ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 2-V Faramir (5)

2006-06-27 21:14:03 | Tolkien・HoME
この章に関しては,特別ファラミアのファンでない方でも,気になる所があるでしょう。ふっふっふっ。。。今日はいよいよ,その原型,登場ですよ。

新しい下書きは,(またまた;)読みにくくて難しいそうですが,そこではファラミアは,フロドとサムに,大切に扱われるであろうが,父デネソール侯の許しがあるまではゴンドールの捕虜である,殺されたくなければ,逃げてはいけない,と言います。そして,

<下書き>
数分後,彼らはまた下り坂に戻る。ホビット達は疲れた? マブルングがサムを運ぶ。10マイル先の,柵で囲まれたキャンプ地へ。サム「ゴラム! いなくなってよかったですだ。」しかしフロドは「それでも我々はモルドールへ行かなくてはならない。道がわからないよ。」ゴラムが彼らを救出。
</下書き>

あれっ,最後の一文は何なんでしょう? →クリストファーさん曰く:よく見えないけれど,間違いなく,そう書いてある。しかし,どういう話にするつもりだったかは,不明。

そしてまた別の下書き。。

<下書き>
ファラミアはもう既に疑ってないと言う。しかし,彼が考えていた以上の事があるとも言う。「そなた達をミナス・ティリスに連れ帰らなくてはならない。もし何か間違いがあれば私の命は奪われる。まだ決めかねているが,ここはすぐに出なくてはならない。」と言って,出発の準備で動き出す。マブルングとダムロドが残る。ファラミアは,彼らを10マイル離れたキャンプに連れて行くと言って「そなたは全てを話していない。ボロミアに友好的ではない。S.G.が彼の事を良く思ってないのはわかった。(S.G.って何?(汗)→追記Sam Gamgeeだ!)しかし私は兄を愛しているし兄を知っている。イシルドゥアの禍。。これがそなたとの間に何かをもたらしたのであろう。家宝は仲間に平和はもたらさないと古い話でも言われている。」
「古い話では,ペラペラ喋るべきではないとも教えてくれます。」
「しかし,ミナス・ティリスでは多くの事が知られているという事も知っておくべきだぞ。それ故に私は人払いをした。ガンダルフがここにいた。我々支配階級は,イシルドゥアが支配の指輪を手に入れた事を知っている。これは恐ろしい事だ。誇り高く,ミナス・ティリスを憂えていたボロミアが(あるいは彼自身の為に),それを欲しいと願っていたとも思えるのだ。そなたがその指輪を持っているとも考える事ができる。例えそれがどう。。。」
</下書き>

(げっ,キケンな事言ってません?大将 ところで,ガンダルフがここにいた"Gandalf was here."ってどういう意味だろう?)

‥この先,読めなくなっているそうです。(汗)ですが,最後に,ファラミアは「それが道に落ちていても拾おうとは思わぬ。」。彼はその後,ミナス・ティリスについて語っているそうです。ふ~む,これが例のあのシーンの原型だったんですね。そして「もっと話してくれれば相談に乗ってあげられるが。」とも。

クリストファーさんは,指輪に関する記述が簡単で省略語(S.G.の事か?)が多いのを残念がります。でも,ガンダルフが教えたから(はあ,"Gandalf was here."ってそういう意味ですか),支配階級はイシルドゥアが指輪を持っていた事を知っているとほのめかされているとの事。

もう1つ,さらに急いで書かれた下書き。
<下書き>
フロドはそれ以上何も言わない。何かが彼を止める。知恵? ボロミアの記憶? 裏切りと彼が運んでいる物への恐れ? それでも彼はファラミアを気に入ったのだが。他の話題。ゴンドールの没落の理由。ローハンの事,ゴンドールは戦争好きになりゲームのように楽しんでいる(ボロミアも) サムはゴラムを忘れられて嬉しそう。エルフの力,ボート,ロープ,マント,について語る。ゴラムは後ろでコソコソ,しかし皆が喋るのを止めると逃げてしまう。

ファラミアは法の為に彼らに目隠しをして秘密の場所を通る。さらに話。ファラミアはゴラムについて警告。フロドはモルドールへ行くと打ち明ける。ミナス・イシルについて。月の出。翌朝,ファラミアは彼らにさよならを。フロドは,後でミナス・ティリスへ戻ると約束する。
</下書き>

細かい所が正式版と微妙に違う下書きですね。

The Farthest Shore 読書 (10)

2006-06-27 00:28:10 | ゲド戦記・Le Guin
The Children of the Open Sea
1巻のEarthseaでは,魔法使いはどこへ行ってもそれなりの歓迎を受けていたようですが,そこからたった30年?(翻訳版では随分お年を召した話し方をしているようですが,この時Gedはまだ40代半ば~50才前後かと‥)で随分世の中変わっちゃいましたねぇ。Le Guinさんが子供の時と,40才位になった時とは,やっぱりその位のギャップが‥あったのでしょうか。

それはそうと,ファンタジーにはいろいろ「お約束」があるわけですが,この章はある意味典型的なお約束シーンですね。しかしこういうシーン,○○であればあるほど,次に来るものが怖い!

ここに住んでいる人達は,スゴイ所に住んでますね。まるでSFの世界です。そう言えば,Le GuinさんはSFのオーソリティでもあるんですよね。

ここのGedを見ていたら,ふと,ポタを思い出してしまいました。J.K.ローリングさんはゲド戦記読んだ事あるのでしょうか? ダンブルドア先生が何故人を信じられるのか,わかったような気がしてきてしまいました。


Run!Run!Run!