「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

牧志駅に入る首里城がデザインされた 「 ゆいレール 」

2017-04-05 11:54:23 | ゆいレール































首里城がデザインされた 「 ゆいレール 」





那覇空港から「ゆいレール」に乗って牧志まで行く途中、
那覇空港車庫で首里城がデザインされた車体が目に止まった。
「 機会があれば乗って見たい! 」 と思っていたら、
なんと牧志で空港に行こうと待っていたら、
そのモノレールが入って来てラッキーだった。




ゆいレール ・ 安里駅 ⇒ おもろまち駅 「 だんじゅかりゆし 」

2017-02-02 12:00:00 | ゆいレール


安里にある、沖縄の “ おでん ” で最も有名な 「 東大 」
















安里駅周辺の飲み屋街







※ 動画を再生すると「だんじゅかりゆし」の曲が聴けます。





安里駅 ⇒ おもろまち駅の間に流れる車内メロディーは、
「 だんじゅかりゆし 」 という曲である。

だんじゅかりゆしの 「 だんじゅ 」 は、 「 本当に 」 という意味で、
「 かりゆし 」 は、 「 めでたい 」 とか 「 幸せ 」 という意味を持つ。
この歌はもともと航海の無事を祈る内容であることから、
人生の船出である、結婚式とか就職祝いなどの祝座で唄われ、
「 今日から更なる発展 」 を祈念する、めでたい唄である。



 『 だんじゅかりゆし 』 


( 遅調子 )

 だんじゅかりゆし いらでぃ さしみせる
 御船(うーに)ぬ綱取(ちなとぅ)りば 風(かじ)やまとぅむ サーサーかりゆし

 本当に素晴らしい日です。
 吉日を選んでいるので船の綱取れば風も順風だ。



 綱取(ちなとぅ)ゆる御船(うーに)ぬ 止(ゆ)しでぃ 止(ゆ)しまりみ
 いもちもり 里前(さとぅめ)御待(うま)ちさびら サーサーかりゆし

 とも綱を取ったら船は止めようとしても止められない。
 いってらっしゃい大切なお方。お待ちしております。


上の 「 だんじゅかりゆし 」 は、遅調子の歌であるが、
だんじゅかりゆしには、遅い調子と早い調子の二通りある。
調子でやや歌詞も変わってくる。



(早調子)

だんじゅかりゆし いらでぃ さしみせる
( ハルヨーフニヨーハイセー サーサユーハイセー サーサユーハイセー )
御船(うーに)ぬ綱取(ちなとぅ)りば 風(かじ)やまとぅむ サーサーかりゆし
( ハルヨーフニヨーハイセー サーサユーハイセー サーサユーハイセー )

本当に素晴らしい日です。
吉日を選んでいるので船の綱取れば風も順風だ。



かりゆしぬ船 ( ふに ) に かりゆさ小乗 ( ぐゎぬ ) してぃ
( ハルヨーフニヨーハイセー サーサユーハイセー サーサユーハイセー )
旅ぬ行ち戻 ( むどぅ ) い 糸 ( いちゅ ) ぬ糸 ( いちゅ ) ぬ上から
( ハルヨーフニヨーハイセー サーサユーハイセー サーサユーハイセー )

めでたい船にめでたさ乗せて
旅の行き戻り 糸に引かれるように



うむてぃはなさかち とぅむにしぢ引かち
( ハルヨーフニヨーハイセー サーサユーハイセー サーサユーハイセー )
かりゆしぬ船 ( ふに ) ぬ走 ( は ) るが走 ( は ) るが美 ( ちゅ ) らさ
( ハルヨーフニヨーハイセー サーサユーハイセー サーサユーハイセー )

前方に花が咲き 後方には軌跡が美しく
めでたい船は走る姿も美しい

 

ゆいレール ・ 牧志駅 ⇒ 安里駅 「 安里屋ユンタ 」

2017-01-17 07:26:22 | ゆいレール



安里駅









安里駅の近くにある 「 りうぼう 」









牧志駅近くにある壷屋小学校









※ 動画を再生すると車内メロディーの「安里屋ユンタ」が聴けます。





牧志駅 ⇒ 安里駅の間を流れる車内メロディーは、「安里屋ユンタ」で、
安里屋ユンタは、琉球王国時代の竹富島に実在した
絶世の美女・安里屋クヤマ(1722年 - 1799年)と、
王府より八重山に派遣されクヤマに一目惚れした目差主(みざししゅ。下級役人)の
やり取りを面白おかしく描いている。

