7/31(水)
祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響き有り
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を現す
平家物語を読んだのはいつだろう?
大学を出た後だから・・・
高校の時に読んだ頃よりもわかったような気がした。
もちろん気のせいだとは思うけれど。
朝から強烈な湿度である。
汗をかいていなくても、皮膚にぺたぺたと
遊星からの物体Xがまとわりついているような。
大量の物体Xをまとわりつかせて会社に着く。
昨日、実家から直帰したから、机の上は山盛りである。
ただ、優先事項は昨日のコンペ案件、
撮ってきた画像を貼付けながら、ワードでまとめる。
取締役に報告するための資料作りが最優先事項なのだ。
会議室で取締役と課長に報告した結果、
2件ともコンペには参加することになる。
さすがにオレはイヤだけれど・・・。
山を崩す前に精算見積の依頼を処理する。
しかし、これがなんだかさっぱりわからん。
この印刷会社、ホントにハズしていいんじゃない?
それぐらいに高いし理不尽な見積を前に呆れ返る。
祇園精舎の鐘の音を思い知らせてやった方がいい、
そんなことをしている間に13時を過ぎる。
先週金曜日に近くまで行ったじーにやすに行こう、
そう思ってまたも物体Xをまとわりつかせる。
遠いな、九段は。
しかし、たどり着くと店内は暗く、
てか、完全に閉店、つぶれていた。
けっして盛者ではなかったろうに、
必衰はどんな店にもついて回る。
アサリの蕎麦を食べたかったんだけれど・・・。
靖国通りの向かいに、そば屋を発見するけれど、
そのそば屋はドアががばっと開いている。
昼ごはんを食べている最中ぐらい、物体Xとは別れたい。
そのそば屋はパスして、靖国通りを市ヶ谷方面へと。
大衆酒場かぼちゃ
なぜ、かぼちゃなのかはさっぱりわからん。
横道沿いに中国人女性が2名、
いらっしゃいませ
そんな言葉を繰り返していた。
ちょっとひくけれど、まあいいか。
とにかくエアコンだけは効いている、
ホントに寒いぐらいに。
蒸し鶏を食べるかと思ったけれど、
生姜焼き&唐揚げという文字にひかれる。
中国人なので、人差し指でこれ、と。
待つこと5分ぐらい。
唐揚げ定食(680円)
生姜焼きは祇園精舎の鐘の音にかき消され、
唐揚げとなって現れた、さすが雑技団。
おそろしくニンニクの効いた唐揚げは、たぶん2度揚げ。
じゃなければ、5分足らずで出てくる訳がない。
ただ、それなりにジューシーではあるし、
一応、揚げたてだから食感もいい。
680円と思えば、何だか許せる。
こういう店はなくならないんだろうなあ。
平家物語なんて読んだこともないだろうし。