「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県八重瀬町具志頭 「 自然橋 ・ ハナンダ 」

2015-05-19 04:23:41 | 沖縄の石橋



沖縄県具志頭 「 自然橋 ・ ハナンダ 」
























新しく設置された 「 説明板 」







現在は歩いて通れるほど草が刈られ整備されている








以前、設置されていた 「 説明板 」








以前立っていた路標








草に覆われてその輪郭が確認できなかったハナンダ








草の奥から僅かに見えるハナンダからはゾッとする霊気が漂っていた













具志頭 ( ぐしちゃん ) 馬場跡がある場所を訊くとハナンダの近くにあるという。
そこで久し振りにハナンダの近くを通ると、
以前はその輪郭が確認できないほど草木に覆われていたが、
今ではそれもすっかり取り除かれてスッキリとしていた。

このあたりの地層は、上層は琉球石灰岩層であり、
その下層は泥炭岩層 ( 方言名・クチャ ) から形成されている。
上層の琉球石灰岩は岩石の特性上湿潤な気候の下では溶けやすく、
その結果、地表や地中にいろいろな溶食地形を造っている。
このような地形をカルスト地形という。

地表の琉球石灰岩が溶けて凹地が出来る。これをドリーネという。
地中の琉球石灰岩が溶けて出来たのが洞穴や鍾乳洞である。

隣接する複数のドリーネの地中の琉球石灰岩が溶けて両者が地中で空洞でつながり、
表層部が残り、それが自然の橋を造る。
これがこの 「 自然橋 」 である。

この自然橋が位置するところは、具志頭南部一帯はもちろん、
東風平町南方富盛 ( ともり ) 一帯の雨水が合流して太平洋に注ぐ水門になっており、
その水がさらにこの自然橋の空洞の部分を侵食して、
天然の大きな太鼓橋が出来たわけである。
地元ではこの自然橋のことを 「 ハナンダ 」 と呼んでいる。

橋の幅員の広いところは9m、狭いところで約6.8m。
橋の長さは27mあり、橋の高さは水際まで約9mとなっている。
径間は西側で11m、広くえぐれた東側では16mで、
下流側の方が上流に比べ、5mばかり広くなっている。
橋脚の側面の長さは南側で約8.4m、北側は9mとほぼ同じくらいで、
これは珍しい自然の生成である。

かつて、この自然橋の下に広い淵があり、これを「ハナンダグムイ」と呼んでいた。
この淵の広さは、東西約23m、南北約11mあり、
淵の中には自然の飛び石が7個造作よく並んでいる。

元禄15年 ( 1702年 ) に成立した元禄国絵図によると、
玉城間切から具志頭間切を通り、摩文仁間切に抜ける一本の道路がみえる。
この道路は玉城間切から新城村に入り、新城村から具志頭村を通り、
この自然橋を渡って摩文仁間切に至ったのである。

そんなことを鑑みると、自然橋は近世琉球時代において、
具志頭間切における重要な交通路であったことを証明している。

              以上、現地にある 「 説明板 」 より



沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭


山口県下関市 「 矢玉港A防波堤灯台 」

2015-05-19 04:22:41 | 山口の灯台



防波堤の一段低い位置に設置された灯台








灯台まで100mほど歩いて行かねばならない





















灯台から見た矢玉港







防波堤の入り口にある陸軍の碑?








防波堤の入り口側の海





灯台表番号 / 707
ふりがな / やだまこうAぼうはていとうだい
標識名称 / 矢玉港A防波堤灯台
所在地 / 山口県下関市 ( 矢玉港A防波堤外端 )
北緯 / 34-16-19.1
東経 / 130-53-12.7
塗色 / 白色
灯質 / 連成不動単閃緑光 毎5秒に1閃光
光度 / 閃光実効光度480 不動光35カンデラ
光達距離 / 閃光7.5 不動光3.5
地上~頂部の高さ / 10.52m
平均水面上~灯火の高さ / 12.85m 
地上~灯火の高さ / 10.06m
業務開始年月日 / 昭和38年3月26日
現用灯器 / LC管制器Ⅱ型