18世紀の八重山では庶民に苛酷な人頭税の取り立てが課せられており、
庶民が役人に逆らうことは普通では考えられなかった。
そんな中で目差主の求婚を撥ね付けるクヤマの気丈さは
八重山の庶民の間で反骨精神の象徴として語り継がれ、
結の田植歌と結び付いて19世紀初頭までに安里屋ユンタとなったと考えられている。
歌詞は23番まで続き、4番以降では
クヤマに振られた目差主が「ならばお前より美しい娘を見つけて嫁にする」と言ってクヤマと別れ、
イスケマという娘を娶って郷里に連れて帰る過程を描いているが、
一般に歌われるのは6番までのことが多い。

歌詞中の「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」は、
八重山方言の古語で「また逢いましょう、美しき人よ」の意であるとされるが、
インドネシア語で「太陽は我らを等しく愛する」の意味も込められている、との説もある。

しかし、発祥地である竹富島で謡われている安里屋ユンタの囃子部分は
「ハーリヌ チンダラチンダラヨ」と唄うと、
女性が「マタ ハーリヌ チンダラチンダラヨ」と返句する形になっており、
上記のインドネシア語説は主に石垣島で謡われる謡い方に強く影響されたものであり、
発祥地である竹富島で謡われている歌詞を無視したものであり、
信憑性にかけると思われる。



(竹富町教育委員会発行)
竹富町古謡集、崎山三郎著 竹富島工工四、上勢頭亨著 竹富島誌などに
竹富島の謡い方の安里屋ユンタの記載があり、
上記のインドネシア説に引用されている囃子の語彙と全く異なっている。
さらに 「 竹富島の安里屋ユンタ 」 は、
国の重要無形民俗文化財に指定されている 「 竹富島の種子取 」 の舞踊曲の一つであり、
この芸能に対する歌詞の解説等は全文が文化庁に提出されており、
同島にある楽曲を記載された譜面である崎山三郎氏による「竹富島工工四」に全て掲載されており、
また竹富島を含む自治体である沖縄県八重山郡竹富町が、
竹富町誌の別冊として出版した 「 竹富町古謡集1~5巻 」 の中に
竹富島の謡い方の安里屋ユンタは記載されており、
上記解釈の「マタハーリヌチンダラカヌシャマヨ」の謡い方で記載されている古謡集は
「石垣字会発行 石垣村古謡集」「登野城ユンタ保存会発行 登野城村古謡集」などの
石垣島側の古謡集などの歌詞集や楽譜などに記載されている竹富島以外の謡い方であり、
発祥地である竹富島のものとは大いに異なっており、
よって「インドネシアの太陽説」は上記の書物や現地の伝統的謡い方とは異なる
「一種の風説」の一種と思われる。



ゆいレール  ・ 美栄橋駅 ⇒ 牧志駅 「 いちゅびぐゎーぶし 」

2017-01-09 12:23:33 | ゆいレール


牧志駅









モノレール下の牧志駅に続く道








牧志駅近くにあるシーサー







※ 動画を再生すると車内メロディーの「いちゅびぐゎーぶし」が聴けます。




美栄橋駅 ⇒ 牧志駅の間に流れる車内メロディーは、
「いちゅびぐゎーぶし ( 苺小節 ) 」といい、

いちゅびは野苺のことで、
リュウキュウバライチゴとかオオバライチゴとかの総称である。
季節は新芽の出る、うりずんの頃で、
毛遊び ( モーアシビ ) の歌 いわゆる青春の歌であろうか?



