二条城は、1603年徳川家康が江戸幕府開府とともに京都の守護と将軍上洛の際の宿泊所として造営されました。
その後、三代将軍の家光が、伏見城の遺構を移すなどして完成しました。
その成り立ちから行って、砦的な要素は全くなく、戦略的拠点よりも権威の象徴といった意味合いが高く、絵画や彫刻など文化的価値も極めて高いいろいろな意味でも特殊な城です。
周囲を巡らす外堀は綺麗に保存されています。
東南隅櫓です。
大手門から入城します。
警備係が詰める番所です。
番所の建物が現存しているのは大変珍しいことです。
二の丸御殿とはこのような壁によって仕切られています。いかにも京都らしいですね。
唐門です。きらびやかなこの門をくぐると、
二の丸御殿です。
現存する御殿も大変貴重で、掛川城、高知城、川越城とここの4城でしか見られません。
その中でも二条城の二の丸御殿は別格で部屋数は33もあります(大政奉還された間もあります)が、残念ながら内部は撮影禁止でした。
小堀遠州の作と言われている二の丸庭園です。
内堀を越え、
本丸櫓門をくぐると本丸です。
本丸御殿は明治時代に旧桂宮邸から移築したものです。
本丸庭園にも見事な木々がたくさんみられました。
本丸隅には天守台があります。
五層の天守閣がそびえていましたが、1750年落雷のため焼失してしまいました。
天守台から内堀を眺めてみました。新緑が鮮やかですね。
本丸と二の丸の境界には中仕切門が南北にあります。写真は北中仕切門です、
ここをくぐると、清流園とよばれる昭和40年に完成された回遊式の庭園が広がっています。
展示・収蔵館です。
二の丸御殿の障壁画は桃山文化を代表する見事なものですが、いかんせん古いので色彩もくすみ痛みも目立ちます。
そこで、少しずつはずして模写し、原画とはめ換えています。
ここでは、原画を見ることができます。
休憩所です。ここで、百名城スタンプを押すことができます。
二条城
京都府京都市中央区二条通堀川西入二条城町541
追手門前には駐車場・駐輪場がありますが、観光客のタクシーでけっこう混んでいました。休日ははたしてどうなのかわかりません。
2時間まで600円(オートバイは300円)