ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

FOTR CD: 2-5: The Bridge of Khazad-Dum

2006-06-04 23:37:00 | Tolkien・LOTR
ビルボの仲間だったドワーフのうち,バーリンと一緒にモリアに移ったのは,グローインの兄オインと,トーリンの遠縁に当るドゥリン一族の1人オーリです。

バーリンの墓に置いてあった日誌,いろいろなドワーフの手によって書かれていましたが,バーリンの死の知らせは,ギムリによれば,オーリの手によるものだそうです。その後もずっと彼の筆跡だったのかな。それは悲しい知らせばかり告げていましたね。(泣) バーリンはおぼろ谷側の出口で,鏡の湖を見に行ってオークの矢に倒れました。オインは柊郷側の口で,水中の監視者の餌食に。。。(汗) オインはグローインと喧嘩しながら火を起こしていたのが思い出されますね。

そして最後に"We cannot get out. They are comming."(悲)
ギムリは日誌を持って帰る事になりますが,日誌はその後どうなったのでしょうね。

‥感傷に浸っている暇はなく,オークが攻めてきます。映画との細かい微妙な違いがいろいろありますね。幾つ見つけられるかって,結構楽しめます。(笑) 覚えているだけでも,"They are comming!"と言うのはガンダルフでなくレゴラス,外へ敵を確認に行くのはボロミアでなくガンダルフ,フロドは「シャイアの為に!」つらぬき丸を抜いてボロミアの危機を救い,それを見たアラゴルンも「シャイアの為に!」とエールを送ります。

でもたまには映画と同じシーンも。その後ボロミアは本当に投げ飛ばされ,フロドは刺されてしまいますね。

ガンダルフは隙を見て皆に逃げるよう指示。アラゴルン,フロドを抱えて逃走。レゴラスはバーリンの墓にしがみついてるギムリを無理矢理引っ張り出し(笑),ガンダルフは後から皆と合流。彼はバーリンの墓にオークが入らないようにしようとしたのだけど,強力なパワーを持った誰かに抵抗され,彼は吹き飛ばされ部屋は破壊され,バーリンを埋葬されたと言ってますね。でも何か別のものも一緒に埋葬されたって。。。一体何だったんでしょうね。(汗) 映画でも観る事ができませんでしたが。。。

旅の仲間達は,どんどん下に下りて,やがてカザド=ドゥムの橋がある場所に到着。そこへオークも怖がる恐ろしいバルログ。共に一族を殺されたレゴラスとギムリ,2人共映画と違い,恐れおののいてます。ガンダルフの帽子に刺さるオークの矢。何かトールキンさんは楽しんで書いていたっぽいですが,映画では採用されませんでした。

そしてバルログと対峙するガンダルフ。ガンダルフは魔法を使って自分から橋を破壊したんですね。。。って今頃初めて気付く私。(汗) え~~,一体何年LOTRと付き合っているのよ。(4年か)。いやしかし,映画ではただ単に杖で橋を叩いただけに見えていたものですから。。。

朗読を聴いていると,"Fly! You fools!"と言った時のガンダルフは,もちろん,この後も戦いをやる気まんまんで,全然死ぬ気なんかなかったような気がしました。

とは言え,呆然としている旅の仲間達,です。

The Farthest Shore 読書 (5)

2006-06-04 14:53:28 | ゲド戦記・Le Guin
Magelight (2)
スタジオジブリの公式HPによると,映画「ゲド戦記」の公開日が7月29日に正式決定したそうです。

さて,原作はどこまで読むべきか。噂によれば,4巻も視野に入っているという事なので,もし原作を読んで準備万端整えるなら,4巻まで読まなくてはいけないという事なのですが,どうもダ・ヴィンチ・コードの経験(笑)から,原作はクライマックスの直前で一旦止め,そこで映画を観に行くというテクニックもある事を知り,どちらを取ろうか,お悩み中。

ただねえ,ここだけの話(笑)ですが,実は私は既に,原作の重要なネタバレを踏んでしまったのよ。(汗) やっぱし最低3巻は読んでから映画に挑戦になりそうかなあ。。。

で,この章の感想。
独特なモラル感ですね。あるがままに任せる,何物にも縛らるべきではないという考え方に,アメリカ先住民族の影響が感じられますね。

アメリカ先住民族と言えば,ここでにわかに思い出したのですが「カッコーの巣の上で」の話。物語の語り手である,Chief Bromdenのお父さんは,「山の上の1番高い松の木」という意味のTee Ah Millatoonaという名前を持つ偉大な酋長だったのですが,白人の奥さんとの間に生まれた息子には,社会保障を受け易くする為に,町へ出た時には奥さんの姓であるBromdenと名乗れ,と言ったそうです。この事,及び,お父さんはそのたった1つの名前しか持ってなかったと言っている事から判断すると,どうやら彼は,Bromdenの他に,お父さんの付けた「本当の名前」を持っていたようですね。。!

‥‥そうだ,Earthseaの人達が,通称の他に本当の名前を持っているというのは,もしかすると,アメリカ先住民族の人達の,この習慣から来ているのかも~! しかも本当の名前の意味が「山の上の1番高い松の木」とか,Earthseaの人達の名前の付け方と,ちょっと似ていますよね。

そう言えば,3巻のGedってなんか,カッコーでChief Bromdenの目を通して断片的に描かれているだけなんですけど,Tee Ah Millatoonaさんを思い出させるような所もあるんですよ。

前の読書の経験って,どんどん次の読書の理解につながるんですね~,という事をまたまた発見したのでした!


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