「 いちゅびぐゎーぶし 」

いちゅび小に 惚りてぃ
座喜味村 通てぃ
通てぃ 通いぶさ
喜名ぬぅ番所
さあ〜 思小がチョン かなしがチョン


訳詞

野いちごのようなかわいらしい彼女に惚れて
座喜味村に通っているが、
通っても通っても思いが募るのは
彼女の村近くにある喜納の役所だ。



「いちゅびぐぁわーぶし」は、昭和35年に、
真境名由康・由苗父子が選曲、振り付けした創作舞踊である。
上の訳詞でも書いたが、
「 いちゅび小 」 とは、野イチゴのことで、その実(み)を取りに、
村の娘たちは野に出るが、それは思う人との逢引でもあった。
心はずむ娘の動きを、巧みにとらえて振りにするとともに、
待ちぼうけをするじれったさを、軽快ないちゅび小節で躍動的に見せている。
その想いは、今も昔も変わらず、恋しい人を待つ心の細やかな様子が表現されている。

着付は、紺地系統の着物を裾短かに着て、ミンサー帯を小粋に結び、
素足で腰にかご(テル)を持ち、
かぶり物は、この踊りのために、真境名由苗家元が考案したもので、
野イチゴを思わせる赤の巾で、愛らしく整えている。
歌曲のよさ、振りや着付の粋な演出で、
明るく楽しい踊りに練りあげられている。
振り付け者の奔放な思いを、かいま見る事ができる踊りである。

会っても会っても会い足りない 毎日でも会いたいというこであろう。
歌詞にある座喜味は現在の読谷村にあり、
喜納番所跡は現在の国道58号線喜納交差点沿いある。
座喜味周辺には、護佐丸が築いた座喜味グスクや、
今はないが、ゾウの檻(おり)がある楚辺通信所などが有名である。



ゆいレール  ・  県庁前駅 ⇒ 美栄橋駅 「 ちんぬくじゅうしい 」

2016-12-20 16:55:45 | ゆいレール



美栄橋駅









駅の名の通り、駅の下には 「 美栄橋 」 が架かる








美栄橋が架かる久茂地川








駅を降りるとジュンク堂が目の前にある








※ 動画を再生すると車内メロディーの「ちんぬくじゅうしい」が聴けます。





県庁前駅 ⇒ 美栄橋駅の間に流れる車内メロディーは、「ちんぬくじゅうしい」で、
沖縄で「芋ぞうすい」のことである。



「 ちんぬくじゅうしい 」


 あんまーたむのー きぶとんどー
 煙ぬきぶさぬ 涙そうそう
 ヨイシーヨイシー 泣くなよー
 今日ぬ夕飯 何やがてー
 ちちん ちんぬく じゅうしいめー


 父が畑から 戻みそち
 シブイに チンクヮー チデークニ
 クーチンムぬ 煮とんどー
 豆腐臼ぬ 廻とんどー
 くんくん くんすう 七まかい


 爺バーキや 荒バーキー
 スルガー ニクブク サギジョーキー
 やふぁら来から うさぎりよー
 爺白髪ぬ美(ちゅ)らむんやー
 トートー トーカチ 大祝事


 三郎まぶやー 落とぅちゃくとぅ
 前田ぬハーメーが アートートゥ
 花米一粒に 酒一盃
 三本線香とぅ 塩小
 トートゥ トートゥ アートートゥ



  「 対 訳 」


 母ちゃん薪が煙ってるよ
 煙くて 煙くて 涙がぽろぽろ
 ヨシヨシ泣かないで
 今日の夕ごはん何かな
 ちんぬくじゅうしい(芋ぞうすい)だよ


 父ちゃんが 畑から帰って来るよ
 冬瓜 かぼちゃ にんじん
 ほかほか芋が煮えているよ
 豆腐臼が廻っている
 豆腐汁を七回もおかわりだ


 お爺さんの作るカゴは目の粗いカゴ
 シュロのみのと 敷物と 下げカゴ
 柔らかい米から 召し上がれ
 お爺さんの白髪の美しいこと
 米寿のお祝いですね


 三郎が魂を落としたから
 前田のおばあさんが拝んでいます
 花米一粒 酒一杯
 お線香三本 それにお塩
 とーとー とーとー あーとーとぅ




この唄は、沖縄庶民の原風景を彷彿させる 「 わらべ唄 」 である。
歌の歴史は意外に浅く、1968年ごろに作られたもので、
里芋、瓜類、豆腐、竹かごの民具など、
民間信仰が平易につづられ、郷愁をさそう。

