宇島駅 ( うのしまえき ) は、福岡県豊前市大字八屋にある、
九州旅客鉄道 ( JR九州 ) 日豊本線の駅である。
豊前市の代表駅で、豊前市は北九州市や大分県中津市への通勤・通学圏であり、
また駅周辺には企業や高等学校が立地することから、
特急列車の約半分と快速・普通の全列車が停車する。
駅名の由来となっている 「 宇島 」 という地名は駅の300m東にあり、
駅周辺の地名は 「 八屋 」 となっている。
これは宇島駅開業の際に土地を提供した小今井氏が宇島に住んでおり、
提供条件として 「 宇島駅 」 と名付けることとしたためとされている。
宇島港臨港貨物線
江戸時代後期に小倉藩によって開設された宇島港は築上地域随一の良港であり、
明治時代後期に至ってからは筑豊炭田から産出される石炭の積出港などとしての活用が計画された。
宇島駅開業翌年の1898年(明治31年)には
宇島港の突堤のうち1基を石炭桟橋として整備し、臨港引込線を敷設。
1910年(明治43年)には港内に貯木場も建設された。
これらの港湾施設整備により、石炭採掘・販売企業や坑木販売企業が宇島港へ進出し、
接続する専用側線が敷設され、石炭の積出や坑木の搬入に使用された。
石炭会社や坑木会社の専用側線は、
1970年(昭和45年)10月1日時点では存続しており、
1983年(昭和58年)4月1日時点でも一部は残存していたが、間もなく全廃となった。