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大学院文学研究科 修士論文中間発表会2018

2018年06月29日 | 日記

 



6月26日(火)、この日は、15時~16時に、標記の会もありました。昨年度から私は文学研究科の研究科長を担当しているので、この会の運営も大切な仕事です。今回は、3名の日本文学分野の方の発表があることや、事前にポスターを作ったこともあって、日本文学科の学生が大勢聴きにきてくれました。会場は聴衆でいっぱいです。文学研究科には「日本文学・書道文化専攻」と、「国際文化専攻」があって、日本文学・書道文化・国際文化を研究する院生がいますが、今の2年生には、日本文学分野を研究する方が3名います。1年生には、日本文学分野が1名、書道文化分野が2名、国際文化分野が1名います。この他、日本文学分野の研究生が1名、国際文化分野の研究生が1名います。

最初は、岩木さんが、戦国時代の阿波の国人に関する研究の概況を発表しました。彼は、四国大学国際課の職員でありながら、大学院でも研究をされている方で、すばらしい努力家です。国際課での仕事もきっちりしながら、夜間の授業で歴史研究を続けています。戦国時代の阿波には多くの小豪族がいましたが、彼らに関することは今まであまり研究が進んでいません。そこに少しでも光をあてようとされています。

次に、立井さんがパワーポイントを使った発表をされました。近世阿波の法制史がテーマで、江戸時代の徳島で実際に起きた殺人事件などの記録を詳細に調べて、どのような判決が下り、刑罰を科せられたかを紹介してくれました。

古文書に書かれている事件の内容をこのような人間関係図で分かりやすく示してくれたので、興味深く聴くことができました。

発表後に会場の先生方から、厳しい質問があって、それに回答します。

最後は三岡さんの発表でした。彼は制作中の小説のストーリーの一部や、テーマを紹介してくれました。世の中で言われる「普通」という概念に対して疑問を持った彼は、今はそれを突き詰めるために、小説の形を借りて研究しているということでした。文学研究科では文芸創作の執筆も、修了要件に入ります。

各発表は15分間ずつで、その後に3分間ずつ会場の先生方から質問・意見が出されました。

このような意見を参考にして、あと半年かけて修士論文を仕上げます。頑張って良い研究に仕上げて頂くことを期待しています。

なお、この日の会場設営や、司会、運営などは、後輩の院生4名が担当してくれました。次年度の参考になります。また、研究生の佐藤さんが、おいしいアイスコーヒーを聴衆分、大量にご用意いただきました。「カフェ&アトリエ・ケストナー」の本格的なコーヒーを飲んだ学生が、あまりのおいしさに驚いていました。

私も最後に講評をさせてもらいました。良い発表会になりました。