デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



バンコクのウォンウィエン・ヤイにあるタークシン王騎馬像(再掲)

いまのタイは立憲君主制でラッタナコーシン朝の王様が即位している。ラッタナコーシン朝ラーマ9世(プーミポン国王)崩御のニュースは世界中で報じられ、一昨日ラーマ10世が即位することも報じられた。
柿崎一郎『タイの基礎知識』(めこん)を半分以上読んだが、タイで新国王が即位したタイミングもあり、著書の内容を非常に興味深く読めているように思う。
ウォンウィエン・ヤイにあるビルマから独立を回復させたタークシン王の騎馬像については以前も書いたが、上掲書にある「タイに住む人々」の章にある内容を読むと、この騎馬像に対する見方が自分の中で少し変化したように思った。
本の中で目を引いたのは、タークシン王は広東省の潮州出身の潮州系華人の血を引いていて、潮州系華人の支援を得てビルマ軍を追い出したことで、その後タイで潮州系華人が優遇されることになる、という記述だった。
さらに、ラッタナコーシン朝の初代の王ラーマ1世もまた、(タークシン王の後を継ぐかたちで)華人の血統であると称して清の皇帝に朝貢を行ない、タイ国内の潮州系華人の有力者は王族と婚姻関係を結んで勢力を強めていった、という事実は個人的に驚きだった。
実際、いまのタイには中国系タイ人も多く住んでいる。彼らの先祖はアユッタヤー朝の時期から既に商人として入ってきていたという。そのことを思うと、歴史というのは地続きなのだと改めて思う。

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