個人的に一番利用する駅がこの 「 美栄橋駅 」 である。
沖映通りを通ってパラダイス通りや国際通り、
あるいは、 「 とまりん 」 へと歩いて行く。
そこへ行くまでのアクセスというか、
情景が好きでよく利用している。



ゆいレール  ・  旭橋駅 ⇒ 県庁前駅 「てぃんさぐぬ花」

2016-11-27 06:08:03 | ゆいレール


黒川紀章氏設計の沖縄県庁








沖縄県庁と国際通り入り口







OTB ( 沖縄テレビ局 ) の前を行く “ ゆいレール ”







※ 動画を再生すれば、車内メロディーの「てぃんさぐぬ花」が聴けます。




旭橋駅 ⇒ 県庁前駅の間に流れる車内メロディーは、「 てぃんさぐぬ花 」 である。




「 てぃんぐさぬ花 」


 てぃんぐさぬ花や 爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ
 親(うや)ぬゆし事(ぐとぅ)や 肝(ちむ)に染(す)みり

 天(てぃん)ぬ群(む)り星(ぶし)や 読(ゆ)めば読(ゆ)まりしが
 親ぬゆし事や 読みやならん

 夜走(ゆるは)らす船(ふに)や 子(に)ぬ方(ふぁ)星見当(ぶしみあ)てぃ
 我(わ)ん生(な)ちぇる親(うや)や 我んどぅ見当(みあ)てぃ

 宝玉(たからだま)やてぃん 磨かにば錆びず
 朝夕肝(あさやちむ)磨ち 浮世(うちゆ)渡ら

 誠する人や あとうや何時(いちい)までぃん
 思事(うむぐとぅ)んかなてぃ 千代(ちゆ)ぬ栄い

 なしば何事(なにぐとぅ)ん なわる事(ぐとぅ)やしが
 なさぬ故(ゆい)からどぅ ならぬ定み


 「 対 訳 」


 鳳仙花で爪の先を染めるように
 親の言うことは心の奥に染めなさい

 天の星だって 数えようと思えば数えられるけど
 親の教えは数え切れないほどたくさんある

 夜の船を航海する船は北極星を見て走る
 私を産んでくれた親は私を見ている

 眩い宝石だって磨かなければ錆びてしまう
 朝から晩まで精進し 世の中を渡って行こう

 誠実に努力する人は 後はいつまでも
 願いが叶って将来末永く幸せである

 やろうと思えばなんだって出来る
 やろうとしないから出来ないのだ


と、唄っているが、
まさに、親の教えの通りである。
ことわざにもあるが、「 親の説教と冷や酒は後で効く 」 である。



ゆいレール ・ 壷川駅 ⇒ 旭橋駅 「 海ぬちんぼーら 」

2016-11-14 14:14:14 | ゆいレール



旭橋駅付近









旭橋駅ホーム








※ 動画を再生するとの車内メロディーの「海ぬちんぼーら」が聴けます。





壷川駅 ⇒ 旭橋駅間に流れる車内メロディーは 「 海ぬちんぼーら 」 である。



 『 海ぬちんぼうら 』


 海ぬちんぶうらー 小逆(ぐわーさか)なやい立てぃば 足の先々あぶなさや
※仕度ぬ悪っさぁ スバナリナーリサー 浮世ぬ真中 ジサジサジッサイ島ぬヘイヘイヘイヘイ

 海ぬ藻草(さしぐさ)や あん美らさなびく 我身ん里前に うちなびく
 ※

 辻や印度豆 仲島や唐豆 恋し渡地 いふく豆
 カーギぬ悪っさぁ くるばし けーらし サー浮世ぬ真中ジサジサジッサイ島ぬヘイヘイヘイヘイ

 辻や印度豆 食でぃちゃんな二才達 食でぃやんちゃしが味や覚びらん
 カーギぬ悪っさぁ とぅってーなぎなぎ サー浮世ぬ真中ジサジサジッサイ島ぬヘイヘイヘイヘイ

 くだみとるガニ小取らんでぐとぅ帰ゆみ 取てぃんじアフィ小にしんじてぃ飲まさな
 ガニ小しんじぇーしぃーたーみぃーたーサー 浮世ぬ真中ジサジサジッサイ島ぬヘイヘイヘイヘイ


