デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



「ゼウスの大祭壇」

再放送されていたBSの「トルコ絶景バス紀行 感動!エーゲ海・地中海1500キロ」のなかで旅人がベルガモを訪れる場面があった。
ベルガモのトヤラヌス神殿が映された直後、ベルリンのペルガモン博物館所蔵の「ゼウスの大祭壇」が映った。その時、ハッ!と思った。今になって、ベルリンにある「ゼウスの大祭壇」がいかに貴重なもので、博物館とベルガモとの関係その他を含めた神殿がどういった歴史的背景を持っているのか、ようやく気づいた、というより気づかされたのである。
画像のペルガモン博物館所蔵「ゼウスの大祭壇」は閉館まであと一時間という急いだ鑑賞でかろうじて記録に残した分だが、当時はローマ帝国に関する知識は持ち合わせていなくて、有名だからとかガイドブックにあるからという理由だけで、概要も頭の片隅においていない状態で見入ったのだ。
番組のベルガモの映像と、私の当時の旅行の記憶を思い返すと、決して旅行当時には戻れないゆえどうしようもないことだと分かりつつも、ローマ帝国の広大さについて後付補完をしたいが、無理であることを突きつけられるというか、なんだか心をちくりとやられたような、ほろ苦い気分になったものだ。しかしベルリンのペルガモン博物館とトルコのベルガモについて分からないままでいるよりは、いま分かってよかったと思う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )