デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



B・チャトウィン(芹沢真理子訳)『パタゴニア』(河出書房新社)を読んでいる。あと分量の1/3で読了というところまできた。
『パタゴニア』は紀行文学なのだが、タイトルの響きに妙に惹かれた昨年はじめて手にしたものの、いつも数十ページまで読んだところで止まってしまってたのである。
だが今回はきっと読めるだろう。それは今になって『パタゴニア』の魅力が分かり始めてきたといえるかもしれないが、私の中では以前読んだディネセンの『アフリカの日々』の内容を別視点から描いたような魅力があるように思う。つまり、ディネセンのことを放浪者側から描いたようなもの、だ。
『パタゴニア』の語り手(旅人)はいろんなものを目にし、さまざまな人物と出会うのだが、パタゴニアと北米やヨーロッパやロシアとのあまり語られない歴史の側面、暗くて時に惨劇が背景にあることだが、どこか自由奔放な者がパタゴニアにまとまった期間滞在し、現代のアウトロー伝説の舞台になっていることの描写に引き込まれる。読了できればまた作品について書きたい。

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