 ( 詞訳 )

 海の巻き貝 逆立ちしたら
 足の先っぽ危ないよ
※器量の悪い妓(こ)にゃ用はない
浮世の真ん中はここ それ色街へ繰り込もう

 海の藻草が あんなにきれいになびく
 私はあなたに なびくのよ
※(くりかえし)

 辻(遊郭)のいい妓はインド豆
 仲島のいい妓は唐の豆
 恋しい渡地の妓は いふく豆
 ブサイク娘はどいたどいた
浮世の真ん中はここ それ色街へ繰り込もう

辻のインド豆 お前も食べたいかい
食べてはみたけど 味は覚えてないんだよ
ブサイク娘は一度で けっこう
浮世の真ん中はここ それ色街へ繰り込もう

踏んづけたそのカニ 取って帰らないの
お汁に入れて あの人に飲ませてあげなくちゃ
カニの煎じ汁 飲んでみたいもんだ
浮世の真ん中はここ それ色街へ繰り込もう


この唄は、もともと伊江島のゆったりとした遊び唄で、
「 前海(めーうに)すぃんぼうら 」 という。
それが遊郭や酒席で唄われるうちにアップテンポとなり、
ワイセツな歌詞に変わってポピュラーソングになった。
巻き貝、海草、豆の比喩がわからない方は、
近くのオヤジに訊いて下さい。
ゆいレールの旭橋でこの曲が使われているのは、
旭橋の近くに仲島遊郭があったからだとか?


ゆいレール ・  奥武山公園駅 ⇒ 壷川駅 「 唐船どーい 」

2016-10-18 07:14:30 | ゆいレール



壺川駅を出発する 「 ゆいレール 」








車窓から 「 うるくそば 」 や沖縄県立小禄高校が見える。








※ 動画を再生すると車内メロディーの「唐船どーい」が聴けます。








小禄高校のマーチングバンド





奥武山公園駅 ⇒ 壷川駅間では、うるくそば ( 小禄そば ) や小禄高校が見える。
小禄高校といえば、興南高校が甲子園で春、夏を連覇した年に活躍した高校でもある。
興南高校の島袋と投げ合った糸満高校の宮國は巨人軍で期待されている投手である。

モノレール奥武山公園駅から徒歩5分の住宅街にある沖縄県立小禄高校。
新球場・沖縄セルラースタジアム那覇もすぐそばにある。
学校は1962年に琉球政府立として認可され、
63年4月に那覇市で首里高校、那覇高校に次ぐ3番目の普通高校として開校。
文武両道の下、2009年3月末現在で2万1829人の卒業生を輩出している伝統校である。

野球部は07年夏にはエース・當間一生の力投で宮古工、北部農、本部、豊見城と破って、
なんと36年ぶりのベスト4に進出を果たし、
準決勝ではサヨナラで敗れたものの、甲子園に出場した興南相手に延長10回0対1の好ゲームを展開した。

その後も07年秋に8強、09年秋に8強と実績を残し、
10年春は36年ぶりの決勝進出を果たして準優勝。
秋、春と連続して沖縄尚学を破っただけでなく、
センバツに出場した2校とのチャレンジマッチでも嘉手納、興南に連勝して、
大物食いで今夏の第一シードを手にした。
そして、2016年の春の沖縄県大会では優勝した。
小禄高校は、これからも応援して行きたい高校である。

本末転倒になったが、
奥武山公園 ⇒ 壺川の間に流れる車内メロディーは 「 唐船どーい 」 で、
エイサーで使われるもっともポピュラーな曲である。



『 唐船 ( とうしん ) どーい 』


唐船どーい さんてーまん 一散走ならんしや
ユイヤネ 若狭町村ぬ瀬名波(しなふぁ)ぬタンメー
※(ハイヤ センスル ユイヤネ イヤッサッサッサ… )

