墓地の奥にある墳丘
墳丘上にある祠
原古墳は珍敷塚古墳の南110mに位置する径約12.4m、高さ約3.5mの円墳で、
内部主体は西に開口する全長8.9mの単室の横穴式石室である。
奥壁の腰石と側壁の一部に赤色の壁画が残っており、
奥壁の絵は、中央に準構造船のような大型の船が描かれ、
右側が船首で、大きな櫂が2本描かれている。
船上には弓を持った人物と櫂を操る人物が乗っており、
馬もしくは遺体を納めた屋形を見ることができる。
船尾の近くには3個の靫が、また、右上部には弓を持った人物が描かれている。
奥壁は採石のため一度抜き取られ戻されたが、反対向きに置かれたため、
壁画が外を向いて保存されている。