水口(みなくち)は東海道五十三次の50番目の宿場です。
交通の要所であるこの地にはかつて水口岡山城という山城が築かれていました。
やがて、江戸時代になり太平の世となると山城は必要なくなり、代わって将軍上洛の際の宿泊地が必要となりました。
そこで岡山城を廃し、あらたに平城を築いたのが水口城です。
将軍家の旅館ゆえ本丸御殿は二条城を模した豪華な造りだったそうです。
もっとも、将軍の宿舎として使われたのは、1回限りでした。
1682年(天和2年)に水口藩が成立し、加藤明友が入りましたが本丸御殿は使用しなかったそうです。
水口城は本丸と管理施設である二の丸がありましたが、二の丸の跡は確認することができませんでした。
本丸は凸型をして、その飛び出た部分(出丸)が「水口城資料館」となっています。
本来、本丸の四隅にあった矢倉の一つをここに復元しています。
竹下政権のふるさと創生事業+αで建てられたそうですが、なるべく当時の木材を使用することに心がけられたそうです。
御殿があった部分は県立水口高校のグランドとなっていました。
しかしながら周囲の堀は残っています。
さらに乾矢倉の石垣は綺麗に残っています。
水口城資料館
滋賀県甲賀市水口町本丸水口城内
10:00~17:00(木金・年末年始休)
入館料 大人100円(小中生50円)
近くに駐車場(無料)も用意されています。