昨日のゼロックススーパーカップ・鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島の闘いは、いろいろな思いを胸に抱きながらテレビ観戦しました。考えたことを上手く整理できるかどうかわからないのですが、今日はそのことについて少し記録に留めておきたいと思います。
まずサンフレッチェ広島のGKとして、アルビレックスでも活躍した愛すべきオヤジ・木寺選手がフル出場してことに大きな喜びを感じました。昨日のエントリーで「ノザ」について書いたけど、ノザが2シーズンの間、北野の控えでありながら高いモチベーションを保って来れたのも、今シーズンまた正GKの座を目指して頑張っているのも、ノザが正GKとして活躍していた時代にも腐らずに第2GKとしてやるべきことを淡々とこなし、いざというときにその力を遺憾なく発揮した木寺選手の存在があったからだと思います。
その木寺選手が広島でも正GKである下田選手のケガにより、全国放送のゼロックススーパーカップで活躍したという事実。なんたってテレビの全国放送でその存在を全国のサッカーファンに知らしめ、しかもPK戦を経て優勝してしまったわけですから、こりゃぁめでたいです。わが家では木寺の姿がテレビにアップになるたびに夫婦で興奮し、アナウンサーが「広島のゴールキーパーは…」って言うたびに「ちゃんと”木寺”って言えよ!元・アルビレックスって!」と絶叫していました。
それで今日のトップの画像なんですが、皆さんよく見てくださいね。木寺選手、いやキデさん、上の前歯が1本ないんじゃない?ニッと笑ったり口を開いたりした時、まるで志村けんのコンとのギャグように、前歯の欠損が笑いを誘いました。キデさん、広島にはいい歯医者がいないのかな?今後もテレビに映ることがあるかもしれないから、差し歯を入れといた方がいいんじゃない?
まぁそれにしても、昨年J2に降格した広島がJ1:2冠の鹿島を破って優勝しちゃうんだから、サッカーって面白いですね。佐藤寿人ってやっぱスゴイ選手だわ。2点目のヘディングなんてすごかったですよね。ハートを感じました。ぜひ1年でJ1に復帰して欲しいと切に願っています。
さて昨日のゲームは「荒れた試合」として新聞やテレビでも問題になっています。「スーパーサッカー」でも歯にモノがはさまったような言い方ながら特集していましたね。Jリーグでも過去に問題があったり研修の機会を与えたりなどした有名審判・○本氏が笛を吹いたこと及びそのジャッジについて、いろいろな非難もあがっているようであります。ボク自身としてはそれ自体(○本氏のジャッジの問題)ももちろん感じはしましたが、そのことだけに拘泥しては、昨日のゲームの問題点を把握できないし、もっといろいろな要素が絡み合っていると考えられるので、そこらあたりを少し整理したいと思います。
まず第一は、もちろん「切られたカードの異常な多さ」だと思います。「警告11枚、退場3人」というのは、やはり異常です。○本氏は「カードを切ることによってゲームを支配する」という性癖があることは過去の実績からも有名ですが、いい加減に”学習”して欲しいです。このことが根本にあるのは間違いのないところです。ただ、「このことだけが昨日の問題ではない」ということを、僕らは認識しなければならないと思います。以下にそれ以外の問題点を感じたまま羅列します。
第二は、鹿島の岩政の2枚目のイエローの時のプレーです。相手GKの木寺がゴール前でボールを持っているところに、後ろからそのボールを取りに行った岩政。あのプレーはボクにとっては信じられないラフプレーに見えました。あのプレーを日本代表のDFがやるか、しかも既にイエローを1枚貰っている時点でやるか、自分が退場になれば自チームが数的不利を強いられることが判断できないのか、と思うわけです。岩政には代表ユニは着てほしくない…と感じました。
第三は、幾度となく繰り返されたPKの蹴り直しについてです。鹿島のGK:曽ヶ端は、昨日のゲームで3度のPKやり直しを審判に命じられています。1度目は広島の1点目となった久保のPKの時、残りの2度はPK戦の時です。PKという非常にわかりやすい状況の中でのやり直し。しかもPK戦ではファインセーブ(に一見見えるプレー)の後にやり直しを命じられそれを決められていますから、鹿島サポーターとしては面白いはずがありません。それが後述する第五の問題点にもつながります。
でも、あのPKやり直しは決して家○氏の判定ではありません。副審の判定であり、実際には曽ヶ端がPKをセーブする前に旗はあがっています。つまり、GK・曽ヶ端のルール違反に間違いないのです。なぜ曽ヶ端は一度目の久保のPKの時に指摘された自らのミスを、その後のプレーの中で修正できなかったのか。さらに鹿島のGKコーチはPK時のルールについて、普段の練習の中で曽ヶ端に指導しなかったのか。問題はここらにあるとボクは感じました。アルビレックスではどうなんだろう?大丈夫だとは思いますが少し心配になりました。(あとから追加です・一度目の久保のPK は曽ヶ端のミスではなく、広島の選手が動いたからやり直しになったとのことでした。ご指摘ありがとうございました。)
第四は、広島反撃のきっかけとなった「久保の謎のPK」です。こればっかりは、家○氏のミスジャッジであることに間違いないと思います。まぁ審判も絶対ではないので、「(あってはならないけど)こういうこともたまにはあるのかなぁ」とも思いますが、昨日のように「カード祭り」との合わせ技になると、「なんであんな審判に笛を吹かせるんだ!」ってことになると思います。審判の技術をあげて欲しいですね。
第五は、ゲーム後の鹿島サポーターのピッチ乱入です。これは同じサポーターとして、絶対に許したくない行為ですね。ああいう姿が全国に放送されるということで、サッカーファンが減ったり青少年によくない影響を与えたりすることを、ボクは著しく危惧します。これは「PKへの判定がどうのこうの」という事実とは全く無関係に、厳しく処分をするべきだと思います。処分を下すのがJリーグなのか鹿島アントラーズなのかはわからないけれど、人物を特定して断固たる処分(スタジアムへの立ち入り禁止等)をすることを切望します。アルビレックスでも過去にペットボトルが選手に投げつけられたり、去年の天皇杯でのバス破壊事件が勃発したりと、イヤなことがありました。他山の石として自戒したいものです。
第六は、Jリーグ審判委員会としての責任についてです。家○氏がM審判(問題審判)であることは、サッカーファンであるなら周知の事実です。今日の日刊スポーツによれば、「2005年:浦和・川崎戦」「2006年:大分・川崎戦」「2006年:鹿島・名古屋戦」などにトラブル歴があり、2006年の9月には「判定に一貫性が見られない」と1か月間の研修を命じられています。そんな審判にゼロックススーパーサッカーの笛を吹かせた責任はどうなるのかということです。命令責任というか監督責任というか、当然問われて然るべきだと思います。
思いつくままいろいろと書き連ねてきましたが、この今季初の公式戦であるゼロックススーパーカップによって、1週間後に開幕するリーグ戦に対してベストメンバーで臨めなくなった昨年の覇者・鹿島は大きな痛手ですね。岩政と大岩という守備の要が出場停止。アルビレックスで言えば千代反田と永田が出れないようなものです。まぁ、選手層の厚い某チームはそんなこと関係なく代わりの選手が活躍するのかな?それとも開幕戦の相手・札幌には、それくらいのハンディはちょうどいい?