国道386号線の奥にかつて大肥橋が架かっていた
筑後川を挟んで対岸から見た大肥橋
上流側から見た大肥橋と大肥川橋梁
間近からやや扁平なアーチが見える
要石には額淵型の橋名がある
橋の上には歩行者専用の橋が乗せ垂れている
雑草に覆われた親柱
橋が架かっていた頃の夜明三叉路
わずかに石組の遺構が見える
かつてこの三叉路に石橋が架かっていた。
それは119年の歴史を見て来た石橋である。
横断幕ではないが、ありがとう!と、お疲れ様を言いたい。
所在地 / 大分県日田市夜明大字大肥
架橋 / 明治32年4月
石工 / 不明
長さ / 27.6m 幅 / 4.6m
拱矢 / 4.7m 径間 / 22.5m
環厚 / 75㎝ 単一アーチ
大肥橋は国道386号線の夜明三叉路沿いを流れる大肥川に架かる橋で、
下流に夜明ダムが出来て水位が上がり、石橋の起拱部が見ることが出来なくなった。
この橋は国道386号線の改良により、一時は撤去されそうになったが、
寸前になって保存されるようになった経緯がある。
現在は橋の上に新たに歩道が設置されて歩道として利用されている。
橋は当初、明治3年に架設されているが、明治22年に流失したため架設し直している。
日田郡村誌 ( 明治12年 ) によると、夜明村の車橋として記載され、
無柱石橋と説明されているのが明治3年の大肥橋である。
大肥橋へのアクセス
大肥橋へは、国道386号線と国道211号線の交わる三叉路にあるため、
すぐに分かるが、通行量が多いので橋を見るのも大変である。
橋のすぐ後ろにJR久大線が通っており、
近くに夜明駅があるので公共の交通機関も利用できる。
駐車は、橋から国道211号線に入ってすぐの所に広くなった場所があるのでそこに駐車できる。