福岡県嘉麻市漆生の国道211号線沖出交差点から東へ300mほど行くと、
古墳公園として整備保存されてる沖出古墳がある。
古墳は、遠賀川に向かって延びる舌状の
標高約40mの丘陵の先端部分を利用して造られている。
墳丘は全長約68m、前方部が2段、後円部が3段の構造で、
斜面には石が葺かれている。
墳丘上には壺形・円筒・朝顔形・家形の埴輪が立てられ、
後円部には埋葬施設となる竪穴式石室に、割竹形石棺が納められていた。
古墳からは、三種類の腕輪形石製品 ( 鍬形石・車輪石・石釧 ) や、
「 船 」 の絵が線刻された埴輪などが出土している。
出土品などから古墳は4世紀末頃に造られたと考えられる。