デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 




まさか、いつもの山で『源氏物語』の講座を受け持っているという方と出会うとは思わなかった。その方は京都には何度も来てはいるものの、市内を一望できる場所に来るのは初めてなのだとか。
原文で読んで20年になるというその方の『源氏物語』に関する言葉はさすがに奥が深くて、私などはただただ聞き入るばかりであったが、物語に登場する場所が一望できるところから物語について語るような体験は、講座を受け持って何年にもなるのに初めての体験だったことだろう。
私はまだ「須磨」を読み終えたばかりだが、その方の「まじめで一途な女性ほど可哀想でうかばれない現実」(六条の御息所について)や、「帝が住まう内裏のきらびやかな美しさが所詮幻想であって、登場人物内の誰一人、幸福になった人はいない」という言葉がとても印象に残った。

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