宇治十帖

『源氏物語』、文庫本で後二冊を切ったのだが、「宇治十帖」に入ってからというものは読書ペースが落ちているなと、自覚してしまう。
やっぱり自分の中では、「雲隠」で『源氏物語』は終わってしまったのだと思う。「宇治十帖」も読ませる物語であるし、テーマも近代小説の先駆けとなっている点で興味深いおもしろさがあるのは確かだが、源氏や紫や六条御息所などのキャラほどのインパクトが匂宮や薫に見出せるかといえば、そこまでではないかなと正直なところ思う。
なにはともあれ、分量的にはあと少しなので、今月中に「宇治十帖」の最後まで読みきりたい。