ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

高松市香南町 中山家墓地見学

2015年01月25日 | 日記

1月25日(日)、香川県高松市香南町歴史民俗郷土館に行きました。この日はこの館の主催で、歴史ウォーキングがあるというので、誘われたためです。今年の4月に予定されている「城山まつり」の講演、7月の「中山鼇山記念祭」の講演の講師を依頼されているので、私も資料集めが必要です。この日のイベントには100人以上が参加していて、この地の歴史への関心の高さに驚きました。ウォーキング自体は9:30~12:00までの2時間半の長いイベントですが、私が特に必要だった資料は最後の訪問地である中山家墓地だけだったので、それまでは郷土館で打合せをし、途中からウォーキングに参加しました。

田んぼの中の墓所には、中山城山の一族の墓がたくさん固まっておかれていました。中山城山は、江戸時代の讃岐古文辞学の中心人物で、この門下として成長し、後に大阪で大成功を収めるのが藤澤東畡です。彼の私塾「泊園書院」は大阪最大の私塾となって多くの人材を輩出し、後にその蔵書は現在の関西大学に引き継がれます。中山鼇山は、城山の優秀な息子でしたが、惜しくも27歳で早世します。大阪の古文辞学者だった篠崎小竹は鼇山の才能を惜しみ、彼の墓石の撰文を行いました。今年の春から夏にかけてこの講演の準備も徐々に進めます。