨日のナビスコ杯清水戦。冷静に振り返ってみると、アルビレックスのメンバーって凄いですよね。いえこの「すごい」って意味は、いろんな含みがあるんですけどね。

だって清水がほぼベストメンバーって言うか、リーグ前節にあの浦和に初の黒星をつけたメンバーそのままですよ。それに対してわがアルビレックスのメンバーを見てみましょう。

GK:北野貴之
Jのピッチに初登場の北野選手。もちろん野澤が正キーパーなのは誰もが認めるところ。

DF:海本幸治郎 喜多靖 中野洋司 鈴木健太郎
この4人でベストメンバーにはいるのは中野だけでしょう?その中野だって本当は永田がケガをしてなかったら危ういところ。ベストメンバ-だと、慶治、梅山、永田、三田(中野)なのかな?

MF:千葉和彦 六車拓也 宮沢克行 ファビーニョ
ベストメンバーだとやっぱりシルビーニョと慎吾と寺川と勲かな?まぁ今回のファビはケガからの復帰戦だけど、本来はベストメンバーですよね。おっと、亜土夢も忘れちゃいけないな。

FW:中原貴之 矢野貴章
今やヤングアルビを象徴する2人だけど、やっぱ中原はエジミウソンのケガの代役ってイメージはぬぐえないし。

こう考えると今回の清水戦の先発メンバーの中のアルビのベストメンバーって言うと、純粋には矢野貴章だけじゃん。それなのにあの浦和に勝ったベストメンバーの清水に勝利!すごいですよね。こういう勝ち方をするって以前に、このメンバーで勝負し選手に自信を与えようとするっていう鈴木監督の発想と指導手腕って「すごいな」と思いますよ。

だって北野や千葉は「Jでも十分やれる」って大きな自信を持ったろうし、京都を解雇になって練習生として新潟で再スタートした六車は「アピールするぞ」って燃えたはず。今までなかなか出場機会のなかった宮沢、健太郎、幸治郎だって「忘れてもらっちゃ困るぞ」って闘志を見せたはず。喜多だって「久しぶりに俺を使ってよ」ってアピールしたはず。選手の心理をうまく読み、思い切ったカードでナビスコを戦った鈴木監督。策士ですよ、彼は。

それでいて、若い2トップの矢野と中原はきっちり使い、しかも2人のアベックゴールで勝っちゃうんだから笑いが止まらないよね。

一方、タイトな日程で疲れのたまっているシルビーニョ(あっ累積警告もあったね)、慎吾、寺川、慶治は完全休養。ノザもベンチ入りはするも休養。ガンバ戦に向けて鋭気を養っているはず。

矢野と中原のアベックゴールは、エジミウソンのハートにも火をつけるよね。「負けちゃいられない」って。ガンバ戦では復活するかな?ケガの回復間近の永田だって「俺を忘れるなよ」って気分で張り切っていることでしょう。

そして亜土夢と河原はちゃんと中国遠征をしている。

なんかどんどんアルビレックスに「引き出し」が増えている感じです。誰かが抜けても必ず代わりの誰かが出てきて、きっちり仕事をしてくれるってイメージができてきました。それに何より「今のアルビレックスにレギュラーなんていない」「いつでも誰にもチャンスがある」っていう意識が全選手に植え付けられ、やる気や競争心が湧いているんじゃないかな?

この選手操縦術。鈴木監督ってただ者じゃないね。僕らも仕事で若い連中を使う場面は多いけど、こんなふうに全体を高めるってことはなかなかできないものです。主力が抜けてしまえば「しょうがないか」ってケースがほとんどですもの。

鈴木監督、あなたはすごいよ。「使って育てる」「チャンスを与える」「自信を持たせる」「刺激を与える」若い衆の育て方やチーム全体の高め方としては理想的ですよね。

ビジネスの参考にさせていただきますよ、淳さん。
コメント (6)
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