嘉利吉(かりゆし)ぬ遊び打ち晴りてぃからや
ユイヤネ 夜ぬ明きてぃ太陽(ティダ)ぬ上がるまでぃん

エイサー小や習らてぃ まぁに向かてぃ行ちゅが
ユイヤネ 足ぬ向くままに向かてぃ行ちゅさ

此(く)ぬシンカ揃てぃ 御祝 (うゆえー)始みりば
ユイヤナ 明日からぬ 明後日 御祝続く

北谷からやしが遊ばすみ 二才達(にせーたー)
ユイヤネ 遊ばさんありば 戻てぃ行ちゅみ

音に豊まりる 大村御殿(うふむらうどぅん)ぬ 平松
ユイヤナ 那覇に豊まりる 久茂地ぬ ほーいガジマル木

あぶし越る水や うやぎりば止まる
ユイヤナ 我した若者ぬ止みぬなゆみ

汝達門(いったーじょー)に待ちゅみ カジマヤに待ちゅみ
ユイヤネ なりし カジマヤやましやあらに

遊ばちん清らさ踊らちん清らさ
ユイヤネ うり産ちぇる 親や神がやゆら

てぃんさぐぬ花や爪先に染みてぃ
ユイヤネ 親ぬゆしぐとぅや 肝に染みり

汝達門(いったーじょー)に待ちゅみ カジマヤに待ちゅみ
ユイヤネ なりし カジマヤやましやあらに

ちんけりり けりり 後原(くしばる)にけりり
ユイヤナ 港川にけりり あさぎナビ小

遊ばちん清らさ踊らちん清らさ
ユイヤネ うり産ちぇる 親や神がやゆら

あんしマクやてる 島や何処が二才達
ユイヤナ 中城 花ぬ伊舎堂

け舞り舞りさんてーまん 我が舞らね居ちみ
ユイヤナ さらばとぅん 立ちゃいけ舞てぃ見しら

打ち鳴らし鳴らし 四ち竹(ゆちだき)鳴らし
ユイヤネ 鳴らす四ち竹ぬ音ぬ秀らさ

唐船どーい さんてーまん 一散走ならんしや
ユイヤネ 若狭町村ぬ瀬名波ぬタンメー



( 略 )

唐の国から船が着いたよーって騒いでも
若狭村の瀬名波のおやじは 全然あわてない

めでたい客だ さあ盛り上がれ
夜通し唄おう 日が上がるまで踊ろう

エイサー覚えて さて どこへ向かって練り歩く?
なに この足の向くまま 気の向くままによ

この顔ぶれが揃って 祝宴を始めたとなれば
明日になっても明後日になっても こりゃ終わらない

北谷から来たんだけれど ここで遊ばせてくれるかい おにいさん
仲間に入れてくれなけりゃ 帰っちまうぜ

世に高い大村御殿の平松ってのが これかい
でもってあれが 那覇の久茂地のガジマルの木かい

あぜからあふれた水は 足でふさげば止まるけど
俺たち若いもんの勢いは 誰にも止められないってばよ

君ら 門のところで待つかい それとも風車のところで?
そーねー 風車んとこの方がいいカンジ

唄遊びさせりゃめっぽう上手 踊る姿もかっこいい
まったく こいつを産んだ親ってのは 神様じゃないかい

てぃんぐさ(鳳仙花)の赤い花の汁は 爪に染めて
親から言われたことは 心に染めて

ころがるころがる尻軽女 後原でいちゃいちゃ
港川でべたべた そういう女さ あさぎのナビーは

女の扱いが上手いのね あんたどこの人?
中城村の 名にしおう伊舎堂のもんだよ

さあ踊れ踊れ けしかけられては 座ってはおれぬ
すごい踊りを決めてやるから よく見とけよ

打って打って 鳴らして鳴らして 四つ竹を
ああなんて美しいんだろう この四つ竹の響き

唐の国から船が着いたよーって騒いでも
若狭村の瀬名波のおやじは 全然あわてない



唐船どーいは、豊年音頭 ( ほうねんでーびる ) と並んで、
ウチナーでは、よく使われ、よく聴く唄である。


ゆいレール  ・ 小禄駅 ⇒ 奥武山公園駅 「 じんじん 」

2016-10-04 02:54:17 | ゆいレール



小禄小学校と、その横にある森口公園 ( 小禄グスク )










