デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



今更感があるが、
薄汚れた画面…大河「平清盛」を兵庫知事が批判(読売新聞) - goo ニュース
この記事には重要な事実が抜け落ちている。兵庫県のページにあるとおり、ドラマに関する知事の評は記者から水を向けられた質問に答えたもので、知事が訊ねられもしないのに一人で語りだした訳じゃないのである。詳しい流れは、知事定例記者会見に事実が書かれているので、こちらをよく読んでほしい。

私は別に知事の発言を弁護しようとは思わないが、記者の

記者:
 平清盛の件ですが、初回の視聴率が関東地方で17.3%ということで、過去50年の大河ドラマの中でワースト3位という非常に低い視聴率となりました。ブームを起こす側にとってはかなり厳しい状況だと思いますがいかがでしょうか。

この質問はどういうつもりでなされたものなんだろうか。この記者の大河ドラマの見方というか認識は浅はかなものではないかと思う。大河ドラマが兵庫県にとってブームを起こすための「もの」として、もの扱いで記者がドラマを見ているということが窺い知れる。県のブームになろうがなるまいが、初回だけであたかも県のブームの行く末が決まるような決めてかかったような見方でもって、知事に質問したのではないか。
記者の質問を受けての知事のドラマに対する評は、いまさら繰り返さないが、まぁ、本当に歴史上の登場人物を調べたり、歴代の作品を見続けてきた人ならば、あのような発言はしないだろうと思う。ドラマが始まる前からNHKは番組のお知らせなどで、ドラマの映像を一部流しているから見られることだし、またドラマ制作にあたっての姿勢について分かるはずだ。なにはともあれ、兵庫県のために大河ドラマが制作されているわけではないことは、知事もそして記者も自覚すべきだったとは思う。

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