デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 





先日、天保山のサントリー・ミュージアムまで、かねてから行きたいと思っていたアイマックスシアターと国立ロシア美術館展に行って来た。雨が降って来場者も少なかったこのお出かけでは、さらに友人の御厚意まで加わったので、非常にありがたかった!

まず、アイマックスシアターで「ブルーオアシスⅡ」という海の生物についてのドキュメンリー・ドラマを鑑賞した。3D映像で赤青の色眼鏡をかけてスクリーンを見たのだが、上映を告げるカウントダウンの映像だけは、少し気分が悪くなってしまった(笑
しかし、本編が始まり無数のクラゲがフワフワ浮いている映像になると、手でクラゲをつかもうとしている自分がいた。
見る前に友人が言っていたタコがカニを食べる場面では、自分が地上では屋台でタコ焼きを食っている存在なんだな、思いながら見ていた。それにしても、海の中のリアル映像を見てしまうと、お祭り屋台のタコの絵が、究極のお笑いネタに思えてしまう。

そして、国立ロシア美術館展。どう表現したらいいか、オタクの域まではまだ足らないが、ロシア美術・文学の愛好家である私には、珠玉の作品が揃っていた。最初の方に展示されてあったフョードル・アレクセーエフの「ペドロパヴロフスク要塞から臨む宮殿河岸の風景」(1794)を見ただけで、私のボルテージは一気に上がってしまった。その結果、友人に対して一人で喋っていても満足状態、イヤホンなしのオーディオガイド状態となった。
でも、ロシアオタぶりが最高潮だったのはたぶん数年前で、今となっては忘れてしまってたり、何かと何かを混同していることもあったのだ。

展示作品について一作品ずつ述べたいところだが、今回は一作品に絞って書きたい。


И・クラムスコイ,「ソフィア・クラムスカヤの肖像」(1882)

絵の画像は、このブログを始めてから1ヵ月後ぐらいに紹介したことがあるし、彼女のことと作者クラムスコイについては、以前にこちらで書いたことがある。
ただ今回、再び、それも日本で彼女と再会したことで、旅先でしか味わえないような現地の空気、冬に記した夏の印象のごとく、旅先でのあらゆる印象を愛しなさいといった、言葉と言葉のあいだに深く混じりこんでいる記憶のことを思った。また、私が世界の美術作品を好きになったのは、初海外旅行で降り立ったロシアの芸術・歴史文化が、決定的といっていいほど大きな役割を果たしていると、改めて思った。

外に出ると、もう暗がりになっていた。ミュージアムの隣には海遊館があり、イルミネーションが輝いていた。


イルカと波だなぁ。



「愛々傘」

帰りに友人と、先日お世話になったピリカワッカで飲んでたくさん話した。すごく充実した午後だった。同伴してくれて本当に感謝!

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