トランプ氏がアメリカの大統領に就任して
連日、世界のニュースをにぎわせております。
先般、世界情勢に関するレクチャーを受ける機会があり、
その内容がとても面白かったのでメモ程度に要点を
アップです。
■「トランプショック」 とは誰にとってのショックだったのか
まず、昨年11月の大統領選。
接戦のうえ、トランプ氏が勝利しましたが、選挙後、ニュースでは
「トランプショック」という言葉が駆け巡った。
(この言葉にはトリックがあり)実は、一番のショックを
受けたのがマスコミ。
マスコミはヒラリー勝利の既定路線をひいていた。
日本でも選挙の際、マスコミが(巧妙に)
どこの政党に政権をとらせるか誘導しているが、
ある意味、自由の国アメリカでもそう。
イギリスのEU離脱のときも、メディアは「離脱しない」が
優勢と報道したが、結果はちがった。
アメリカの大統領選挙でまたもやマスコミの予想(もしくは
リードというべきか)とちがった結果が出た。
これは、マスコミの敗北。
マスコミが国民の気持ちを必ずしも代弁していることではないし、
思うように国民をあやつれなくなったことでもある。
これが「トランプショック」の真相である。
■トランプ氏ははじめてマスコミと戦う大統領
ツイッターやFBなどSNSで誰でも情報発信できる今だからこそなのかも
しれないが、直接、国民に情報を発信できる。
トランプ氏は過激発言ばかりが注目されているが、
それもある意味、計算しているうえでのこと。
選挙戦のときの例でいうなら、通常なら資金力が豊富なヒラリー氏には
かなわない。
ツイッターで過激発言をすることでマスコミが面白がってとりあげ、
知名度があがった。
■意外とストイックな一面も
トランプ氏は酒もたばこもやらないそう。
前任の元オバマ大統領が大麻を合法化しようとしていたのに
対して、 トランプ氏は反対の立場もとっていたりする。
■トランプ大統領の真の狙いは何か
就任早々、台湾の蔡英文総統と電話したり、
プーチン寄り(ロシアより)の姿勢を示したりと、
これまでのオバマ政策とはまったく真逆のことを
しているトランプ氏。
結論からいうと(トランプ氏は強いアメリカを
取り戻すということはもちろんあるが)
本当の目的は、世界秩序を是正すること。
言葉をかえるならば、中国の台頭を防ぐことにある。
上記点がわかれば、なぜロシア(プーチン大統領)と仲良くしようと
するのか、中国に関税をかけようとするのか
その理由がわかる。
ロシアが味方になれば、中国は背後にあるロシアからも
牽制を受けることになる。
台湾・フィリピンを重視するのも同じ理由から。
ちなみに、プーチン大統領とトランプ氏が合意すれば、
ISの問題もそんなに遠くない未来に解決するものと
思われる。
■アジアで米中の軍事衝突が起こる?
そう遠くない未来(数年内)にはアメリカと
中国の軍事衝突がアジアで起こる可能性は高い。
トランプ大統領が中国に関税をかけようとしているのは、
まずは兵糧攻め(経済政策)で、いきなりの衝突を
さけるため。
■日本も、変わるべきとき
米中の軍事衝突が起こったら、、日本も今までと同じには
いかないであろう。
ペリーの黒船来航しかり、敗戦してGHQがきたことしかりで
外圧がないと、日本という国は大きくイノベーションできない。
今、まさに新しい黒船がきているということ。
政策をあやまれば、日本は見捨てられる(不要になる)可能性も
ないわけではないが、基本、トランプ大統領の政策は
日本にとっても有利(対北朝鮮問題や中国問題)。
いろんなゴタゴタや、うまくいくこと・いかないことは
いろいろあるが、大局観でいうと、日本はこのトランプ革命に
ついて行くべき。
「今、黒船がきているのだ」という時代認識を持つことが大事。
以上、ざっとではありますが、いろんな報道番組を見ても
ここまで本質をついた解説が出てないので
自分としては目から鱗、とても参考になりました。
D750で撮影