※ 動画を再生すると車内メロディーの「じんじん」が聴けます。





小禄小学校や、その裏にある那覇市立小禄幼稚園の横にある森口公園は、
小禄グスクになっており、その一郭に小禄御嶽 ( おろくうたき ) がある。
そして、幼稚園の横には圧倒されるほど大きな亀甲墓があり、
その前の道は小禄グスクへと続いている。


小禄駅 ⇒ 奥武山公園駅の間に流れる車内メロディーは 「 じんじん 」 という童唄で、
内地のホタルと同じように水を求めてやって来る。
その仕種やそれを見ている人の心情を唄ったものであろう。
また、ホタルのように地味に点っているような?
酒を求める酔っ払いを唄ったものではないかとも思っている。




『  じんじん  』


1.じんじん じんじん 酒屋ぬみじくゎてぃ うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん
(ホタル ホタル 酒屋の水を喰って 落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル)

2.じんじん じんじん 壷屋ぬみじぬでぃ うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん
(ホタル ホタル 壷屋の水を飲んで  落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル)

3.じんじん じんじん 久茂地ぬみじぬでぃ うてぃりよー じんじん さがりよー じんじん
(ホタル ホタル 久茂地の水を飲んで 落ちろよ ホタル 下がれよ ホタル)


「 じんじん 」 は沖縄の幼児語の方言  ” ホタル ” の意味するもので、
ウチナーグチ ( 沖縄の方言 ) で、ホタルは 「 じーなー 」 と言い、
「 うてぃり 」 は ”落ちろ” 「 さがり 」 は ”下がれ” を意味する。

ちなみに壷屋 ( つぼや ) は、やちむん ( 焼物 ) で有名な場所であり、
久茂地 ( くもじ ) は、那覇の県庁付近の地名である。 

那覇市の中心街に壷屋や久茂地などがあることから、
那覇を中心に唄われた歌だと思われる。




夏色キセキ ( 軌跡 ) 「 沖縄都市モノレール 」

2016-09-23 03:00:58 | ゆいレール







沖縄には
かつて沖縄軽便鉄道が走っていたが
今は その鉄道すら遺っていない

だが
夏色したキセキを描きながら
銀色のモノレールが
那覇の街を滑る





ゆいレール ・ 赤嶺駅 ⇒ 小禄駅  「 小禄豊見城 ( うるくとみぐしく ) 」

2016-09-18 11:38:00 | ゆいレール



ゆいレール 「 赤嶺駅 」









日本最南端の駅








赤嶺駅の下








※ 動画を再生すると、車内を流れる 「 小禄豊見城 」 のメロディーが聴けます。




赤嶺駅 ⇒ 小禄駅の間の車内メロディーは、 「 小禄豊見城・別名 ( 三村節 ) 」 が流れる。
小禄を ( うるく ) 、豊見城を ( とみぐしく ) 、垣花を ( かちぬはな ) と唄うわらべ唄は、
小気味いい節回しである。




『 小禄豊見城 』


小禄 豊見城 垣花 三村 三村ぬアン小達が
揃とうてぃ布織い話 あやみぐなよ 元かんじゅんどー

上泊 泊 元ぬ泊とぅ 三村 三村ぬ二才達が
揃とうてぃ塩たち話 雨降らすなよ 元かんじゅんどー

辻 仲島とぅ渡地とぅ 三村 三村ぬ女郎小達が
揃とうてぃ客待ち話 美ら二才から はい行逢らなや

潮平 兼城 糸満とぅ 三村 三村ぬアン小達が
揃とうてぃ魚売い話 安売いすなよ 元かんじゅんどー

赤田 鳥堀 崎山とぅ 三村 三村ぬ二才達が
揃とうてぃ酒たり話 麹出来らしよ 元かんじゅんどー


( 略 )

小禄村 豊見城村 垣花村の 三つの村の ねーさん達が
揃って布織りの話 模様を織り間違えるなよ 元がとれないよ

上泊村 泊村 元の泊村の 三つの村の にーさん達が
揃って塩炊きの話 雨降らすなよ 元がとれないよ

辻 仲島 渡地の 三つの村の ねーさん達が
揃って客待ち話 美男子が来ると良いね

潮平村 兼城村 糸満村の 三つの村の ねーさん達が
揃って魚を売る話 安売りしたら 元がとれないよ

赤田 鳥堀 崎山の 三つの村の にーさん達が
揃って酒造りの話 麹を上手くつくろう 元がとれないよ


小禄豊見城 ( うるくとみぐしく ) は、別名 「 三村節 」 とも呼ばれ、
昔の三つの村のそれぞれの生業や特色を唄い込んだ童唄である。
また、女の子が二人向き合い、片手を互いに合わせたり、
両手を一緒に合わせたりする遊戯の時にも唄われる。

