ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

ナイリャーさんの書道体験

2015年12月25日 | 日記

12月25日(金)、4年生の実用書法の授業に特別ゲストとして、3カ月間だけ徳島でボランティアをするために滞在中の、ロシア人女性ナイリャーさんに来てもらいました。徳島活性化委員会の招きで来日され、普段は徳島駅近辺の草花のお手入れをされていますが、今夜はサンタに扮して、プレゼントを配るのだそうです。様々な国のボランティアさんが、3ケ月交代で来られます。この日は表札を作る授業でしたが、その合間に、お好きな漢字の色紙作品制作にも挑戦していただき、加守さんの卒業論文の資料としても使います。

まずは、加守さんが「夢」を示範で書きます。書き順なども指導します。これはナイリャーさんが選んだ文字です。

次にナイリャーさんが、お手本を見ながら半紙に書きます。彼女はロシアでも日本語や日本文化をかなり研究してきていて、書道も3回ほど経験があるそうです。筆の使い方も上手でした。

次に、色紙に制作します。落款も入れます。

上手に作品ができました。この間わずか20分間。加守さんの指導もたいへんスムーズでした。

「ナイリャー」と書いて彫った表札も上手にできました。後日、柿渋の塗料を塗って仕上げてからプレゼントします。ナイリャーさんは1月14日までは徳島にいらっしゃって、その後、大阪・京都・東京を経て帰国されるそうです。それまでにまた表札を渡すためにお会いできると思います。ロシアではアニメーション制作会社で絵を描いておられるそうなので、空間バランスのセンスは抜群です。普通の日本人よりも書道の腕は上かもしれません。終わった後に感想をお聞きすると、「とても楽しかった。来てよかった。」とおっしゃっていました。色紙や表札は日本滞在を記念する良いお土産になりますし、また各国に持ち帰られてから飾られ、日本の書道文化の魅力を発信してくれることでしょう。

ナイリャーさんの後任はイタリアの方だそうです。その方が書道に興味があれば、また来ていただくつもりでいます。書道はグローバルに活用できるし、楽しんでいただける芸術だと思います。海外からのお客様の体験学習としてもピッタリです。