上社本宮から東へ、約1km行ったところに前宮があります。
国道152号線沿いにある大鳥居
道を挟んで、無料駐車場が用意されています。
三の鳥居
狛犬
神原(ごうばら)とよばれる境内
中世末まで、現人神である大祝(おおほうり)の居館があったところです。
諏訪大社の祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)です。
そもそも、我が国は国津神(地上の神様)である大国主命がおさめていました。
天津神(天の神様)である天照大神は、孫の瓊瓊杵尊(ニニギ)に命じて国譲りを迫らせます。
大国主命と彼の息子の一人はこれを承諾しますが、もう一人息子である建御名方神は抵抗します。
そこで、力比べをするのですが、負けてこの地まで逃走し、諏訪から出ないということで許してもらったと日本神話には書かれています。
かつて大和朝廷に対抗する勢力が出雲を中心にししてあり、その中の抵抗勢力がこの地に追い込まれ、その子孫がここに居たと私は予想するですが、どうなのでしょうか。
内御霊殿(うちみたまでん)
諏訪明神の霊がやどるとされていた、御神宝が安置されていた御殿で、この建物は昭和7年に改築されたものです。
御室社
中世まで半地下式の土室が造られていた遺跡地です。
大祝や神長官以下の神官が参籠し、蛇形の御体と称する大小のミシャグジ神とともに、「穴巣始」といって、冬ごもりをしたそうです。
拝所は内御玉殿から200m程坂道を登ったところにあります。
水眼(すいが)
境内脇には冷たい清流が流れており、手水として利用されています。
拝所
前宮はこぢんまりとしているので、四隅に立てられた御柱を容易に確認できます。
一之御柱
二之御柱
三之御柱
四之御柱