新潟日報に「2014年度地域文化功労者表彰」の記事が載っている。
「2014年度地域文化功労者表彰」は、芸術文化の振興や文化財保護などに功績のあった個人や団体を文部科学相が表彰するもので、全国で個人74人と12団体が表彰されたとのこと。新潟県から表彰された2個人1団体の中に、佐渡鷺(さぎ)流狂言研究会が選ばれている。
その記事の中から、佐渡鷺流狂言研究会の部分を紹介します。
◎佐渡鷺流狂言研究会 江戸時代の演目復元
佐渡市真野地区を中心に活動を続ける「佐渡鷺流狂言研究会」(北村和雄会長)は、狂言の三大流派の一つ「鷺流」を継承している。4月14日の総社神社(同市吉岡)の例祭前夜での公演を皮切りに、島内外で年間10回ほど公演している。
研究会は1981年に発足。84年に県指定無形文化財に指定された。現在、会員は30~80代の10人で、週1回の練習に取り組んでいる。江戸時代の筆書きの台本を活字に起こし、これまで約35曲の演目を復元。総合学習の一環として、真野中学校の生徒に指導もしている。
北村会長は「会員同士で支え合い、一生勉強の気持ちで活動している。今まで以上に舞台へ上がるため頑張りたい」と語った。
記事の中にありますように、鷺流狂言研究会は、以前にも真野中学のクラブ活動の生徒に指導されていることが報じられていました。
生徒数が私どもの昭和30年前後と比して1/3と減少している現在、地域の文化を伝承していこうという生徒が練習に励んでいることに感銘を受けた記憶があります。
2年に一度の首都圏真野人会総会の余興に、この研究会又は能の研究会の人たちを招待しようとの案がいつも提案されるが、予算の関係上実現していません。
ふるさとに息ずく文化芸能を、故郷を離れて数十年になるこの首都圏在住の皆さんに、紹介する機会がないものかと思案する今日この頃です。