9月9日(日)、少林寺拳法の徳島県大会が鳴門市のアミノバリューホールで行われて、学生4名を引率し、また私も運営委員として働いてきました。今は少林寺拳法部の顧問をしています。
徳島県だけで300人以上の人が少林寺拳法を学んでいます。老若男女がいろいろな部門に分かれて演武を競いました。
今年は、日本の少林寺拳法の開祖である初代の宗道臣の生誕100年を兼ねる記念大会とのことです。
私が少林寺拳法と出会ったのは、高校3年生の時に高校の図書館に入っていた『少林寺拳法入門』という本でした。それまでにもブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフー映画にはまって、中国の拳法に強いあこがれがあったのです。この本を読んで感動し、大学に入ったら、絶対に少林寺拳法部に入ろうと思いました。
日本の少林寺拳法は、香川県多度津出身の宗道臣(そうどうしん)・・・純粋の日本人で、対馬の宗氏の流れを汲む方ですが・・・戦争で満州に行ったときに、たまたまカンフーの達人から教えを受けた拳法の技を、戦後に焼け野原となって呆然としている日本の若者の教育に生かそうとして始めたものです。
大学では、少林寺拳法部と書道部の両方に入って、忙しいこともありましたが、自分にとってはとてもプラスになりました。両方とも中国をルーツとする文化ですからやはり深い関連があって、相互的に深めることができたからです。
中学校の教員をしていた時期は、校内暴力が吹き荒れた中で命がけで仕事をしていましたが、時にこの技が身を守ってくれたこともありました。剛法・・・突き蹴り、柔法・・・抜き技・投げ技など、整法・・・経絡秘孔や整体、の三種の技法からなり、ツボなどをよく知るようになって、軽い体調不良なら自分で体を押して治すことができますし、人の肩を揉むのもうまいので、感謝されます。
長いこと、少林寺拳法からは離れていたのですが、3年前から今の大学の少林寺拳法部の顧問になって、大会運営などには関わるようになりました。学生時代は体も良く動いたので、鋭い技を繰り出すこともできましたが、今は体が思うように動かないし、技も半分以上忘れていますので、学生への技術指導は、コーチの先生にお任せしています。
今日、出場した学生3名は、それぞれの部門で、2位・3位の成績を得て、3名とも賞状をもらって帰ってきました。
初代宗道臣は、スケールの大きい魅力的な人物で、学生時代の多度津での合宿では、サインをしてもらったこともあります。自分の中では、香川県出身である空海のイメージとダブっています。
今は初代も亡くなり、娘さんが2代として後をついでいます。
自分がかつて学んだことは、今の若い学生に返していこうと思っています。