ぱたぱた仙鳩ブログ

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さぬき市歴史民俗資料館

2016年05月02日 | 日記

5月2日(月)です。ゴールデンウィークの中日で、今日は授業があります。3連休中には、高松藩校「講道館」の調査のために香川県さぬき市のみろく公園内にある標記の施設に行ってきました。施設の詳細はHPをご覧ください。http://ew.sanuki.ne.jp/rekimin/

地元の名士である鴨居家から寄贈された古文書が中心で、「明義堂」とは高松藩講道館の分校と言える施設で、明治4年に建てられました。

高松市中心部は、太平洋戦争で空襲を受けたので、重要資料は焼けて、講道館関係の資料は極めて少ないのです。このような分校の資料は空襲に会わずにしっかり残っています。閉校1年前の講道館の職員名簿などがあり、片山冲堂や藤澤南岳の位置がよくわかりました。講道館は明治5年の学制施行で閉校します。

この学校で1年間学んだ後に、高松市の山川塾(今日の英明高校)で勉強し、後に東京帝大教授工学博士となった鴨居武(かもいたけし)のノートや写真がたくさん展示されていました。鴨居武は日本にメートル法を普及した人物です。大正時代に故郷の後輩のために書いた扁額「明義」が見事でした。

この家の子孫の鴨居ミチは仮名の書家として有名な方です。彼女の作品も見ることができます。

東讃(香川県東部)は、昔から豊かな地域で、旧家がたくさん残されています。このような資料が残っていて展示されているのが素晴らしいことです。