小禄、豊見城、垣花の三村は、現在小禄と垣花が那覇市になっており、
豊見城も市として発展している。
かつて三つの村は琉球絣の産地であった。
潮平、兼城、糸満の三つの村は、糸満市に統合され、
旧、糸満は漁師のまちとして有名である。

上泊、泊、元の泊は、現在泊港がある国道58号線沿いの村で、
上泊は現在の新都心 ( おもろまち ) あたりであった。
辻 ( ち~じ ) 、仲島、渡地 ( わたんじ ) は、
国道58号線をはさんだ那覇のバスターミナル付近で、昔の遊郭街であった。
首里、赤田、崎山は酒造りの盛んな場所で、現在も多くの酒造所がある。

※ アン小 ( あんぐゎ ) とは、姉小で、未婚の娘のことを意味する。
    二才 ( にせた ) とは、若い男衆を意味する。




ゆいレール ・ 那覇空港駅 ⇒ 赤嶺駅  「 花の風車 ( はなぬかじまやー ) 」

2016-09-13 18:49:20 | ゆいレール

ゆいレール 「 那覇空港駅 」





























以前、那覇空港駅から首里駅までの往復を掲載していましたが、
動画が中国語に文字化けしたり、掲載できなくなっているので、
再度、那覇空港駅から首里駅往復を掲載します。
沖縄民謡をアレンジした車内音楽をお楽しみ下さい。

那覇空港駅から赤嶺駅の間は、航空自衛隊那覇基地があり、
道路沿いにはレンタカー屋さんが点在する。

那覇空港が出発点となる 「 ゆいレール 」 の
那覇空港駅 ⇒ 赤嶺駅 間の車内メロディーは、
「 花の風車 ( はなぬかじまやー ) 」 である。


 『 花の風車 』 


花ぬ風車や 風連りてぃ廻る
チントゥン テントゥン マンチンタン ウネタリ シュヌメー ウミカキレー

我んや友達連りてぃ 今どぅ我ね戻る
チントゥン テントゥン マンチンタン ウネタリ シュヌメー ウミカキレー

垣ぬ葉ぬ露や あがい太陽 ( てぃだ ) 待ちゅる
チントゥン テントゥン マンチンタン ウネタリ シュヌメー ウミカキレー

( 意味 )
花の風車は 風を連れて廻る

私は友達を連れて 今戻って来ました

石垣の葉に付いた露は 太陽が昇るのを待っています



風車 ( カジマヤー ) というのは、アダンの葉で作った玩具で、
花模様にぐるぐる回る風車を風に向けて遊びながら唄う。
カジマヤーは風車の字をあてているが、本来は〈風に舞うもの〉の意味である。
古くは、沖永良部では 「 かじゃもーやー 」 と呼んでいた。
沖縄では、十字路のことを 「 カジマヤー 」 というが、
この風車も十字形をしている。
普段は、沖縄の童唄であるが、沖縄では97歳の生誕祝いをカジマヤーと呼び、
風車をかざし祝座で唄い踊るならわしがある。
最近では車によるパレードもあり、
童心にかえり新しい人生の出発も込めて地域あげて祝っている。

伊江島の 「 門口池小堀 」 と、
沖永良部島の 「 余多打原 」 は異名同曲といわれている。



沖縄都市モノレール ・ ゆいレール 「 那覇空港駅 ➡ 赤嶺駅 」

2015-12-03 01:41:23 | ゆいレール
























那覇空港から日本最南端の駅 「 赤嶺駅 」 へ向かって、
「 ゆいレール 」 が走りだす。
そんな、始発からのモノレールの旅をお楽しみ下さい。

車内のカフェオレのような温かさが
内地の寒さを和らげてくれるでしょう。